新たに仲間入りしたピータッチキューブ PT-P710BT
ラベルライターといえば本体のボタン操作と、小さな液晶モニターを見て作るイメージが強いですが、その概念を覆すラベルライターが、今から1年ほど前に登場したのをご存知でしょうか。その名は『ピータッチキューブ』。
ボタンも液晶画面も無く、手に乗せられちゃう、白くて小さな箱・・・。なんだチミは。どこから操作するのだ。・・・全部スマホで操作するの!? と、驚かされたものです。出来上がるラベルもすっごいオシャレ!
スマホの画面で確認できるから、文字ラベルの色も確認できて完成イメージが分かりやすく、作ったデザインはアプリで管理し、時間のある時にスマホでどこでも作れるという利便性。本体も飾っておきたくなるような小さくて可愛い見た目。これで人気が出ない訳がなく、ピータッチキューブは見事にラベルライターの風雲児となったわけですが、去年、初代のPT-P300BTを使った筆者が、欲を言うならここだけがちょっともったいない!と感じていたのが『電池式』という点でした。ここまでスタイリッシュなら、バッテリー内蔵でよかったんじゃないのか、と。
そして登場した新モデル『PT-P710BT』はなんとバッテリーが内蔵!またパソコン接続も可能になり、パソコンならばさらに便利な機能やスマホと異なるデザインも使えるようです。PT-P300BTとどこが変わったのか、見比べていきましょう。
初代のPT-P300BTは、アプリのアイコンのような角丸でマットな質感のボディでしたが、PT-P710BTは上位モデルらしい、プレミア感があり、艶のある、立体的な丸みボディになりました。PT-P300BTが特別小さかったので、他のラベルライターに比べるとPT-P710BTもかなりコンパクト。PT-P300BTと比べると、全体的に1センチほど大きくなっただけですが、その差が割と大きく感じさせます。ただ本体が大きくなっただけではなく、PT-P710BTは24mmのテープカートリッジに対応!デザインの幅が広がりますね!
PT-P710BT:幅128×奥行67×高さ128mm
PT-P300BT:幅115×奥行61×高さ115mm
さらに見比べてみると、PT-P710BTにはカットボタンがありません。PT-P300BTはカットボタンを押してラベルカットを行いましたが、PT-P710BTは自動カット機能搭載!これも嬉しい進化です!
そしてなんといっても待望のリチウムイオンバッテリー内蔵です。 ラベルカセットの下にネジ止めされたカバーを外すと・・・細いバッテリーが出てきました! 交換用のバッテリーも別売でちゃんと用意されています。
自動テープカットに24mmラベル対応、PCでの操作も出来て、バッテリー内蔵・・・。すごい進化してきましたね。PT-P300BTとの違いが分かった所で、ピータッチキューブでオシャレなラベル作りとまいりましょう!
ピータッチキューブでラベルを作るには、スマホなどのモバイル端末と、専用アプリ『P-touch Design&Print』が必要です。アプリはアプリストアでダウンロードしてくださいね。では端末とピータッチキューブの接続を行いましょう。
本体の電源ボタンを押し、スマホなどの端末からBlutooth設定画面を呼び出し、PT-P710BTと接続すれば、ピータッチキューブをその端末で操作出来るようになります! 次回からは電源を入れるだけで端末と繋がりますよ。
アプリがめっちゃ、
オシャレです
ラベル作成を行いますのでダウンロードしたアプリ『P-touch Design&Print』を立ち上げます。どこかの外国かなっていう素敵な写真の数々…。眺めているだけでも面白いコンテンツが溢れていますので、まずはオシャレさに心を打たれてください。
アプリでは『収納』や『ショップラベル』など、色んなテーマで作られたラベルの活用法が見れるだけでなく、そのデザインがテンプレートとして用意されています。『あ!マネしたい!』がそのまま使えますし、1からのオリジナルデザインでの作成ももちろんOKですよ。
フォントの種類やフレームの種類も豊富でアレコレ迷うし、それらを組み合わせるセンスが私には皆無!という方は、アプリのテンプレートを大活用しちゃいましょう。テンプレートのラベルセンス、素晴らしいんです。
テンプレートをベースにして、ラベルの色を変えるだけでもオリジナリティは出ますし、ラベルカートリッジを取り替えるとピータッチキューブが自動認識して、設定変更もスマホで簡単に行えます。
