■ 冊子は16P(カラー)となっています
-
P02~P04:真空管FMチューナーを組み立てる(図解入りで組立てを解説)


※初級編/P05:真空管を交換して音の違いを楽しむ 12AU7/ECC82(真空管のメーカー別の音の傾向を紹介・RCA・GE・Mullad・JJ)
※初級編/P06:アンテナを強化して、しっかり電波を受信
※中級編/P07:ヴィンテージラジオ風にデコレーション
※上級編/P08:カップリングコンデンサーを交換して聞きやすい音に
※P09~P11:FM放送チューナーを知る
※P12~P15:アンプ波真空管式、トランジスタ式、どちらにするべきか?
では早速作ってみましたのでご紹介します。
まずは、キット内容を確認。冊子に記載されている内容物が全て揃っているか確認しましょう。
「組み立てる前に必ずお読み下さい」を読んで、注意事項を熟読しておきましょう!
箱を開けると昔ながらのLUXKITのグレーの吹き付け塗装が・・「懐かしい~!」。
■ 組立てに必要なものを用意
-

組立てに必要なものを揃えておきましょう。「プラスドライバー」「10mmレンチ」
プラスドライバーはしっかりしたものが必要です。(サイズはNo#2)
※このキットのシャーシネジはタッピングネジが採用されています。ネジで溝(タップ)を切っていくタイプなので、しっかりと押さえつつ、90°程度回して少し戻すを2~3回繰り返す必要があります。
精度の悪いドライバーや、ネジ溝とかみ合わない寸法のドライバーを使うと刃先やネジ山をつぶしてしまう可能性があります。100均のドライバーは止めておきましょう。
レンチはチューニングつまみを一箇所止めるだけです。モンキーレンチやラジオペンチでも問題なく作業できます。
■ キットの組み立て
-
基板をシャーシに取り付けます。
基板は既に完成しており、半田付けなどは一切不要です。



天板以外のシャーシを組み立てます。
シャーシ用のネジは全部で12箇所あります。全てタッピングネジですのでご注意下さい。
穴の加工精度は高くズレルことなく組立てできます。
ネジは一気に締めるのではなく、まずは軽く仮り止めして最後にシャーシ全体の歪みを確認しながらしっかりと締めましょう。
+RCA端子固定に1箇所、チューニングのシャフトの固定のナットを締めます。


チューニングボリューム用つまみを向きを合わせて差し込みます。
FMワイドセレクタースイッチを差し込みます。


真空管をソケットに差し込みます。真空管には向きがありますので注意してください。
真空管を初めて扱う方は想像以上に固いかもしれませんが、左右に少しずつ振りながら慎重に最後まで差し込みましょう。

最後に天板をネジ止めして完成です。
今回は写真撮影しながら組み立てましたので1時間ほどかかりましたが、通常でしたら慎重に作業しても30分程度で出来ると思われます。
■ いよいよ、早速受信してみましょう
-

電源を入れて真空管が点灯するか確認(やはり少し緊張しましたがあっさりとクリア)、アンテナを接続してみましたが、1局しか受信出来ませんし、TUNEランプは点りますが、電波が弱いためSTEREOランプは点りません。
■ アンテナをグレイドアップしてみました
-


DXアンテナの中継プラグ「DM-77N-B2」でTVアンテナと接続してみました。
今度は上手く行きました。FM802/FM大阪/NHK-FMなどのほかにも、6局ほどのコミュニティFM放送が受信できました。
TUNEランプも、STEREOランプも点灯して感度は良好となりました。理想としては屋外FM専用アンテナを立てるのがベストと思われます。
※お使いの地域や環境により受信結果は異なると思われますので予めご了承下さい。
■ 総評
-

ラックスマン製キット「LXV-OT8」は慎重に扱えば誰にでも必ず完成させられる製品です。基板などの電気系統は全く加工する必要なく、シャーシのネジ止めもしっかりとしたドライバーを用意すれば問題ないでしょう。
作りは結構精度が高く、板の継ぎ目のズレもなく、ガタツキもありませんでした。
音質も単品のFMチューナーとしてお使い頂けるもので、16,500円の価格を考えると抜群のコストパフォーマンスと言えます。最近ではお手頃な単品のFMチューナーがなくなってしまったので、救世主と言えますね。
せっかくの楽しいFM放送を少しでも多くの方に楽しんでいただきたいと思います。

※こちらの製品はキット商品のため完成品としてのメーカー保証はございません。
※部品や基板の不良に関しましては購入から3ヶ月対応しております。
■お住まいの地域で受信できる放送局、周波数は「総務省HP」でご確認下さい。
■NHK-FM周波数一覧
■コミュニティFM放送局一覧
(ichinose)
|