[ 2023年 11月 21日付 ]
LUXMAN オリジナル・トーンアーム『 LTA-710 』
ハイエンドオーディオ担当の "ichinose" です。
今回ご紹介するのは、LUXMANから発売された SAEC製トーンアーム「LTA-710」です。
ハイグレードなアナログオーディオの世界を広げる、ナイフエッジ軸受採用のユニバーサル型トーンアームです。
SAECとの共同開発で完成したナイフエッジ軸受採用の10インチサイズトーンアーム。「PD-191A」の開発に合わせて新規設計されたアームですが、好評のため単品モデルとして販売する事となりました。
オプションとして、2013年から約8年間発売された「PD-171A」のグレイドアップが出来るように、専用アームベースも同時発売されています。
◆特長
SAECとの共同開発による完全新規設計のユニバーサルタイプ・スタティックバランス型トーンアーム。
実効長は、トラッキングエラーを抑え、面振れに対する制動性を高めた、少し長めのセミロングとなる10インチサイズを採用。
軸受には、初動感度に優れるナイフエッジ構造を採用。
付属のLUXMANロゴ入りヘッドシェルには、世界最高水準純度の銅を使用し、結晶の方向までも最適に制御した高純度導体7N-Class D.U.C.C.(99.99998%以上の銅)を採用したリード線を装着。
PD-171A/PD-171AL/PD-191A/PD-191ALへの装着用アームベースOPPD-AB7をオプションで用意。
上記以外の各社アナログプレーヤーへの取り付け時に便利な位置出し用ゲージを付属。
※ SAECは、アナログオーディオの世界で40年以上の歴史を持つサエクコマース株式会社のブランドです。
※ D.U.C.C.は、三菱マテリアル株式会社の登録商標です。
◆スペック
形式/軸受:スタティックバランス、S字型/ナイフエッジ
実効長:256mm
トラッキングエラー角:+1.07°~-1.52°
オーバーハング:16mm
適合カートリッジ自重:4~11g (付属ヘッドシェル込み17~24g)
高さ調整範囲:22mm (アームパイプセンター~トップパネル上面)
アンチスケーティング:0~4g
全長:278.7mm
質量:713g (カウンターウェイト、アンチスケーティングウェイト、マウンティングベース含む)
付属品:
ヘッドシェル、フォノケーブル、カウンターウェイト、マウンティングベース、マウンティングベース取り付けねじ、アンチスケーティングウェイト、オーバーハングゲージ、トーンアーム取り付けゲージ、アームリフター調整レンチ、トーンアーム調整レンチ、マウンティングベース取り付けレンチ
別売オプション
・PD-171A/AL/PD-191A/AL用アームベース OPPD-AB7 55,000円(部品扱い・税込)
・ヘビーウエイト 22,000円(部品扱い・税込)
・ヘッドシェル(D.U.C.C.リード線付き) 16,500円(部品扱い・税込)
※上記オプションは部品扱いのため、送料別・お支払い方法はお振り込みとなります。ご購入ご希望の方は、連絡帳にてお申込下さい。
◆担当者より
「PD-191」用に開発されたサエクコマース社のナイフエッジ技術を採用、ナイフエッジ軸受ならではの初動感度の高さと安定したトレース性能を実現した、LUXMANオリジナルのスタティックバランス型で、単品のトーンアームとしても高い評価の高品質な製品に仕上がっています。
今まで、LUXMANでは、JELCO製のトーンアームをメインに搭載されていましたが、JELCOの事業終了(2018年)により、しばらくアナログプレーヤーから遠ざかっていました。アームの開発は定評のSAECとの共同開発となり、2022年に待望の新製品「PD-151-MK2」を、2023年には上位モデル「PD-191」が発売されました。「LTA-710」は「PD-191」用に開発されたトーンアームを単品発売した製品となります。
様々な事情により、最近のハイエンド・アナログプレーヤーはかなり価格が高騰しており、中々手が出せないですよね・・・。ただし、長年使っていると、アームのエッジや軸受けが劣化してしまい、感度が落ちている場合なども懸念されます。
アームの交換可能な製品をお使いの場合は、アーム交換の音質的なメリットはかなり大きく、買い換えや、グレイドアップを希望している方には、是非お勧めいたします。
LUXMANの「PD-171」にも専用アームベース「OPPD-AB7」により搭載が可能で、確実に大幅グレイドアップが出来ますのでご検討ください。