上の画像では、テンプレートをアレンジしてラベルを作成。白地ラベルを黒ラベルに、文字色は黒から白に、サクッとスマホで変更しました。印刷ボタンを押すと枚数を選ぶ画面が表示されるので、作成枚数を選び、印刷ボタンを押すと、ラベルがニューッと出てきて自動カット! 出来たラベルは・・・オシャレです! お店で使われていそうなステキなラベルです! 自分でデザインしなくても、テンプレートだけでこんなにステキなラベルが出来ました。ちょっと色々作ってみましょう。
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お菓子のパッケージラベルとして テープ色:黒マット地 文字色:白
テープ幅:24mm -
ボトルラベルも自作しちゃう テープ色:黒・グレーマット 文字色:白 テープ幅:24mm
テープ色:金・銀 (つや消し) 文字色:黒 テープ幅:24mm -
自家製コーヒーには自分のラベルを! テープ色:黒 文字色:ゴールド
テープ幅:24mm
色々作りました。先ほど作成したラベルはラッピング袋に貼って、クッキーを包みました。さっきお店で買ってきたお手頃価格のクッキーを袋に入れただけですが、カフェで売ってる手作りの美味しいチョコクッキーにしか見えませんね。ラベル効果が半端ない。
コーヒーや紅茶を入れるボトルには、違うラベルを使って作ってみました。筆者は普段、『色』を合わせて統一感を出すタイプですが、同じデザインなら色が違っても統一感は出るし、色が違うからこそ華やかな雰囲気になるんだなと、ラベルを貼ったボトルを眺めながら惚れ惚れしておりました。自作ならば、今までの自分のデザインとは異なるデザインにも、手軽にチャレンジ出来ますね。
大阪人の私を刺激するギンギラギンのラベルを使っての小物作り。下地はピッカピカに輝いておりますが、シルバーラベルは白文字の控え目さが上品で、ゴールドラベル×黒文字はとてもゴージャス。大切なお客様への贈り物や、来賓の方へのネームプレートとしても申し分ない気品を放ちました。ステキなアクセントになるラベルです。
テープ色:プレミアムシルバー 文字色:白 テープ幅:24mm
テープ色:プレミアムゴールド 文字色:黒 テープ幅:24mm
ラッピングリボンもピータッチキューブにおまかせ!
ピータッチには、シールではないリボンタイプのカセットもあるんです。使い方はシールタイプと同じ! カセットを入れ替えてデザインすれば、無地のリボンに華やかな模様や文字が印字されます。イベントにあったリボンのデザインが用意でき、欲しい時に欲しい分だけ作れます。時々リボンが欲しいけど、たくさんは要らないし、余ってストックする場所が勿体ない…という方にもオススメ!
リボン色:ワインレッド / ダークブルー 文字色:金 テープ幅:12mm
『シェアラベル』を貼って、
情報を皆で共有!
アプリの『シェアラベル』メニューでは、ホームページのアドレスやネット上に配布されているPDFデータをQRコードに変換してラベルが出来ます。今回は弊社のサイトより、ピータッチキューブ用のラベルカートリッジ販売ページのアドレスを入力し、QRコードに変換しました。それをラベルにしてピータッチキューブに貼り付け、QRコードを読みとれば、すぐにラベルカートリッジの購入ができるように!
家電製品の取扱説明書も、最近はメーカーサイトでPDFデータが配布されています。あまり見る機会がないのでどこに保管したか忘れたり、分厚いので収納に困る、といった場合にも、QRコード化して分かりやすいところに貼り付けておけば、見たい時に誰でもスマホで呼び出せる、なんて事も出来ます。皆でシェアしたい情報も、ピータッチキューブならスタイリッシュに管理が出来ますよ!
名前のアイロンプリントも
おまかせ!
ラベルライターといえば、お子様の道具の名前入れに大変重宝するアイテムですが、ピータッチキューブには、アイロンプリント対応リボンもございます。
布テープカートリッジを使って印刷し、貼りたい場所にラベルを置いて、その上からアイロンでプレスをすれば完成。名前を入れた状態でデザインを保存しておけば、何度でも同じラベルをサクッと貼れて便利です。ちなみに今回もテンプレートを使ってサクッと作成しました!
布テープ色:ブルー 文字色:青 テープ幅:12mm
パソコンでもラベルが作れる!
