ヤマハ
5.1chホームシアターシステム TSS-15

超小型で場所を取らずに5.1chサラウンドが楽しめる
シネマDSP搭載で、リアスピーカーを前方設置することも可能
 一度耳にすると、その迫力に誰もが驚くのが5.1chのサラウンド。音が前後左右に移動したり、ぐるっと取り囲まれたりする臨場感は格別だ。
 とはいってもサラウンドの普及を妨げているのが、6本もスピーカーを用意しなければならないというハードルの高さ。特に後方に置くリアスピーカーは、配線も面倒で設置をあきらめている方も多いのではないだろうか。
 今回ご紹介するヤマハのシアターシステム TSS-15は、超小型のスピーカーを採用したエントリーモデル。手のひらにのるサイズのスピーカーは壁掛け可能で、配線さえなんとかすれば邪魔にならない大きさ。それでも背面に置けない場合は、6スピーカー前方設置もできるというスグレモノだ。
 アンプとサブウーファー部分を見る。出力は18Wで、防磁型の13cmコーン型ウーファーを内蔵する。定評あるヤマハ・アクティブ・サーボ・テクノロジーを採用し、音質はクリアーでサイズからは想像できないほどの迫力がある。
 オレンジのラインがアクセントになったサテライトスピーカーは、70×91×110mm 400gと超小型。5つのスピーカーがまったく同じタイプ(特性)というのはサラウンドにとっては理想的な環境。しかも壁掛けや角度調整にも対応している。
 アンプ部分は縦置き型で、アクリルの透明仕上げは爽やかなイメージ。ボタンは照明が内蔵されており、動作中のサラウンドモードは点灯するようになっている。
 ボリュームにはスピーカーと同じくオレンジのアクセントが入った大型のものが付属する。アンプの出力は6Wが5本で合計30W(ウーファーを加えて48W)と、実用十分なパワーを用意。
 ボリュームや入力を切り替えられる小型リモコンが付属する。シネマDSPのサラウンドモードは「CINEMA」「MUSIC」「SPORTS」「GAME」の4つで、一般的にホームシアターで楽しみそうなソースをカバー。ピクト(絵文字)表示が楽しい。
 接続は5本のスピーカーを指示どおりにつなぐだけ。入力はRCAピンが1系統、光が2系統、同軸が1系統とシンプルでわかりやすい。地上デジタル対応のAACデコーダーを内蔵しているので、デジタルチューナーにつないでハイビジョンのサラウンドも楽しむことができる。

 TSS-15はDVDプレイヤーを内蔵しないタイプのホームシアターセット。DVDレコーダーが普及している今となっては、なかなか良い仕様なのではないかと思う。またシネマDSPにゲームモードが搭載されていることから、DVD再生機能を持ったゲーム機との接続も意識した製品なのだろう。

 TSS-15は深夜の視聴にも配慮が行き届いており、ナイトリスニングモードを選ぶとボリュームを絞っていてもそこそこの迫力を楽しむことができる。それでもうるさい場合は、お手持ちのヘッドホンをつなげばバーチャル5.1chサラウンドを楽しむことができる。

 操作に関しては、サラウンドモードが4つに絞り込まれているので非常にカンタン。しかも「映画」「音楽」「スポーツ」「ゲーム」という、シアターセットを使って楽しむであろうソースに的確に絞り込まれている。細かく調整して楽しみたいという方には物足りないかもしれないが、筆者のように気軽に映画やライブが楽しみたいという向きには大変使い勝手が良いシステムだ。



申し訳ございませんが、この商品は完売いたしました。
最新のテレビ用ホームシアター/スピーカー機器の情報は、 こちらのページ をご覧下さい。

 
2004.10.26.oga