[ 2025年 11月 4日付 ]
ハイエンドオーディオのichinoseです。
2016年にSOULNOTEの10周年記念モデルとして発売されたオリジナル「A-1」から9年、上位モデルの「A-3」シリーズの知見により、劇的な進化を遂げた「A-1」の改良バージョン『 A-1 ver.2 』が登場!
開発者の加藤秀樹氏曰く「2シリーズ同様の渾身の力作です!! ハイエンドスピーカー購入で資金が尽きた方に最適です。クオリティは同等ですから...」とのことです。
さらに進化した、ハイコストパフォーマンスの『 A-1 ver.2 』をご紹介いたします。
■ SOULNOTEサウンドのご紹介
SOULNOTE(ソウルノート)は、株式会社CSRから独立したハイエンド音響機器の専門ブランドです。
新生SOULNOTE製品は、加藤秀樹氏を中心とした音響機器専門の技術者集団が、常に音を聴きながら、「魂を揺さぶる音」を目指して、妥協なく開発されています。
《 SOULNOTE=魂を揺さぶる音 》とは、時空を超えて、瞬時に目の前に演奏者を蘇らせる。
SOULNOTEには音源に込められている「SOUL(魂)」を蘇らせ、永遠に揺さぶり続ける「NOTE(音)」があるのです。
それは「生きている音」であり、音楽の楽しさやワクワク感、感動が直接伝わって来る音なのだといいます。
それを水の流れで例えると、SOULNOTEが目指すのは「どこにも堰き止められず全開で流す」ことで、それは「何かで一度堰き止められた流れは、後でどう頑張っても元には戻せない」という考え方からきているといいます。
フィードバックをはじめとした回路技法や振動を止めるための筐体設計など、歪みやS/Nなどの測定値を良くするための手法が、「流れを堰き止め、魂を失わせ、音を殺している」のだとしています。
今回ご紹介する『 A-1 ver.2 』は、先に発売された弩級プリメインアンプ「A-3」に導入された先進の技術や回路を、コンパクトな筐体に妥協なく凝縮して完成した、ある意味の究極のインテグレーテッドアンプです。
■ チーフエンジニア 加藤秀樹氏
加藤秀樹氏は、マランツ時代(1980年代)にあの名器「LHH」シリーズのCDプレーヤーの開発に携わったことで有名です。
※筆者もLHH-700愛用していました。あの頃からお世話になっていたんですね。
2005年に現在の株式会社CSRに入社し、2016年からはチーフエンジニアに就任し、現在もSOULNOTE製品の開発のチーフエンジニアとして活躍しています。
今では日本を代表する、世界に誇るハイエンドオーディオの開発エンジニアとして、抜群の知名度を誇る人物なんです。
SOULNOTEの音質の確かさは、STEREO SOUND誌の試聴室リファレンスシステムとして「S-3」「X-3」「Z-3」「P-3」「M-3X」が採用されている事でも実証されています。
チーフとなって最初に開発したのが前身モデルの「A-1」で、その後のSOULNOTE製品の全てをチーフとして開発されています。
※最近ではハイエンドモデルの「3」シリーズの開発に注力されていると思いましたが、何とそのノウハウを存分に活かしたリーズナブルな「1」「0」シリーズを設計してくれたのは何とも嬉しいですネ。
■ SOULNOTEアンプの基本設計を継承
「大型TO-3P」「大出力低Cobトランジスタ」「シングルプッシュプル出力段」「4段ダーリントン構成」
音の滲みを排除すると同時に、圧倒的なドライブ能力を誇ります。
・大型TO-3P
熱抵抗が小さく、放熱効率に優れているのが特徴です。大型のものが使われることで、より大きな電力処理能力を確保できます。
※大電力の取り扱いが可能になり、アンプの出力段に安定した動作をもたらします。
・大出力低Cobトランジスタ
高い電流や電圧を扱うことができ、スピーカーを力強く駆動する能力(ドライブ能力)に優れたトランジスタ。
※トランジスタのCob(出力容量)が低いと、高周波特性が向上し、音の立ち上がりが速く、滲みのないクリアな音質を実現します。
・シングルプッシュプル出力段
シングルプッシュプルでは、正負それぞれ1ペアのトランジスタで構成、このシンプルさが、音質に悪影響を与える要素(素子のばらつきなど)を減らす効果があるとされています。
