ロック・シーンにおいて、最も強烈な個性とカリスマ性を放ってきたアーティストの一人、マリリン・マンソン。活動休止を経てリリースされた24年の復活作『One Assassination Under God-Chapter 1』の完結編となる本作。前作と同様にタイラー・ベイツが共同プロデュースを担当。無機質で重厚な音にマンソンらしいダークでシネマティックな世界観はさらに深化。陰鬱で不穏な物語性は長年のファンも納得の一枚。
月見の季節に思い浮かぶのはドビュッシーの《Clair de Lune》だけれど、今夜はあえてギロックの《月の光》を選びたい。柔らかな和音のゆらぎと静かに歩くような旋律が、ドビュッシーにも通じる“月明かりの詩情”をたたえつつ、より親密で寄り添うような光を描く。小原孝の演奏はその静けさを繊細にすくい上げ、秋の夜空を見上げる時間をやさしく照らしてくれる。