デジタルメディア大研究
音 楽 編

 カセットテープに変わり、録音メディアのメインストリームになったMD(ミニディスク)。この夏に新フォーマットのHi-MDが登場。なんと1枚のメディアに最大45時間も録音可能で、ハードディスクレコーダーを思わせる強烈なスペックとなっている。
 音楽用CD-Rは、一般的なCDプレイヤーと互換性が高くどこへ持っていっても再生機器に困らないのが魅力。最近はCD-RWが読めるプレイヤーや、CD-R/RWに書き込んだMP3が演奏できるCDプレイヤーも増えてきた。

代表的な録音メディア一覧

名称 イメージ 録音時間 特長
MD 74〜320分  最も普及している録音用デジタル音楽メディア。初期のMDプレイヤーでは74〜80分の録音時間だが、現在は圧縮率を高めて4倍の時間の録音ができるMDLPが主流。
Hi-MD 1.5〜45時間  CDを越える1GBの容量を持つMDの新フォーマット。専用ディスクと専用プレイヤーが必要。最長45時間の録音ができるほか、CDを無圧縮で約90分録音できるリニアPCMモードを持つ。
CD-R 74〜80分  一度だけ書き込みができるCDがCD-R。音楽用は私的録音保障金が価格に含まれているのが特長。録音したものは、多くのCDプレイヤーでそのまま演奏が楽しめる。
DAT 45〜120分  ビデオと同じ、回転式ヘッドを採用した高音質デジタルメディアがDAT(ダット:デジタルオーディオテープ)。プレイヤーはもう売られていないが、テープは手に入れることができる。
Hi-MDは1枚に最大45時間録音

 若者を中心に圧倒的な支持を集めているのがMD(ミニディスク)。CDから手軽に録音できる上に、曲名の表示機能や曲の並べ替え、編集などがデジタルならではの手軽さで行えるのが大きな魅力。最近は同じディスクに2倍録音できるMDLP2、4倍録音できるMDLP4も登場して、利便性が高まった。

 そんなMDに、この夏登場して話題を集めているフォーマットがHi-MD(ハイ・エムディー)。従来のMDの容量は177MBなのだが、Hi-MDは1GB。録音する音質にもよるが、ATRAC3plusの 48kbpsモードを選べば最大45時間の録音ができる。これだけ入れば、MDはもうジュークボックスのようなもの。しかもHi-MDのメディアは2004年8月現在で1枚700円前後なので、手軽にライブラリーを増やして持ち歩くことが可能だ。
リニアPCMで、圧縮なしの高音質も楽しめる

 Joshin web事務局でもHi-MDを試聴する機会があった。パソコンにつないで使うHi-MDの使用感はまさにハードディスクプレイヤーと変わらない。とはいっても、ATRAC3plusの48kbpsは音質的には他のデジタルメディアに一歩ゆずるのも事実。普通に聴いていてはわからない程度だが、アコースティック楽器などを聴いていると若干音の解像度が弱いような気がする。おすすめはやはり標準に設定されているATRAC3plusの64kbpsモードで、これでもHi-MD1枚に34時間の録音ができるし音質の劣化も最小限におさえられる。

 Hi-MD本来の高音質を体験したいなら無圧縮のPCMモードを試してみよう。文字どおりCDの音を無圧縮で記録するため、Hi-MD1枚の録音時間は1時間34分になるが音の情報量はCDそのまま。実際にJoshin web事務局で試してみた範囲内では、CDをそのまま聴いているのと区別が付かないという結論に達した。