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試用レポート

DALI(ダリ) HiFiスピーカー
「SPEKTOR(スぺクター)」シリーズ


デンマークのDALIより、スピーカーの新製品が登場!
超ハイコストパフォーマンスを誇る、2モデルを試聴レポート!!

 この夏、話題の新製品! 定評のあるDALIスピーカーの最新技術とノウハウを惜しみなく投入し、「低価格で真のHi-Fiサウンドに挑む新スピーカー」とメーカーが意気込む自慢のモデル!

 コンパクトなブックシェルフ型の【SPEKTOR1】と、トールボーイでフロアスタンド型の【SPEKTOR6】の2モデルを、早速試聴してきましたので、レポートいたします!  

まずはコンパクトな【SPEKTOR1】
 横幅140mmx高さ237mmx奥行195mm、コンパクトなサイズながら、なかなかの鳴りっぷりで楽しく音楽を聴かせてくれるモデルです。

 サイズと価格をグ~ン!!と超えたサウンドは高く評価できる素晴らしい完成度を誇ります!

 
上級モデルのウッド・ファイバー振動板を継承
 DALIスピーカーのトレードマークと言えるウッド・ファイバー・コーンはパルプ繊維と木繊維の混合物で形成。

 ウーファーの振動版として最適な軽さと強度を持ち、凸凹な表面は不要な共振を最小限に抑えてくれる、理想的な特性を持っています。また、インピーダンス特性を安定させてアンプの負担を軽減し、接続するアンプを選ぶことなくセッティングできる設計!
[口径:115mm]

 
シルク・ドーム・ツィーター採用!
 超軽量のシルク繊維を採用、質量0.056mg/mm2の軽量素材により、高い精度での高速なピストン・モーションに対応!

 シルク素材はクロスオーバー付近の低い音域の特性にも優れており、ウーハーとシームレスなつながりを実現。ワイドな音の放射/拡散性を実現しており、リスニング範囲を選ばず広い範囲で明瞭に音楽を楽しめる設計です。
[口径:21mm]

 
裏面もチェック!!
 端子はシングルワイヤー、Yラグ/バナナプラグ対応、バスレフのダクトも裏面にあります。壁掛けの金具も付属しており取り付け可能。

 裏面も手を抜くことなく綺麗に仕上げが施されており、チープな感じはありません!

 
兄貴分の「ZENSOR PICO」と比較
ZENSOR PICO SPEKTOR1
メーカー希望小売価格
41,040円 34,560円
寸法:(W)×(H)×(D)mm
141×231×195mm 140×237×195mm
重量
3.1kg 2.6kg
ユニット
(低域)11.5+(高域)2.5cm (低域)11.5+(高域)2.1cm

 寸法はほとんど変わりません!
 仕上げに違いがありますが、価格を考えると「SPEKTOR」のコストパフォーマンスの高さが伺えます。

 
まずは、【SPEKTOR1】を試聴してみました!
 日本橋1ばん館の試聴室にセッティングして試聴しました。他のスピーカーと並べると、その小ささが良く分かります。
【試聴に使った機器】
アンプ「PMA-2500」、CDプレーヤー「DCD-2500」

「ichinose」のコメント
 音を出した瞬間に「あっ!これは良い音!」と分かる完成度! 明るく躍動感があり、非常に健康的で好きな音。楽曲を選ぶことも無く、ミニコンのグレイドアップにも、ハイエンドユーザーのセカンド(BGM)にもお勧めできます!

「とうふ」のコメント
 上位モデルのZENSOR PICOに近いサイズながら、元気のあるサウンドでサイズ感を感じさせない小気味の良い表現力。小型ユニットらしい、レスポンスの良い表現はポップス、ロック等との相性が良いと感じました。

 
続いてフロア型の「SPEKTOR6」をレポート!
 横幅195mmx高さ972mmx奥行313mm(写真中央)と堂々としたサイズのスピーカーです。

 「SPKTOR1」と同様のコンセプトで仕上がっており、こちらも抜群のコストパフォーマンスを誇る話題のモデルです!!

