[ 2024年 7月 30日付 ]
こんにちは、ハイエンドオーディオ "ichinose" です。
今回は、光城精工(KOJO)より発売されて話題となっている、驚異の表面積を誇るコンセントプラグ型 仮想アース「Crystal Eop-G」をご紹介いたします。
何といっても驚きは、驚異的といえる広大な導体表面積で、従来機の1,000倍以上となる80,000,000cm2という聞いたことの無いレベルの表面積を実現しています。
定番の仮想アースの人気シリーズ「Crystal E」のコンセプトを継承しつつ、今までは各々の装置のGND強化が主目的でしたが、この「Crystal Eop-G」はオーディオシステム全体の安定動作(GND強化)を担うことの出来る、新次元の仮想アースなんです。
今まで、KOJO TECHNOLOGY史上最も広い表面積を保有していた、BOX型の仮想アース「Crystal E-G」の導体表面積(68,000cm2)を軽々と更新し、なんと一気に「80,000,000cm2」(サッカーフィールド約1面分)という途方もない導体面積が確保されています。
◆歴代のKOJO TECHNOLOGY仮想アースの表面積
◆電気二重層コンデンサ技術の採用
既に製品化されているスティック型仮想アース「Crystal Ep」シリーズや、BOX型仮想アース「Crystal E-G」の内部には、特殊アルミ電解コンデンサが採用されていました。
特殊アルミ電解コンデンサの±両電極(高純度アルミ箔)に施されたエッチング処理により、海綿体構造に似た空洞が無数に形成される構造で、これにより1個あたり約11,000cm2という導体表面積が確保されていました。
しかし、これを10個・⁄20個使用したところで、システム全体を担う表面積としては取るに足りません。
そこで着目したのが、電気二重層コンデンサ(別名:スーパーキャパシタ)に利用される技術です。
電気二重層コンデンサには、前述の特殊アルミ電解コンデンサの電極(エッチング処理)構造と共に、多孔質活性炭が加えられています。
多孔質活性炭は微細孔が豊富で空隙(くうげき)率が高く、想像を絶する表面積の拡大に貢献します。
この技術採用により「Crystal Eop-G」は80,000,000cm2の導体表面積を保有。
実にサッカーフィールド約1面分(105m×68m)にも相当するこの導体表面積は、
「Crystal E-G」68,000cm2の約1,200倍!!
「Crystal Ep」シリーズ 11,000cm2の7,200倍相当以上!!
にあたります
※採用されている電気二重層コンデンサは、各電極の表面積拡大構造を利用したものであり、コンデンサ機能はございません。
◆電気二重層コンデンサとは?
電気二重層コンデンサは、通常のコンデンサと二次電池(充電池)との中間的な性格をもつ特殊タイプのコンデンサです。
二次電池は化学反応によって電荷を蓄えるのに対して、電気二重層コンデンサは、電解液に浸した活性炭電極の表面にイオンを吸着させ、電気二重層(Electric Double Layer)を形成することで電荷を蓄えます。
このため、バッテリでは数時間を要する充電も、電気二重層コンデンサは数秒で実現します。また、充電回数が有限であるバッテリと異なり、電気二重層コンデンサは原理的に無制限です。
このように、電気二重層キャパシタは、入力を安定化させるためのバッファとして、すでに様々な場所で活用されています。
電気二重層キャパシタ(EDLC:Electrical Double Layer Capacitor/スーパーコンデンサ)は、一般的なコンデンサと異なり、電解液の電極周辺に電気二重層という極とは逆の極性を持った層が形成されるため、電気容量が大きくなります。
コンデンサ同様、大電流の充放電や繰り返しサイクル特性が非常に優れています。
この電気二重層キャパシタですが、近年活性炭の賦活技術が進んだことにより、電極に利用する活性炭がグラム当たり2,000m2程度の、非常に大きな比表面積を持つ素材が開発され、これによって重量当たりの大容量化が大幅に進みました。
「Crystal Eop-G」は、電気二重層コンデンサの特性をうまく利用して、今まで実現不可能であった、驚異の表面積を確保した製品なんです。
◆「Crystal Eop-G」の構造
「Crystal Eop-G」は、電気二重層コンデンサ8本を効率よく内部配置させるために、放射状に均等配分されたシリンダ構造を採用。
配置バランスは最良となり、重量バランスにおいても偏りを抑え込むことに成功しています。
導電性を必要とする内部キャップや胴体、封止キャップの金属素材は、繰り返し行われた音質的バランス調整の結果、異金属(銅、真鍮、SUS)にて構成しています。
また、空きコンセント挿入時に電圧印加が不要なコンセントプラグブレードには、安全性と強度を考慮したABS素材を使用。アース電極のみに導電性をもたせた真鍮金メッキ端子としています。
