2024.09.09
Joshin 試用レポート
2024年のシャープ AQUOSは、液晶テレビと有機ELの二刀流!4機種をまとめてチェックしてみた!



シャープ AQUOS(アクオス) 液晶テレビ 4T-C55GP1/4T-C55GN2、有機ELテレビ 4T-C55GS1/4T-C55GQ1
シャープの『AQUOS 2024年モデル』4機種を、事務所に設置しました!
明るい映像が得意な「量子ドット/mini LEDテレビ」と、漆黒で色鮮やかな「量子ドット有機ELテレビ」を中心に、新機能や色味の違いを見ていきます。
スタッフで映像の見比べ大会を行い、自分ならどれを選ぶかも聞いてみましたよ!
※映すモニターによって見え方が異なります ライター:もあ
シャープ AQUOS 2024年モデルの進化ポイント
GN2 | GP1 | GQ1 | GS1 |
---|---|---|---|
4K液晶テレビ (倍速) |
4K液晶テレビ (量子ドット/mini LED) | 4K有機ELテレビ (OLED) |
4K有機ELテレビ (QD-OLED) |
N-Black パネル | N-Black Wide パネル | S-Brightパネル | 量子ドット有機ELパネル |
黒の締まりと高コントラストな映像を実現 | 高輝度・高コントラスト・広色域、広い視聴ポジションを実現 | 明暗豊かな映像をダイナミックに描く | 高輝度・広色域、広視野角を実現 |
シャープのAQUOS、2024年モデルが登場!
4K倍速液晶テレビのスタンダードモデル「GN1/GN2」と、量子ドット/mini LED採用(XLED)の「GP1/GP2ライン」。
有機ELテレビのスタンダードモデル「GQ1/GQ2」と、QD-OLEDパネル搭載の「GS1」ラインの、4シリーズ全17機種が発売されました。
新モデルも引継ぎ、液晶テレビのスタンダード/フラグシップモデル、有機ELテレビのスタンダード/フラグシップモデルの両方展開です。
フラッグシップモデルには最新のディスプレイ技術が採用され、液晶テレビ「GP1/GP2」はバックライトに映像と連動して分割駆動するmini LEDを敷き詰めてAQUOS史上最高の明るさ※を実現。
※輝度性能 約15%向上。AQUOSブランドのテレビにおいて、同サイズの輝度(面)の値
有機ELテレビ「GS1」は、最新世代の量子ドット有機ELパネル(QD-OLED)を搭載し、特性として輝度が向上、色の再現性アップ、視野角が広くなりました。
上の画像から分かる通り、液晶テレビと有機ELテレビでは色味が結構違います。
液晶テレビは明るい映像が得意で、どの番組も見やすい高画質。
有機ELテレビは暗いシーンでの明暗表現が得意で、お部屋を暗くするとさらに映像に迫力がでます。
明るいリビングでニュースやスポーツ中継、バラエティー番組を普段よく見られる方なら液晶テレビ、映画やライブ映像をムード満点に楽しむ方なら有機ELテレビを選べば間違いありません。
mini LED搭載モデルにはコンパクトファミリーサイズ「GP2(43/50型)」が追加されました。
一般的に高画質テレビというと"大型で高価"な印象ですが、一人暮らしや少人数家族の方でも選びやすいコンパクトファミリーサイズは嬉しいですね。
斜めから見ても美しい「N-Black Wideパネル」は非搭載ですが、小型テレビは正面以外から見る機会が少なそうなので、個人的には問題ないかなと思います。
映像も音もおまかせでキレイ「AIオート」
進化した画像処理エンジン
画像解析性能も向上しました。
上の画像はテレビ画面を直接撮影したものですが、カメラ越しでも全体的にノイズが処理され高精細な映像になったのがわかります。
輪郭がクッキリして洋服の繊維も映り、グラデーションは滑らかになりました。まつ毛の細かさもスゴイ。
実際の映像は下の動画(1:48~)にございます。
"タイパ"重視派も大満足!エンタメを楽しむ
今回登場したモデル(17機種)は「Google TV」に対応し、ログインするとテレビがおすすめの映画や番組をレコメンドしてくれます。
音声で番組を探すには、リモコンのアシスタントボタンを押してリモコンマイクに話すだけ。
ハンズフリー対応モデルならTVに向かって「OK Google、番組名(出演者)」と話すだけでスムーズに番組検索できます。
動画配信アプリはリモコンのダイレクトボタンですぐにアクセスできます。
"タイパ(タイムパフォーマンス)"を重視した「2画面表示※」も対応しています。
2画面のサイズはリモコンの十字キーの上下でズームでき、左右で音声が切り替わります。
これなら家族で見たい番組が重なっても大丈夫ですし、得点シーンを見逃せないスポーツ中継も常に表示できますね。
※ 2画面は放送+放送、放送+HDMI入力信号のみ可。動画アプリは非対応
「mini LED+量子ドットパネル」と「量子ドット有機ELパネル」の映像美
液晶テレビの2機種を比較
4K倍速液晶テレビのスタンダードモデル「GN2」と、液晶フラッグシップモデル「GP1」の色味の違いをチェックします。
「GN2」も単体で見るとキレイなのですが「GP1」と並べるとmini LEDによる明るさ感と量子ドット技術による色鮮やかさにはっきりと違いがわかります。