 
16.5cmのウーファー・ユニットを2基搭載!!
 ユニット構成は2.5cmシルク・ドーム・ツィーター、16.5cmウッド・ファイバー振動板ダブル・ウーファー搭載。全長も972mmの堂々としたサイズでスケール感のあるサウンドを聴かせてくれます!

 最大のポイントは価格の安さ! この大きさで1本5万円を切った価格は、超が付くコストパフォーマンスと言えます!

 2chスピーカーとしてはもちろん、シアターのフロントとしてもお勧めです。

 
寸法は「ZENSOR7」に肉薄のハイCPモデル
 「SPEKTOR6」の寸法は上級モデルの「ZENSOR7」とほぼ同じで、価格は「ZENSOR5」よりも安い設定となっています!

ZENSOR5 SPEKTOR6 ZENSOR7
メーカー希望小売価格
122,040円 51,840円 74,520円
寸法(mm)
(W)162
(H)825
(D)267
(W)195
(H)972
(D)313
(W)205
(H)978
(D)312
重量
10.3kg 13.8kg 14.9kg
ユニット
(低域)135x2
(高域)2.5cm
(低域)165x2
(高域)2.5cm
(低域)180x2
(高域)2.5cm

 大きさもユニットも中間サイズとなります。
 スペクターシリーズのバスレフポートは背面に設置。端子はシングルワイヤー、Yラグ/バナナプラグ対応。

 
続いて【SPEKTOR6】も試聴してみました!
【試聴に使った機器】
アンプ「PMA-2500」、CDプレーヤー「DCD-2500」

「ichinose」のコメント
 これはなかなかのスケール感で抜群のコストパフォーマンスは見事! DALIならではの品の良さも感じさせるが、ダイナミックでパワフル! この価格でこれだけ大きいと締まった低域表現は期待できないと思っていたが、思わぬ低域の質感には驚き! フロントスピーカーとして実力十分なお勧めモデル!!

「とうふ」のコメント
 低域の豊かさとグイグイと前面に迫る元気の良いサウンドは今までのDALIとは少し印象が異なり、良い意味で期待を裏切ってくれた。バスレフポートを背面に配置した事が功を奏したのか、低域がドロッとせずキリッと出ていた。少々高域の伸びが不足しているように感じたが、価格を考えると全く気にならなく、むしろ『この価格でこのスケール感!?』と驚きのほうが大きかった。

 

 DALIの「SPEKTOR」シリーズを早速試聴してみましたが・・・
 コストパフォーマンスを追求した、スピーカーの開発能力には脱帽です!


 今となっては上位クラスとなる「ZENSOR(センソール)」でも最高のコストパフォーマンスと思っていましたが、更にその「ZENSOR」を上回る超コストパフォーマンスを聴かせてくれました! 国内外の全てのスピーカーと比べてもその性能は際立つのではないでしょうか!?

 価格はエントリークラスですが、その表現力・実力は間違いなくミドルクラスに匹敵するスピーカーです。

 どのモデルも鳴りっぷりが良く、アンプを選ぶ傾向も無いので、ミニコンポのステップアップに、また2chでも5.1chでもコストパフォーマンスを追及したシステムのスピーカーとしてお勧めです!

 今回レポートできませんでしたが、同時発売のセンタースピーカー「SPEKTOR VOKAL」は嬉しいバーチカルツイン構成でバランスの良いシアターシステムが構築できます。

 DALIはシリーズやクラスが違っても基本の音色は揃っているので他のモデルと組み合わせてシアターを構成しても違和感無く楽しめる点もお勧めできるポイントです!(例:「ZENSOR」と「SPEKTOR」を組合わせるなど…)

2017. 7.21.公開(ichinose)

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