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Joshin 試用レポート 待望のGRIIIでスナップ撮影。コンデジなのにここまで高画質

リコー デジタルカメラ GRIII

コンデジとは思えない画質やボディ素材で、登場以来人気のGRシリーズ。
ほぼ2年ごとに後継機が登場していたGRシリーズですが、「GRIII」は前モデルから約3年経っての登場となり、「ついに!」と待ち望まれていた方も多かったはず。

さっそくGRIIIでサクッとスナップショットを撮影してきました。
ポケットサイズなのに高品質。
カメラってこんなに手軽に写真が楽しめるものだったっけ?

ライター:ぴよこ

  1. リコー デジタルカメラ GRIIIの確認
  2. 最高ISO感度 102400を実現
  3. 3軸方向・4段分の手ぶれ補正機構
  4. イメージコントロール
  5. レンズの先端から最短6cmのマクロモード
  6. GRIIIで撮影してみた(作例)
  7. まとめ

リコー デジタルカメラ GRIII

  • 前モデルよりも横幅がさらに小さくなった
    前モデルよりも横幅がさらに小さくなった
  • タッチモニターを新たに採用
    タッチモニターを新たに採用

ボディ素材はもちろん、軽くて強いマグネシウム合金を採用。
前モデルよりも小型化したGRIIIは、幅 約109.4 × 高さ 61.9 × 厚み 33.2mm。
GRIIよりも幅は7.6mm短くなっていますが、その分、内蔵フラッシュは削られたようです。

背面パネルはGRシリーズ初となるタッチパネルを採用。
ピント合わせやシャッターもタッチ操作で簡単に行えます。
画面サイズは3インチで強化ガラスになり、解像度は103.7万ドットとGRIIよりやや下がっています。

AFファンクション切り替えレバー&ボタンは無くなり、十字ボタンの外周にコントロールダイヤルが搭載されました。

  • データ再生時に押すと無線転送が行える
    データ再生時に押すと無線転送が行える
  • ダイヤルはシンプル
    ダイヤルはシンプル
  • バッテリー挿入部
    バッテリー挿入部

背面の操作ボタンやダイヤルのデザインに変わりはありませんが、側面に配置された動画ボタンに無線通信マークがあります。

撮影画像の再生中にこのボタンを押すことで、アプリ「Image Sync」を使ってスマホへ転送が行えます。
無線通信はWi-Fi接続の他、Bluetoothにも対応。
これにより、GRIIIの電源を落とした状態でも画像の閲覧や、撮影画像の自動転送設定が行えます。
本体でのリモート操作は行えなくなりましたが、アプリを入れた端末よりリモート操作ができるようです。

外部出力端子にUSB Type-Cを採用

  • USB Type-Cを採用。
    USB Type-Cを採用。
  • モバイルバッテリーでの充電も可能!
    モバイルバッテリーでの充電も可能!

GRIIでは外部出力端子にUSB2.0(Type-B)とHDMI端子を搭載していましたが、GRIIIではUSB Type-Cを採用しています。
外部映像出力ができる他、モバイルバッテリーでの給電も行えます。

万が一、充電し忘れていても、移動中などモバイルバッテリーで充電がどこでも行えるのは便利です。
GRIIIを使ってみてバッテリー消耗が速いと感じたので、モバイルバッテリー対応なのは相性が良いです。

  • APS-Cセンサーで、有効画素数は約2,424万画素
    APS-Cセンサーで、有効画素数は約2,424万画素
  • センサーサイズはAPS-C。
    有効画素数は約2,424万画素。
    レンズはズーム機能のない、焦点距離21mm相当の超広角レンズで絞りはF2.8と変わりませんが、4群6枚の薄型光学系を新たに採用しています。

    高性能プロセッサー「アクセラレーターユニット」も新たに搭載し、ノイズを抑えて、最高ISO 102400を実現しました。

    どのあたりからノイズが目立つか、薄暗い場所でISO感度を変更しながら撮影してみましょう。深い色合いが得意ですのでノイズが少々乗ってても、それが味だと感じてしまいますが…。

  • ISO:100
    ISO:100
  • ISO:1600
    ISO:1600
  • ISO:3200
    ISO:3200
  • ISO:8000
    ISO:8000
  • ISO:10000
    ISO:10000
  • ISO:20000
    ISO:20000
  • ISO:64000
    ISO:64000
  • ISO:102400
    ISO:102400

ISO3200辺りから黒い影の部分にノイズが見えはじめますが、あまり気にならないレベルです。
夜景撮影だとISO10000は厳しいですが、イルミネーションなど光を撮る場合ならノイズはあまり目立たないかと思います。
ISO20000以上だとさすがに目立ちますが、ISO20000まで目立たないという事がすごいですね…。

3軸方向・4段分の手ぶれ補正機構

  • 3軸方向・4段分の手ぶれ補正機構
    3軸方向・4段分の手ぶれ補正機構
  • イメージコントロール:スタンダード シャッター:0.6 絞り:f/5 ISO:320 露出補正:0
    イメージコントロール:スタンダード
    シャッター:0.6
    絞り:f/5
    ISO:320
    露出補正:0
  • イメージコントロール:ハイコントラスト白黒 シャッター:1/125 絞り:f/3.2 ISO:1000 露出補正:0
    イメージコントロール:ハイコントラスト白黒
    シャッター:1/125
    絞り:f/3.2
    ISO:1000
    露出補正:0

GRシリーズ初となる手ぶれ補正が採用され、ボディ内に3軸方向・4段分の手ぶれ補正が搭載されました。
レンズやセンサーの性能があがり、手ブレがついた…。
前モデルよりもかなり性能が高くなっていると言えますね。

