鉄道模型教室　カトー D51標準形（長野式集煙装置付）試作品レポート

先頭部です

　本製品の特徴である煙突に取り付けられた長野工場式集煙装置（トンネルに入った際、集煙装置のシャッターを閉める事により煙を後方に逃がす働きをする）を見る事ができます。

集煙装置のアップです

　集煙装置の上部は開放されており、そのシャッターを開閉するための作動ロッドまで再現されています。

デフレクター（除煙板）

　デフレクター（除煙板）のバイパス弁点検口は角穴で表現しています。

正面からチェック

　前照灯（消灯スイッチ無）は点灯します。前デッキのテールライト（非点灯）は片側のみ装備です。

サイドからチェック

　ボイラーに取り付けられた給水加熱装置の配管やブレーキ配管も精密に再現しています。

足まわりです

　動輪には、主にスポーク動輪とボックス動輪がありますが、D51は昭和に入ってから製造された機関車ということもあり、ボックス動輪になっています。

運転室まわりです

　今にも運転手が顔をのぞかせそうな運転室です。Nゲージですが、本物のような重量感が伝わってきます。

運転室内を見てみます

　テンダーをずらして運転室内を見てみます。ボイラーの焚口戸ブレーキ弁・各種メーターなどがしっかりと表現されています。

テンダー（炭水車）も注目

　増炭板によって運転室よりも高く積まれた二山の石炭を表現しており、山岳区間での厳しい運用を思い起こさせます。

300貨車（試作品）です

　D51と一緒に走らせたいテム300貨車の試作品もご覧下さい。むき出しの側梁、張上げ屋根の特徴ある姿を再現しています。

　デゴイチの中でも、もっとも多くの車両が製造された標準型。貨物用として開発されましたが、旅客列車の牽引にも大きく活躍しました。今回の長野式集煙装置付きはいかついスタイルで木曽路で最後の活躍をしました。定評あるカトーのフライホイール付きコアレスモーター動力で力強い牽引を再現してはいかがでしょうか。

2016.11.4.公開（J-鉄道部）