さらに「GP1」は黒の締まりも充分な高コントラストで、映像が飛び出してきそうな迫力。
明るい白色が特にキレイで、青空と雲の表現は有機ELテレビを合わせた4機種で最も美しいと思いました。
「GN2」は少し白っぽく「GP1」は赤みが強く出る印象です。
価格が2倍近く違うので当然ですが、この2機種ではどのシーンでも「GP1」が高画質に見えました。
特に高コントラストの方がキレイな夜景や、暖色が強く生き生きした肌の色は違いが大きく出たように思います。
「GP1」には斜めから見ても色が薄くならない「N-Black Wide パネル」が採用されており、横から見ても正面とほとんど変わらない色鮮やかさです。
大人数で集まったり、L字のソファに座ったり、寝そべったり・・・、どのアングルでもキレイに見えるのは嬉しいですね。
有機ELテレビの2機種を比較
有機ELテレビの2機種も見ていきましょう。
スタンダードモデル「GQ1」は放熱と輝度性能に優れた「S-Brightパネル」。
フラッグシップモデル「GS1」は高輝度で豊かな色再現ができる最新世代「QD-OLEDパネル」を採用しています。
QD-OLEDパネルは、青色の有機EL発光層から、量子ドット層で光波長変換することで色純度の高い3原色(赤・緑・青)を作り、明暗も豊かで赤やオレンジも色濃く表現できます。
「GQ1」は黒が引き締まった、これぞ有機EL!という色。
どちらも高コントラストで、黒の深さが活きる夜景シーンは特に美しいです。
「GS1」の色再現が有機ELと思えないほど豊かで、風景・肌色の明るさは「GP1」と大差ないように見えます。
白色をしっかりだせるので文字も見やすく「GQ1」よりリアリティの高い表現だと感じました。
「GQ1」は「GS1」と比べると明るさが落ち着いています。
QD-OLEDパネルは視野角も広く、上の画像3枚目のように「GQ1」側から撮影しても奥の「GS1」の方が色濃く見えます。
照明の反射や映り込みもかなり抑えられて、どの角度から見ても色味がほとんど変わらずキレイでした。
「GP1(量子ドット/mini LEDテレビ)」と「GS1(量子ドット有機ELテレビ)」の映像の違い
一般的に液晶テレビは、パネルの特性上全体を明るく表現できる代わりに黒色の深みを出すことが難しかったのですが、mini LEDを採用し映像に合わせ細かくエリア制御すると、有機ELの最上位クラスに負けず劣らずの高コントラストを実現します。
反対に画が暗いと言われる有機ELテレビも、OD-OLEDは一般的な有機ELテレビと構造が違うので、液晶テレビの最上位クラス並みに明るく色鮮やかです。
それぞれ弱みをカバーしても同じ画にはならず、映像を見比べると白色の明るさと立体感はGP1、迫力のある漆黒の表現はGS1が得意と、それぞれ特徴が残っていました。
どのコンテンツも見やすくなりましたが、量子ドット/mini LED液晶テレビはスポーツ中継など画面が明るい番組、QD-OLEDは映画など暗いシーンを迫力満点で楽しむ方に最適なのは変わらないようです。
パワフルかつクリアで切れの良いスピーカー設計
フラッグシップモデルの2機種は映像を包むように画面の上下にスピーカーを配置、スピーカーの数は11個で100Wの高出力システムを搭載し、パワフルかつ豊かな音域を再現します。
画面上部のハイトスピーカーは前面に20°傾いています。
これにより、音を遮らずに前方へクリアな音が届くとのこと。
下の動画(2:55~)にハイトスピーカーON/OFFを切り替えた映像を録画しているので、実際にお聞きください。
同じ音量なのに聞こえ方が全然違い、ONにした途端音が大きく広がる様子が確認できます。
有機ELテレビのスタンダードモデル「GQ1」もスピーカー数と配置は同じですが、スピーカー部に使用しているマグネットの種類が違い音声出力は80W。
液晶テレビのスタンダードモデル「GN2」はハイトスピーカー非搭載、音声出力は35Wのフロントスピーカー採用です。
4種の映像を比較。スタッフの好みの色はどれ?
10名以上のスタッフで映像の見比べ大会を行います。
どれが液晶/有機ELテレビなのか、どの機種が最も高価かといった情報は伏せた状態で、好みの1台を選んでもらいました。
画像にはありませんが、夜景やライブ配信、動植物など様々な映像でチェックし、部屋の照明も付けたり消したりしています。
どのモデルが人気だったのか、ランキングとスタッフの感想をどうぞ!
まとめ
液晶テレビと有機ELテレビのどちらかに集中するメーカーも出てきている中、シャープAQUOSは2024年も引き続き二刀流で展開。
圧倒的な映像美を見せたのはフラッグシップモデルですが、今回のモデル(全17機種)は新AIオート新機能のAIオートにより前モデルから画質・音質の向上を実現しています。
スタッフが選んだ1台ではmini LEDバックライト採用の液晶テレビがトップでしたが、液晶・有機ELテレビのどちらが好みかは、視聴環境やよく見るコンテンツでほとんど半分に分かれていました。
最新のスタンダード/フラッグシップモデルから、好みに合わせて選べるのは嬉しいです。
4機種と液晶/有機ELテレビそれぞれで同時再生した様子や、AIによる映像処理、ハイトスピーカーON/OFF時の音声を動画に収めていますので、ぜひ実際の映像をご覧ください。 2024.09.09 (もあ)