PT-P710BTはパソコンでラベルの作成が出来ます。付属のUSBケーブルを使ってPT-P710BTとパソコンを繋いでやってみましょう。
パソコンでラベルを作成する場合は、ブラザーのホームページから『P-touch Editor』をパソコンにダウンロードしてください。ソフトを立ち上げるとスマホアプリと同じようにテンプレートがもりだくさんで、細かな機能や設定もたくさん!
パソコンで作成時でもテープ自動検出機能は働きます。テープを交換した後、メニューバーに並ぶ『テープの検出』をクリックすると、モニター画面のテープのカラーイメージが変更されました。パソコンで作成する際もテープの完成イメージが分かりやすいですね。
便利なナンバリング機能
パソコンと接続した場合、よりオフィス向けの機能が多く、たくさんのファイルを管理する際に便利なナンバリング(連番)機能を使ったラベル作成なども可能です! 記入した数字を選択し、メニューから『選択テキストへのナンバリングの設定/解除』を選んで印刷すると『01』『02』『03』と自動で連番数字で印刷が行えます。事務仕事でとても重宝しそうですね。
さらにはバーコードの作成まで
バーコードだって自作できます。作り方はとても簡単で、バーコードのメニューから12桁の数字を入力するだけ。自分が作ったアイテムにバーコードラベルを作成して管理できるので、オリジナル小物の販売をされる方などにはとても嬉しい機能ではないでしょうか。
他にも、飾り文字や画像なども盛りだくさんに用意されていますので、それらを組み合わせるだけで場面にあったラベルが出来ます。お店の壁にありそうな『Wi-Fiエリア』ラベルを作成してみました! お店の備品に使えそうなテンプレートがたくさん出来てきました・・・お店をはじめたくなってきましたよ!
挿入した星型や花型のアイコン配置も、パソコンなら微調整が行えたり、保存した画像の貼り付けも行えます。弊社のロゴマークを貼り付けてみましたが、背景に白地が含まれていますので、画面上ではそのまま表示されています。印刷すると白背景は無くなり、ロゴの部分だけが印刷されて、文字と違和感のない仕上がりになりました。白背景は自動で消去されるようです。
他にも、フレームの挿入が出来たりと、スマホで作るラベルとはまた違ったラベルの作成が行えます。もっとこんなラベルが作りたいなぁ、と思ったラベルは、パソコンアプリで作成が可能!なんて事もあるかも知れません。是非、パソコンでもPT-P710BTと繋いでラベルの作成を行ってみてください!
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本体もラベルも可愛いし、内蔵のフォントもアプリもステキさ。 -
家具を1から作るDIYが趣味、という方も増えて、無垢な状態のシンプルなデザインが好まれる傾向が高まっているように感じます。筆者は洗剤ボトルのラベルを剥がして真っ白ボトルに変身させたり、シャンプーボトルは白ボトルに買い替えたり、それらの小物に合わせて部屋のだいたいのものは、隙あらば白くしようと目論む毎日を送っています。
『白が好き』というよりも、既製品のラベルから、どことなく生活臭が出ているように感じるので、ボトルを変えたりしてしまうわけですが、真っ黒なボトルに白のゴシック文字が1文だけ入っているような男前なデザインだと、可愛い!とテンションは上がります。そういったデザインのアイテムがお店に売っておらず、あってもお高くて手が出なかったりで、可愛いDIYグッズが街の雑貨屋で溢れ出した今だから、『ラベルももっと自分好みならいいのに』と思ってしまうのです。
ブラザーのピータッチキューブは、そんな欲求が満たされるラベル作りが出来ます。可愛いフォントに豊富なテンプレートデザイン、アプリには自分では考え付かなかったようなラベルの使い方の提案もあります。部屋の収納部や小物のラベリング、お子様の道具はもちろん、パッケージラベルやバーコードなどでも活躍します。自分が作ったアクセサリーを販売される方や、念願のカフェをオープンさせた方は、ピータッチキューブで細部のデザインまでも、トコトン自分好みされてみてはいかがでしょうか?
「わぁ!ステキ!」と言ってもらえると嬉しいけれど、それ以上に自分がワクワクできるからこそ、ステキだと思ってもらいたい。自分でデザインしたものが形になるのは本当に楽しいものです。そんな自分だけのこだわりの細部を是非、思いっきり作りこんでみてください。2018.4.6(ぴよこ)