[ 2024年 10月 8日付 ]
こんにちは、ハイエンドオーディオ担当 "ichinose" です。
今回は、アナログレコードやカセットテープなど、あらゆる音楽信号をデジタル化して簡単便利に一元管理! ティアックより発売された、音楽愛好家のためのハイレゾ・マスターレコーダー「SD-550HR」をご紹介します。
長期保管が難しいアナログレコード、カセットテープ、オープンリールテープなど、貴重なアナログ資産を高音質ハイレゾ品質でデジタル・アーカイブすることで、劣化なく保存することができます。
しかも、そのデジタルデーターはDSD→5.6MHz、PCM→192kHz/24bit対応のハイレゾ・マスターレコーダーで高音質の保存が出来ます。
SDカードやUSBメモリー(別売)を挿入して簡単に録音し、アーカイブを構築できます。
作成したデジタル音楽ファイルを曲ごとに分割してパソコンに取り込めば、音楽資産を一元管理することができ、パソコンやスマートフォン、カーステレオ、ポータブル機器など様々な再生機器で楽しむことができます。
◆DSD 5.6MHz、PCM 192kHz/24bitの高音質ハイレゾ録音
もともと音楽制作のプロ向けに基本設計された「SD-550HR」は、ハイレゾ・マスター・クオリティーの本格的な録音ができます。
原音の密度感や空気感をリアルに再現するDSDフォーマットでは2.8MHzまたは5.6MHzに対応。
汎用性の高いPCMフォーマットでは44.1kHz/16bit~192kHz/24bitの幅広い形式で録音することができます。
◆大容量SDカードに対応(別売)(SDHC規格 4GB~32GB、SDXC規格64GB~512GB)
録音メディアとして、従来モデルよりも大容量の512GBのSDカードに対応。
512GBのSDカードであれば1枚にLPレコードを最大約600枚(PCM 48kHz/24bit)録音できます。
ハイレゾPCM・192kHz/24bitの最高音質でもLP最大約140枚を録音することができます。
◆録音形式別 録音時間の目安

◆操作性を高めたユーザーインターフェース
視認性の良い128×64ドットのOLEDディスプレイを採用し必要な情報を素早く確認できます。
専用の24ドットのLEDレベルメーターは常時レベルを監視することができます。
◆AD/DAコンバーターとして活用できる高品位オーディオ回路
モニター用リファレンスAD/DAコンバーターとしても極めて優秀です。高音質な「モニター用AD/DAコンバ ーター」として、プロ録音エンジニアのリファレンス機に相応しいクオリティーを求めました。
単体のAD/DA専用機としてピュアな音質にこだわる方向けに「ADDA DIRECT」モードも搭載。
D/Aコンバーターには評価の高いBurrBrown PCM1795を左右チャンネルそれぞれに1機ずつ搭載し、オペアンプは新たにMUSES8920を採用。
その他、低インピーダンス型のコンデンサーや低ノイズ・高精度の抵抗など、試聴を繰り返すことでパーツ選定と音質調整をおこない、従来モデルから更に音質を向上させています。
◆デュアルモノ/フルバランス構成、高精度TCXOクロック搭載
出力側のオーディオ回路は高品位なモノラル回路を2系統搭載するデュアルモノ構成にすることで左右チャンネルの干渉を排除し、高音質出力を実現します。オーディオ回路は入力から出力まで全段でノイズに強いフルバランス構成となっているため、入出力双方のノイズを低減します。
電源部にはデジタル回路とアナログ回路用に別々の巻き線を持つEIコアトランスを採用。ノイズの混入を抑えることでより高品位の信号を得ることが可能です。
発振子には精度1ppm以下のTCXO(温度補償型水晶発振器)を採用し、クリスタルダイレクト方式によりクロックジェネレーター単体機に迫る高精度なクロックを実現しています。
また、WORDクロックのIN/OUT/THRUにも対応しています。
◆録音に便利な各種機能を搭載
録音レベルは、LEDレベルメーターを確認しながら0.5dBステップで細かく設定でき、出力ボリュームレベルも調整できます。
録音時に入力レベルの変化で曲間を自動的に判断してファイル分けを行うオート・トラックインクリメント機能と、曲を聴きながら手動でファイル分けが行えるマニュアル・トラックインクリメント機能の両方に対応。
シンクロ録音にも対応しており、任意のレベル以上の入力信号を検知して録音を自動で開始することもできます。
録音中の誤操作を防止するパネルロック機能も搭載。
◆本体内で録音ファイルの編集が可能
パソコンを使わない場合でも、SD-550HR本体内の操作により録音ファイルの分割や曲名などのファイル情報の編集が可能。
マルチジョグ・ダイヤルで直感的な操作が行えます。
フロントパネルにUSBキーボードを接続すれば、録音の外部コントロールおよび 曲名・アーティスト名など編集が簡単に行えます。
操作を間違えた場合に一つ前の状態に戻せるUNDO機能を装備する安心設計です。
