2023.03.07
Joshin 試用レポート
被写体認識がさらに向上! 動画も高画質で撮影できるソニーのα7R Vで飛行機の撮影に挑戦
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ソニー フルサイズミラーレス一眼カメラ「α7R V」ILCE-7RM5
カメラでの動画撮影が浸透し、動画に特化した「VLOG」カメラが登場するなど、動画撮影の需要がどんどん高まってきました。
そんな中、実はミラーレス一眼でも動画機能がどんどん向上していて、静止画も動画も高画質で撮影できるようになっています。
今回は、高性能なAF機能を搭載したソニーの「α7R V」を使って、被写体として新たに認識できるようになった飛行機の動画撮影に挑戦してきました。
ライター:ダブルK
ソニー フルサイズミラーレス一眼カメラ「α7R V」ILCE-7RM5
レンズマウント | Eマウント |
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撮像素子 | 35mmフルサイズ (35.7 x 23.8 mm)、Exmor R CMOSセンサー |
有効画素数 | 約6100万画素 |
記録媒体 | SDメモリーカード、SDHCメモリーカード (UHS-I/II対応)、SDXCメモリーカード (UHS-I/II対応)、CFexpress Type Aカード |
外形寸法(約) | 131.3×96.9×82.4mm(グリップからモニターまで 約131.3×96.9×72.3mm) |
質量(約) | 638g(本体のみ) |
フルサイズセンサーを搭載したミラーレス一眼の流行の火付け役として名高い「α7シリーズ」。
そんなα7シリーズの高画質モデルである「α7R」シリーズの5代目にあたる『α7R V』は動画撮影にも強いカメラです。
有効約6100万画素の解像度と、高速処理能力を持つ最新※の画像処理エンジンBIONZ XRを採用することで、膨大な撮影データもリアルタイムで高速処理できます。
BIONZ XRによって低感度においてα史上※最高の解像性能を実現するなど、高画質モデルの実力を余す事なく発揮できる1台になっています。
※2023年2月時点
高画質という事はそれだけデータサイズが大きく、データ転送には時間がかかってしまうもの。
そこでα7R Vは、ダブルスロットの両方に「CFexpress Type A」カードとSDカードに対応したマルチスロットを採用。
CFexpress Type Aカードは、一般的なSDカードよりも筐体サイズは小さく、速度は高速という次世代のメモリーカードです。
2枚ともCFexpress Type Aカードにすることも、SDカードと併用して使う事もできます。
見た目に大きな変化はありませんが、本体サイズはα7R IV(以下:前モデル)と比べて少し大きくなったものの、フルサイズ機としてはかなりコンパクトで扱いやすいサイズです。
前モデルでは背面上部に位置していた動画ボタンが上側に配置され、とっさの動画撮影の際にもボタンを探さなくていい位置になりました。
スタンダートなα7シリーズで採用されていたモードダイヤルの軸の部分にあった「静止画/動画/S&Q切り替えダイヤル」も追加され、動画撮影へのフットワークがより軽くなった印象です。
自在な調整ができる新開発4軸マルチアングル液晶モニター
より見やすく・撮影しやすくと新開発された、ソニー独自の4軸マルチアングル液晶モニターはもう感動ものです。
従来からのチルトやバリアングルモニターはもちろん、縦でも横でも見やすい位置にモニターを調整できます。
レンズ装着イメージ
どのレンズでも装着感に違和感がなく、手にフィットするカメラ本体とグリップ感!
今回の撮影では飛行機は「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」、イルミネーションは「FE 16-35mm F2.8 GM」を使用しています。
Gマスターレンズはカメラの解像度を徹底的に再現する性能を持つため、静止画でも動画でも、画面すみずみまで目を見張る鮮明でシャープな描写が行えます。
他のレンズと比較した訳ではありませんが、その効果もあって、夜景撮影ではかなり細部まで鮮明に撮影が出来るなと関心しました。
飛行機を手持ちで連写しての流し撮り
『α7R V』は動く被写体を高精度に認識する事ができるAIプロセッシングユニットを搭載し、人物の瞳の認識精度が前モデルと比べて60%向上などさらに精度が上がっています。
認識できる被写体は、人物、動物、鳥に加え、新たに昆虫、車/列車、飛行機に対応と、被写体を1度捕らえる事ができれば、ピントはかなりカメラまかせにできるはずです。
そこで今回は飛行機の撮影を行い、どれだけ認識できるか確かめてみました。
飛行機の撮影って本当に難しいんです…。
画角に機体を入れて、フォーカスを合わせる!昔は連写機能もそれほど強くなかったので、どれだけの枚数が成功しているか少し不安ですが、ピントは瞬時に飛行機に合いました。
画角は私の腕がないのと、あえて手持ちで「手ブレ補正」がどんなに優れているのかを試しています。
連写した写真データをアニメーションGIFにしましたが、もう感動しましたよ。
離陸時や着陸時もピントが外れる事なく、一連の動きを撮影できていました!
その他の作例
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レンズ:FE 16-35mm F2.8 GM
絞り:f2.8
シャッター速度:1/30
ISO:2000
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レンズ:FE 16-35mm F2.8 GM
絞り:f2.8
シャッター速度:1/30
ISO:800
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レンズ:FE 16-35mm F2.8 GM
絞り:f2.8
シャッター速度:1/30
ISO:800
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レンズ:FE 16-35mm F2.8 GM
絞り:f4.5
シャッター速度:1/13
ISO:160
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レンズ:FE 16-35mm F2.8 GM
絞り:f4.5
シャッター速度:1/13
ISO:640 -
レンズ:FE 16-35mm F2.8 GM
絞り:f4.5
シャッター速度:1/13
ISO:320 -
レンズ:FE 16-35mm F2.8 GM
絞り:f2.8
シャッター速度:1/40
ISO:800
イルミネーションは「FE 16-35mm F2.8 GM」を使って手持ち撮影しました。
電球が1粒1粒キレイに撮れて、窓ガラスに反射した電球もわかります。
渡り廊下の中の照明などもハッキリ映っていて解像度の高さに圧倒されました!
ちなみに寒い中での手持ちでしたので手ブレが少し不安でしたが、全く問題なかったです。
まとめ
静止画では機首・胴体などでもしっかりピントが狙えて、画角さえ頑張ればピントはカメラまかせにできる!と思える安心感があります。
飛行機の動画撮影時はレンズが風に強く押されるほど、風が強い1日だったのですが、ビデオカメラの感覚で撮影できました。
今回は手持ちにこだわって撮影をしていましたが、ぜひとも自由雲台の三脚での撮影をしていただければと思います。
イルミネーションはもう凄い!の感動でした。ぶれない、にじまない!
手持ち撮影も問題なくできますので、旅行でも色々なシチュエーションで失敗のない写真が撮れそうです。
2023.03.07 (ダブルK)