※複雑な回路構成に起因する音の濁りを抑え、素直で忠実な音の再現を目指します。
・4段ダーリントン構成
ダーリントン接続とは複数のトランジスタを組み合わせ、高い電流増幅率を得るための接続方法です。
4つのトランジスタを縦続接続することで、さらに高い増幅率と安定性を確保、わずかな信号も確実に増幅し、出力段のトランジスタを正確に駆動することができます。
※繊細な入力信号を力強く増幅し、スピーカーを駆動するための十分な電流を供給します。
「音の滲みを排除した、圧倒的なドライブ能力」を持つアンプを実現しています。
繊細な表現力とパワフルなスピーカー駆動能力を両立させるための、非常に高性能なSOULNOTEアンプの基本設計です。
■ ディスクリート完全無帰還回路を全面採用
パワーアンプにセレクターとボリュームを付けただけの非常にシンプルな構成です。
これは、SOULNOTEフラッグシップモデル「A-3」と同様の構成で、音楽信号の鮮度を守るための必然の構成です。
従来のLEDバイアス回路を廃止し、新開発のバイアス回路を採用。
上位機種で採用されたトランジスタ熱結合方式で、『 A-1 ver.2 』にも採用されています。これによって、より高音質が実現されます。
新しい回路構成により、オーディオ信号におけるノイズが低減され、結果としてSN感が飛躍的に向上しました。
SOULNOTEオリジナル完全無帰還ディスクリート回路の特性を活かすため、グランドプレーンのスター配線、ローカル無帰還レギュレータの一元化、ダイレクトカップリングルートの採用、ドライブ電流のベストチューニングなど、細部にわたり徹底的に再検討。躍動感、スピード感、ワイドレンジ化をさらに向上しています。
■ 新開発の未含浸トロイダル電源トランスを採用
2次側出力電圧(アンプの最大出力)をあえて抑えることで、電流供給能力を向上させました。
低インピーダンスの現代ハイエンドスピーカーに対しても、気持ち良く弾む圧巻のドライブ能力を発揮します。
【SOULNOTEのトロイダルは未含浸!】
トロイダルトランスはその作り方で音が全然変わります。
SOULNOTEの特注トランスはケースに入れられることなく、含浸すらされていない、ダンプを極力排した設計です。
その理由は、音が解放的になり、馬力感も出て、生々しくなるからで、トランスメーカーからは大顰蹙(ひんしゅく)ですし、見た目も悪いのですが、音にはかえられません。
センターのビスの材質や締め付けトルクでも音は大きく変わります。
それらを吟味した結果、EIトランスの馬力感とトロイダルトランスの透明感を両立した上で、開放的に音楽を奏でるトランスが完成。
また、SOULNOTEはプラマイ両電源でもセンタータップ方式を使いません。
理由は簡単にいうと、センタータップのアンバランスが音を乱すからです。
センタータップを使わないと整流ダイオードのコストが倍になりますが、わざわざプラス電源用とマイナス電源用の巻線を独立させています。
しかも2本の線を束ねて同時に巻くバイファラ巻きという手法を使い、プラスマイナスを揃えています。これは非常に重要なポイントです。
未含浸トロイダルには欠点もあります、それは見た目が悪いことと、唸りやすいことです。
なんらかの原因(暖房機器が多い)で商用電源に直流成分が乗ると、トランスが飽和して唸りが発生するのですが、レギュレーションが高くて未含浸なトランスは不利になります。
トランス直下に足をつけてのダイレクト接地も唸りには不利になりますが、唸り対策でトランスをゴムで浮かすと音がダメになります。
つまり、唸り対策と音質とはトレードオフな関係になるのですが、どこで折り合いをつけるかがメーカーのポリシーとなります。
【冬はトランス唸りの季節...】
SOULNOTE製品には全般的にレギュレーションの非常に優れたトロイダルトランスを使用しています。
トランスのレギュレーションは音質に直結するからですが、レギュレーションの良いトランスほど、AC100Vの直流成分には敏感に反応して、唸り音が発生することがあります。
※唸りやすいトランスは音が良い証拠でもあるという意見もあります。
メーカーによっては、トランスを唸りにくくする為にレギュレーションを控えたり、トランスを金属ケースに入れて樹脂で固めたり、DC成分をカットする回路を入れたりしますが、SOULNOTEとしては音質上の理由でそのような構成は容認できません。