◆便利なUSBメモリーへのコピー機能
USB端子を搭載。一旦SDカードに録音された音楽ファイルをUSBメモリーにコピーし、パソコンへのデータの受け渡しが簡単に行えます。
そのままUSBメモリー内の音楽ファイルを再生することもできます。
◆無料のハイレゾ音源編集ソフト『 TEAC Hi-Res Editor 』で自在に加工
レコードやカセットテープの片面を1つのデジタルファイルとして録音した後、パソコンを使って曲の分割などができるハイレゾ音源編集ソフト「TEAC Hi-Res Editor」(Windows/Macintosh版 ※Appleシリコン除く)を無料でご利用可能。
保存したデジタル音楽ファイルを読み込むと、シンプルにレイアウトされた編集画面に波形を表示。その波形を見ながら1/100秒単位で曲間部分を指定して曲ごとに分割することができます。
また、曲頭のフェードインと曲終わりのフェードアウトの効果を加えたり、2つの異なるフォーマットのデジタル音楽ファイルを1つに結合することもできます。
編集したファイルは、様々なフォーマットに書き出すことができるので、録音時には最高品質で録音し、後から再生デバイス側の対応形式に合わせて書き出すこともできます。
◆デジタル入力用サンプリングレートコンバーター搭載
デジタルソースを録音する場合、サンプリング周波数を32k〜192kHzの範囲で任意の数値に変換することができるサンプリングレートコンバーターを内蔵。
◆豊富な入出力端子
アナログ入出力には、XLRとRCAをそれぞれ1系統ずつ装備。デジタル入出力には、XLR(AES/EBU)、RCA(S/PDIF)に加え、SDIF-3/DSD-raw信号に対応したBNCをそれぞれ1系統ずつ装備しています。
ハイエンドからプロオーディオまで様々なオーディオ機器との接続が可能です。
※「CASCADE」と印字されていますが、本機にはカスケード機能(複数台での同期機能)は有りません。
◆ストレスレス・フット(4点支持Stressless Foot)採用
床面のわずかな歪みにも影響されることなく安定した設置を可能にする、オリジナル4点支持フット「Stressless Foot」を新たに採用。
従来型とは異なり、フットをシャーシに固定せず半固定状態にして自由に振動させることで、より自然な音の響きを得る、というコンセプトに基づいて開発されました。
削り出しのスチール製のフットは、しっかり固定されることなく底面にぶら下がる状態で装着されており、スパイクフットのような定位感がありながら、より自然で豊かな響きを実現しています。
また、冷却用ファンを必要としない設計によりピュアな音楽鑑賞に欠かせない静寂性を備えています。
◆ワイヤレスリモコンRC-10付属
◆担当者より
これは中々使い応えのある「ハイレゾ・マスターレコーダー」です!! アナログレコードや、カセットテープなどの貴重な音源を永年保存するために使う事が出来ます。
カセットテープやオープンテープは機器を新たに購入する事が出来ないので、現役(動く)のうちにデジタル化出来れば貴重な音源として引き継いで行く事が出来ます。
LPレコードプレーヤーは現在でも人気があり、新製品も出てきているので、まだまだ楽しめると思いますが、如何せんLPレコード盤のほうは限定発売が多くて、好きなアーティストをいつでも買うことは出来ないのが現状ですよね。
レコード盤自体は日々の手入れや取り扱い方法が正しければ、孫の代までお使い頂けますが、傷が付いたり、盤に歪が出てしまう事が無いとも限りません!!
カートリッジが変わると音も変わってしまいます・・・。
ご自身のオーディオ歴のメモリアル的な音源として保存が出来る貴重な製品としてお勧めいたします。
SDカードスロットは1個だけですが、512GBまで使えますので、最大PCM(192KHz/24bit)で約110時間、DSD(5.6MHz)で約94時間もの録音が出来ます。
カードを複数枚用意しても良いし、PCの大容量HDD(SSD)に保存して編集すればいつでも好きな時代の録音音源を蘇えらせる事が出来ますね。
大容量のメモリーを扱うのは後からの検索などが懸案となる場合が多々ありますが、曲間を自動分割/ファイル分けしてくれる「オート・トラックインクリメント」、手動でファイル分けを行う「マニュアル・トラックインクリメント」といった便利な機能が付いています。
また、入力信号を検知して自動的に録音を開始する「シンクロ録音」、録音中の誤操作を防止する「パネルロック」機能も搭載しており、失敗が少ないので安心です。
TEAC専用のハイレゾ音源編集ソフト『 TEAC Hi-Res Editor(無料) 』で後から自在にトラック編集もできます。
少し前に発売されたプロ仕様のTASCAM製品「DA-3000SD」と同じ仕様のデュアルモノラル・フルバランス構成のハイファイ仕様でXLR端子で接続がお勧めとなっています。
※マルチトラックレコーダー機能はありません。