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音場工房

[ 2024年 7月 16日付 ]



コード・カンパニーのノイズ対策アクセサリー『 ノイズポンプ 』を一斉テスト!

こんにちは、ハイエンドオーディオ "とうふ" です。
既に登場よりしばらく経っており、皆さま既にご存じかもしれませんが、今回は、コード・カンパニーのノイズ対策アクセサリー「ノイズポンプ」シリーズを一式お借りしましたので、一斉テストしてみました!

様々な端子バリエーションをそろえ、機器や電源タップの空き端子に取り付けるだけで音質改善ができるアクセサリーとして根強い人気の製品です。



■「ノイズポンプ」シリーズについて簡単なご紹介

コード・カンパニーではプラグ接点等で生じる反射ノイズに対し、「アレイ線」という追加配線でノイズを吸収・減衰し信号伝送の精確化を図る「アレイ・テクノロジー」が有名です。

この「ノイズポンプ」シリーズはそのアレイ・テクノロジーの技術を応用して機器内部のノイズ吸収に特化した「グラウンド・アレイ」シリーズと電源対策に特化した「パワー・アレイ」シリーズを発売してきました。

※さらに「パワー・アレイ」の上位モデル「パワー・アレイ・プロ」もあります。


 ○グラウンド・アレイは

異なる帯域を受け持つ5つの素子が効率よくノイズを吸収、熱に変換・発散。
RCA/BNC/XLR(オス)/XLR(メス)/USB(A)/LAN/HDMIと豊富な端子バリエーションをそろえています。
※HDMIは今回お借りせず。


 ○パワー・アレイは

ホット・コールド・グラウンド(3ピンモデルの場合)それぞれに独立した素子が繋がれており、吸収したノイズを熱に変換、発散。

フィルターや回路等ではなく、『 回路や端子のグラウンドにのみ触れることでノイズを吸収する設計 』が特徴で、全く同じ原理を採用している事から併用しても反作用はなく、相乗効果を発揮します。

電源側にはパワー・アレイを使用し、機器にグラウンド・アレイを複数使用する事で機器の魅力を引き出すコンセプトです。


■ 実際に試してみました!

メーカーサイトでは
「基本的にはステレオアンプの場合でもどちらかのチャンネルに挿すだけで充分ですが、左右両チャンネルに挿すとより効果的な場合もあります ( 機器内部の回路によって異なります ) 。また複数を各々別の機器に接続した場合も、効果的にノイズを吸収いたします。

CDやブルーレイのプレイヤー等、ソース機器の出力端子への接続が特におすすめです。
その他プリアンプ、スイッチングハブやDAC、ストリーミング機器、パワーアンプ、プロジェクターやテレビ等の映像機器等、様々なシチュエーションでお試しください。」

との事でしたのでグラウンド・アレイはデジタル入出力端子が豊富なNT-505に使用して、電源部へパワー・アレイを追加する実験を行いました。

まず同軸デジタル入力に接続してみましたが、その効果は一聴で感じ取れました。(効果はジワジワと発揮する、とは輸入元から伺っていましたが。。。)
音の深度が深まり、明瞭度・奥行き感が大きく向上します。
分離もよくなり、今までどうしても音がつぶれたように感じていたのが解消された事に感動です。
雑味が解消されたことで、リアリティも向上、ヴォーカルの存在感等、全ての面でポジティブな変化が楽しめました。


※1本使用時の写真を取り忘れていました。

複数使いによる相乗効果ですが、これに関しては一聴ではそう大きな違いは感じられませんでしたが、クロック端子 ⇒ USB-A端子 へと追加し時間をおいて再度同じ楽曲を聴いてみると、スケール感だけでなく音のディティールや粒立ちの向上が複数本使用のほうが効果が高いのが感じられました。


※フロント挿しの際は接触等に重々ご注意ください。

外した際の変化は極めて分かりやすく、1本外すごとに著しいスケールダウンと閉塞感にため息が出てしまいました。

そして電源部へのパワー・アレイの使用です。

一聴で解るレベルで表現力が変化します。セッティングを変えたわけでもないのに、サウンドスケールが大きく広がるのが感じられました。
音の深度と奥行き感が高まり、高域も伸びやかになります。
若干感じていた音のザラつきが払拭され、明瞭感が大きく向上します。

写真のように電源タップ等で複数利用する事でその効果はより深まります。
グラウンド・アレイの複数利用より変化量は大きく、一聴でも違いは感じられます。
しかしある程度時間を置いた方がより効果の高さは解りやすいでしょう。

こちらもまた、外した際の変化量は非常に大きく、1本外す度に音が"こじんまり"としていくのに苦痛を感じずにいられませんでした。


■ 「ノイズポンプ」シリーズを試した結果より

実機をお借りし試した中で感じた「導入のお薦め順」としてはまずは「パワー・アレイ」の導入をお薦めします。
そして次に「グラウンド・アレイ」を空き端子に応じてお選び頂くと良いでしょう。

そして「グラウンド・アレイ」の導入に関してはネットワークオーディオユーザーは、LANタイプの製品は優先度を高めでも良いかもしれません。

昨今ではネットワークオーディオだけではなく、テレビやゲーム機なども家庭内のネットワークに繋がります。
ルーターの空き端子へのグラウンドアレイの接続はかなり効果が高かったです。
家庭内ネットワークからのノイズ対策として効果が高く、おすすめのアクセサリーと言えるでしょう。

「ノイズポンプ」の名前通りに不要なノイズを吸い上げ、全体的な表現力を向上させるグラウンド・アレイ/パワー・アレイ。
その効果は極めて高くまた、使用も簡単なアクセサリーとしてお薦めです!


■ 今回試聴に使用したCDたち

※別カートになります。


■ ハイエンドオーディオ『 スタッフコラム 』バックナンバーより

⇒ グラウンド・アレイ

⇒ パワー・アレイ

⇒ パワー・アレイ・プロフェッショナル





今回ご紹介した『 ノイズポンプ 』シリーズはこちら

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