「どうか、音質のためにAC100Vに直流を流し込む機器を一緒に使わないで下さい。」というスタンスです。
トランスの唸りを誘発する機器として、「電気毛布」「電気ひざかけ」「電気コタツ」「ファンヒーター」などが報告されています。
ファンヒーターにおいては、電源オフでもコンセントに刺さってるだけで唸りを誘発する場合があるので要注意です。おそらく、バックアップ用の整流回路が半波整流だと考えられます。
ただ、どうしても唸りを誘発する原因がわからない場合や、どうしてもその機器を外せない場合は、直流成分をカットするテーブルタップを使用することでほとんどの場合は解決できます。
※光城精工から、トランス唸りを防止しながら音質を変えにくい製品(CRYSTAL-H1P)が発売されています。
無帰還とか、NOS(Non Over Sampling)とか、無固定とか、未含浸とか。SOULNOTEさんはつくづく「無」が好きなんですね。もちろん、全て音質最優先のためです。
■ 筐体の防振について
SOULNOTE製品は音質を最重視した結果、あえてトップカバーやシャーシなどの防振を行っていません。
エンクロージャーが音に与える影響は電気部品や回路よりも大きい。
オーディオ機器は、開発時には効率を上げるために天板を開けっぱなしで検証するのが一般的です。
しかし、この状態で苦労して磨き上げてきた素晴らしい音は、天板を閉じた途端に台無しになってしまいます。
開放感がなくなり、広がっていた音場が狭くなり、演奏が窮屈になります、そのうえ音は硬くなり、聴き疲れするなどの影響があります。
振動が音に悪影響があるのは間違いまりません。
一般的には防振ゴムを貼り付けたり、おもりを置いたりするなどの防振対策が行われていると思いますが、防振対策用の素材には特有の音が存在する事も良く知られています。
ゴムを貼るとゴムっぽい音に、おもりを置くと音が重くなるといわれています。さらに、振動の共振も音に様々な影響を及ぼします。
SOULNOTE製品は下手に振動を押さえ込むよりも、軽くして自由にした方が、変な癖が付かない。自由にしておいて、動くなら速く、癖なく動ける用にした方がいいというのが結論です。
軽さは振動の収束も速くなるメリットもあります。
さらには、シャーシ内の空気もなかなか手強いエアサスペンションとして、音に影響があるといわれています。
■ 担当者より
『 A-1 ver.2 』は、2016年の発売以来ベストセラーを続けた「A-1」の基本コンセプトはそのままに、最新のSOULNOTEのノウハウが導入され、音質をバージョンアップしたモデルです。
回路的には「A-1」の回路を徹底的に見直し、再構築。全帯域でのドライブ力をアップさせつつ、ワイドレンジ化を図っています。
周波数特性や直線性に優れたトランジスタをシングルプッシュプル使いとし、透明で躍動感のある音を実現しています。
『 A-1 ver.2 』はプリ出力やヘッドフォン出力を装備しておらず、純粋なプリメインアンプとしてシンプルな設計に徹しています。
SOULNOTE製品のサウンドは
※非常に透明度が高く鮮烈で、全くわだかまりのない、ストレスを感じさせない【 抜けの良いサウンド 】
※非常にストレートで立ち上がりが良く、音程のしっかりした安定感のあるもので、【 音楽を楽しく聴かせてくれるサウンド 】
※活き活きして鮮度が高く、抑えられた所を感じさせない、吹っ切れ感のある元気のよい【 生きたサウンド 】です。
※ソースに何も足さず、ソースから何も引かない、本来スピーカーが持っているポテンシャルを引き出し切るといった表現がピッタリのサウンドです。
■ セットの温度について
SOULNOTE製品は音質と安全性を最重視して回路電流を決めています。一般的にトランジスタの温度が高いほど性能が上がり、音質も良くなる傾向にあります。
従って、SOULNOTE製品は全て問題のない範囲で高めのトランジスタの温度設定となっております。そのため、一般的な製品と比較して、セット温度は高めですが異常ではありません。








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