上記構成に伴うメカニカル的な設計や製造は、人工衛星や医療関連機器を手掛ける株式会社 由紀精密と共同開発。
コンパクトで高精度な加工技術は「Crysta Eop-G」のステータスであり誇りでもあります。
◆無駄のないサスティナブル仕様
その発展性や拡張性を高めるため、コンセントプラグ部/本体/保護キャップ部の3ピースで構成されています。
コンセントプラグ部および保護キャップ部は、それぞれ同一ピッチサイズの雄雌ネジ構造となっており「Crystal Eop-G」同士の連結が可能です。2連結は表面積を倍増させ、160,000,000cm2に拡大させることができます。
もちろん、3連結・4連結も可能で、表面積は何倍にでも拡大させることが可能です。
また、「Crystal Eop-G」の連結は、コンセントプラグ部と保護キャップ部の余剰を発生させますが、互いを組み合わせることでコンセント保護キャップに早変わり。
パーツの紛失防止となるばかりか有効利用が可能です。
この副産物的に見える(実際には意図的だそうです…)保護キャップですが、無駄のない「CrystalEop-G」の機能は、これからの時代にマッチしたサスティナブルな製品といえるでしょう。
◆「Crystal Eop-G」のデザイン
壁コンセントや電源タップの空きコンセントを活用するために考案された「Crystal Eop-G」のデザインは、その名からイメージされるように、クリアさ、繊細さ、トランスペアレントをコンセプトにデザインされています。
また、利便性を高めるため、オーディオ用電源ケーブルなどに使用されるコンセントプラグと同様のサイズ感で設計されており、隣り合うコンセントとの干渉を防いでいます。
パッケージも拘っており、美しい仕様となっています。
「Crystal Eop-G」は、これまでの「Crystal」シリーズのデザインを継承しつつ、シャンパンゴールド系の美しいメッキ処理が施されています。
◆KOJO 仮想アースの【三種の神器】完成!!
新たに加えられたコンセントプラグ型 仮想アース「Crystal Eop-G」をもって「三種の神器」となり完結を迎えます。
①「Crystal E」シリーズ:スティック型は装置内の回路GND強化
②「Crystal E-G」シリーズ:BOX型仮想アースは装置のフレームGND強化
③「Crystal Eop-G」のコンセントプラグ型はシステム全体のGND強化の役目を担います
KOJOの仮想アースシリーズに新たに加えられたコンセントプラグ型仮想アース。
これまでのBOX型やスティック型仮想アースと併用することで、オーディオシステム全体を取り巻く電源アース環境を整え強化し、オーディオ装置や回路の安定動作を実現します。
◆担当者より
オーディオシステムのノイズ対策の究極の理想型の一つといわれているのが大地アース接地です。
今までは実現不可能と思われていた方がほとんどだと思いますが、今回ご紹介したコンセントプラグ型 仮想アース「Crystal Eop-G」を接続することで、全てのご家庭の環境下において、まるで大地アースされたのと同等の環境でオーディオを楽しむことが可能となった画期的な製品といえます。
本格的な大地アース工事を依頼するとさらに一桁多い費用が発生することを思うと、なかなか魅力的といえるかもしれません。
コンセントプラグの先にサッカーフィールド(105mx68m)が繋がっている…、あくまで理論的にはですが、想像するだけでワクワクしますね!
今までの各種仮想アースは接続した機器のアース電位を下げることにより、接続した機器の動作を安定させるアクセサリーでしたが、「Crystal Eop-G」はシステム全体に効果があり、まさに大地アースを取っているのと同等の環境を実現できる製品といえます。
もちろん、今まで購入された「Crystal」仮想アースは、兼用することでさらに音質改善効果がありますので、そのまま使い続けることが出来ます。
大地アースの効果は実際にお客様宅で確認したことがありますが、その効果は抜群で、
「部屋の空気が綺麗になったかのごとく音場が見通せる」
「ダイナミックレンジが広がり、特にピアニシモの表現力改善が目覚ましい」
「音に纏わり付いていたストレスが無くなり、余韻や色彩が豊かで立体的な表現力を聴くことが出来る」
などなど、その魅力は無限大と思わせるものでした。
ご紹介した、KOJO「Crystal Eop-G」はお使いの電源BOX、壁コンセントの空端子に接続するだけで、大地アースの効果を誰でも簡単に手に入れることが出来る製品なんです。
※注意※
・効果はアース端子のみとなります、ホット端子とコールド端子には導通はありません。
・アース線が接続されていない環境では効果が発揮出来ませんので、電源接続環境をご確認ください。