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Joshin 試用レポート ニアフィールドモニタースピーカーに近い音場再生を実現したSHURE「SRH1840」の実力をチェック!

密閉型のスタジオモニターとカナル型イヤホンの分野では、すでに高い評価を獲得している「SHURE(シュアー)」ですが、ニューモデルの「SRH1840」は密閉型の開発で培った技術力を惜しみなく投入したオープンエア(開放型)モデルです。

ご家庭で楽しむにはスタジオモニター的な性格を持つ密閉型よりも、今回ご紹介するオープンエア型の方が、音場が広く開放的で、繊細さや上品さを持っているのでお勧め。
さっそくその実力を試してみることにしました。

まずは箱からチェック

  • まずは箱からチェック
  • 事務局に届いたSRH1840を、まずは箱からチェック。
    最近は折りたたみ式のヘッドホンが多いため、フルサイズ?の大きな箱に収納されていて、ちょっとビックリしました。

丈夫なハードケースに収まっています

  • 丈夫なハードケースに収まっています
  • 箱を開けると出てきたのが、「SHURE」のロゴが印象的なハードケース。
    携帯用ではなく、家の中での保管用と思われ、収納しやすい大型サイズになっています。

しっかり収納できます

  • しっかり収納できます
  • ケースの中には、型取りされたスポンジできっちりと収納できます。
    フタ側にケーブルやアダプター類が収納出来る小物入れも付いています。

航空機グレードのアルミ合金を採用

  • 航空機グレードのアルミ合金を採用
  • それではヘッドホン本体を取り出してチェックしてみましょう。
    ヨーク部分は、航空機にも使われている特殊なアルミ合金「6061-T6」を採用。
    ハウジングのグリルにはステンレススチールを使用し、高い剛性と軽さを両立しています。
    実際に持った印象も大変しっかりとしており、高い耐久性を感じさせるもので、その仕上げの質感も美しいものでした。

左右のドライバーの特性を揃えています

  • 左右のドライバーの特性を揃えています
  • このヘッドホン最大の特徴とも言えるのが、左右のドライバーの特性を完璧に揃えている点でしょう!
    より正確なステレオ再生をするための重要ポイントと言えます。
    ヘッドホンとしては最大級といえる音場の広さと正確な音像表現力の高さも同時に実現しています。

驚くほどの軽量設計です

  • 驚くほどの軽量設計です
  • 金属製のバンドや大型のハウジングなど、一見するとかなり重そうに思えますが、ヘッドフォン本体の重量は268gと非常に軽量に抑えられています(ケーブルを除く)。

ベロア仕上げのイヤーパッドを採用

  • ベロア仕上げのイヤーパッドを採用
  • イヤーパッドは非常に柔らかく、クッション性と肌触りの良さを発揮してくれるので、装着感は大変良好です。
    側圧は多少高めながらほとんど気になりませんでした。
    交換用のイヤーパッドが1セット付属しています。

40mm径のドライバー搭載

  • 40mm径のドライバー搭載
  • ドライバーは40mm径で、振動板素材はマイラー製。
    通気孔のあるセンター・ポールピースを備えたスチール・ドライバーフレームがリニアリティを改善し、内部での共鳴を抑えることで、音量に関わりなく常に一定の性能を発揮します。

MMCXコネクタを採用

  • MMCXコネクタを採用
  • ケーブルは両出しで交換可能。
    コネクタは、「SE535」などの同社カナル型イヤホンでも採用しているMMCXコネクタですが、イヤホンモデルとは互換性はありません。
    付属ケーブルの長さは2.1mでOFC。
    入力端子はステレオミニ。
    交換用のケーブルも1本付属しています。

分かりやすく配慮されています

  • 分かりやすく配慮されています
  • ケーブルのコネクター部分が色分けされているのはもちろん、ちゃんと「L/R」が刻印されており、細かい点にまで配慮されています!

「SRH1840」を試聴してみました

  • 「SRH1840」を試聴してみました
  • スタジオモニターモデルのノウハウもあって、滑らかかつ鋭い高域と、ハイスピードな低域が特徴的!
    開放型ならではの広い空間表現が印象的で、自然に広がった空間にクリアで抜けの良い音が定位する。
    まさに、最上級の空間表現能力をほこるヘッドホンと言えます。

感度は低めです

  • 感度は低めです
  • 96dB/SPL/mWと感度は低め。
    そのため、ヘッドホンアンプの付いていないデジタルオーディオプレーヤーに直接接続した場合は、かなりボリュームを上げる必要がありますが、普段使いであれば問題ないでしょう。

試聴した印象では、音が柔らかく、大変自然でバランスも良く、アコースティック系の楽器の響きや、ボーカルの艶やかさが印象的で、まさに大人のためのヘッドホンと言えるサウンドです。
とはいっても音楽ソースを選ぶ傾向は全くなく、クラシックやジャズに限らず、J-POPなども非常に楽しく聴かせてくれる懐の深さを持っている製品です。

ただし、能率が低めなので、パワーの小さいヘッドホン出力だと実力を発揮しにくいのは事実です。
もちろん、これだけ高価なヘッドホンなので、バランス的にもしっかりとしたヘッドホンアンプを用意すれば、性能をフルに発揮して楽しむことも可能です。

2012.5.28.公開(ichinose)

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