TPC (タフピッチ銅) |
いちばん多く使われている一般的な銅線。純度99.5%程度。安価なケーブルの導体はほとんどこの素材。信号伝送の抵抗となる結晶粒界が150,000/1mほどある |
OFC (無酸素銅) |
TPCに混入している酸素等の不純物を除去した素材、99.995%の高純度銅。すこし高級なケーブルによく使用。
TPCよりも解像度が高く切れのよい音質傾向 |
Hi-OFC (ハイクラスOFC) |
格子欠陥と呼ばれる組成の乱れを減らして電子の流れをスムーズにしたOFC。より低ひずみで、ナチュラルに澄んだ音質が特徴 |
LC-OFC (線形結晶無酸素銅) |
OFCの結晶を線方向に大きくなるように製造されたもの。1mあたりの結晶数は20個程度で抵抗が少ない。立ち上がりが鋭く、ダイナミックな音質傾向 |
PC-OCC (単結晶状高純度無酸素銅) | 結晶粒界を理論上ゼロにした画期的素材。純度も99.996%。量感豊かで、いちだんと解像度が優れている |
6N-OFC,7N-OFC (超高純度無酸素銅) |
Nは純度の高さを表す9の数を表す。6Nなら99.9999%。不純物を徹底的に排除して銅の純度を追求したOFC素材。最高では8Nまで実用化されている(純度が高くなると柔らかくなるので8Nが限界と言われている)。現在の高級ケーブルのほとんどに使われている素材。より落ち着きのある暖かい音質傾向 |
Ag (銀線) |
導体として理想と言われる銀を使用。最近では4NAgも開発され、昔のような高域キャラクターも無く、より理想的な素材として高級ケーブルに採用されている |
ハイブリッド導体
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以上のような様々な素材を組み合わせて使用しているケーブル。それぞれの長所を生かしたり、キャラクターを生かした複合導体。配合バランスにより様々なケーブルが製造可能。基本的にはバランスがよくワイドレンジとなる傾向がある。 |