ミニ特集:インナーイヤーヘッドホン・頂上対決

 ポータブルオーディオや、ポータブルAVプレイヤーに欠かせないアイテムといえばインナーイヤー(耳穴)式のヘッドホン。製品に付属のヘッドホンでもとりあえず音は出ますが、良い音で聴きたいなら別売のヘッドホンに交換するのがおすすめです。

 最近静かなブームになっているのが、1〜2万円で各社から登場した超高級タイプのインナーイヤーヘッドホン。このクラスになると、密閉型やオープンエアー型の大型ヘッドホンと同じような豊かな低音や澄んだ音色、解像度が楽しめるのには驚かされます。さっそくJoshin web事務局でも最上級インナーイヤーヘッドホンを各種取り寄せて、スタッフによる聴き比べを実施してみました。

大口径ドライバーをアルミハウジングに封入

 インナーイヤーヘッドホンといえども、このクラスともなると精密機械。写真はSONY MDR-EX90SLだが、大口径のドライバーユニットをアルミハウジングでしっかりと密閉。中には6種類の音響調整部品(リアガスケット、吸音材、フロントガスケット、レジスター、イコライザー、スクリーン)が封入されており、その大きさからは想像できない豊かな低音と臨場感たっぷりのサウンドを再生する。
 目をつぶれば、まるで大型のヘッドホンを装着しているかのような気分にさせられるのには驚かされる。
3種類のイヤーピースで装着感を高める

 今回とりあげた機種すべてに共通で付いているのが、3種類のイヤーピース。耳穴の大きさは人それぞれなので、自分にぴったりな大きさに交換して使うというのは理にかなっている。
 イヤーピースのサイズを合わせれば、音漏れをなくしクリアーなサウンドを楽しむことに貢献する。またユニットが耳に接する角度や距離が安定するので、常に高いクオリティーで音楽を楽しむことができるのだ。
持ち運びに便利な専用ケース付き

 なんせ1万円以上(片方で5,000〜1万円?)もするインナーイヤーヘッドホンである。持ち運んでいる最中に、机や床にコツンと当たっただけでもケース部分に歪みが生じたり、精密部品が狂ったりすることもありうるかもしれない。そこで各製品には、専用のキャリングケースが付いている。カバンに入れて持ち歩く時は、このケースを利用するようにしよう。

 右の写真はPanasonic RP-HJE70-Sに付属するアルミケース。またSONYのMDR-EX90SLにはケーブルをカンタンに巻き取って収納できる革製のケースが付属する。
ハイエンド・インナーイヤー・ヘッドホンを試聴する

 それでは実際に、主要なハイエンド・インナーイヤー・ヘッドホンを試聴してみることにしよう。