夜景を手持ちで撮影してみましたが、シャッター速度を0.6にしてもブレず、ISO感度が低いままで撮影ができました。
モノクロならISO感度を少し上げてノイズが出てきても、味にしか感じないのは不思議です。

2段階分のNDフィルター内蔵、アウトドアモニター搭載

  • 2段階分のNDフィルター内蔵
    2段階分のNDフィルター内蔵
  • バックライトが調整できる「アウトドアモニター」
    バックライトが調整できる「アウトドアモニター」

機能の中にあるNDフィルターをONにすれば、2段階のシャッタースピードを落とす事ができます。
明るい場所でシャッターを絞る事ができ、手ぶれにも強くなったので、スローシャッターも手軽に楽しめます。

久しぶりにファインダーのないカメラを使ったので、屋外で撮影する際、画面を見て撮る時に見にくいなと感じる事がありました。
GRIIIには明るい場所や暗い場所に合わせてバックライトの明るさを調整できる「アウトドアモニター」が搭載されています。
視認性が悪いと感じた時に有効ですのでぜひ活用してみてください。

10種類のイメージコントロール

  • スタンダード
    スタンダード
  • ビビッド
    ビビッド
  • HDR調
    HDR調
  • モノトーン
    モノトーン
  • ソフトモノトーン
    ソフトモノトーン
  • ハードモノトーン
    ハードモノトーン
  • ハイコントラスト白黒
    ハイコントラスト白黒
  • ポジフィルム調
    ポジフィルム調
  • ブリーチバイパス
    ブリーチバイパス
  • レトロ
    レトロ

「画像設定」と「エフェクト」を統合した、新たな仕上がり調整機能「GRIII」が搭載されました。
イメージコントロールは10種類で、筆者はデフォルトのまま撮影を行いましたが、それぞれ彩度や色相、キー、コントラストなどを細かく調整できます。

マクロモードはレンズの先端から最短6cm

  • イメージコントロール:ビビッド シャッター:1/30 絞り:f/2.8 ISO:1000 露出補正:+1
    イメージコントロール:ビビッド
    シャッター:1/30
    絞り:f/2.8
    ISO:1000
    露出補正:+1
  • GRIIIでは、マクロ撮影がレンズの先端から最短6cmまで寄れるようになりました。
    マクロ撮影は十字ボタンの中にメニューがありますので、瞬間的に切り替えられます。
    さすが明るいレンズ…。コンデジでもこんなにキレイにボケるんですね。
    ピント合わせもタッチモニターですのでカンタンに狙えます。

作例

  • イメージコントロール:スタンダード シャッター:1/30 ISO:1000 絞り:f/2.8 露出:+0.3
    イメージコントロール:スタンダード
    シャッター:1/30
    ISO:1000
    絞り:f/2.8
    露出:+0.3
  • イメージコントロール:ビビッド シャッター:1/200 ISO:1250 絞り:f/2.8 露出:+1.3
    イメージコントロール:ビビッド
    シャッター:1/200
    ISO:1250
    絞り:f/2.8
    露出:+1.3
  • イメージコントロール:ハイコントラスト白黒 シャッター:1/400 ISO:200 絞り:f/5 露出:0
    イメージコントロール:ハイコントラスト白黒
    シャッター:1/400
    ISO:200
    絞り:f/5
    露出:0
  • イメージコントロール:スタンダード シャッター:1/200 ISO:100 絞り:f/3.5 露出:-0.7
    イメージコントロール:スタンダード
    シャッター:1/200
    ISO:100
    絞り:f/3.5
    露出:-0.7
  • イメージコントロール:ポジフィルム シャッター:1/30 ISO:100 絞り:f/2.8 露出:-2.3
    イメージコントロール:ポジフィルム
    シャッター:1/30
    ISO:100
    絞り:f/2.8
    露出:-2.3
  • イメージコントロール:ポジフィルム シャッター:1/30 ISO:800 絞り:2.8 露出:-0.7
    イメージコントロール:ポジフィルム
    シャッター:1/30
    ISO:800
    絞り:2.8
    露出:-0.7
  • イメージコントロール:モノトーン シャッター:1/30 ISO:400 絞り:f2.8 露出:-0.7
    イメージコントロール:モノトーン
    シャッター:1/30
    ISO:400
    絞り:f2.8
    露出:-0.7
  • イメージコントロール:ソフトモノトーン シャッター:1/400 ISO:200 絞り:f/3.5 露出:-0.7
    イメージコントロール:ソフトモノトーン
    シャッター:1/400
    ISO:200
    絞り:f/3.5
    露出:-0.7
  • イメージコントロール:ハードモノトーン シャッター:1/60 ISO:200 絞り:f2.8 露出:-2.7
    イメージコントロール:ハードモノトーン
    シャッター:1/60
    ISO:200
    絞り:f2.8
    露出:-2.7
  • イメージコントロール:レトロ シャッター:1/30 ISO:250 絞り:f2.8 露出:-0.7
    イメージコントロール:レトロ
    シャッター:1/30
    ISO:250
    絞り:f2.8
    露出:-0.7
  • イメージコントロール:ビビッド シャッター:1/30 ISO:800 絞り:f2.8 露出:-0.7
    イメージコントロール:ビビッド
    シャッター:1/30
    ISO:800
    絞り:f2.8
    露出:-0.7
  • イメージコントロール:スタンダード シャッター:1/320 ISO:100 絞り:f/4.5 露出:-1.3
    イメージコントロール:スタンダード
    シャッター:1/320
    ISO:100
    絞り:f/4.5
    露出:-1.3

まとめ

ズルいカメラです。
小さいからずっと手に持ちながら歩けて、いつでもカメラを構えられる状態になり、シャシャッと撮った写真がコンデジとは思えない仕上がりになります。

ただ、バッテリーの消耗が速く、ミラーレスと変わらないような印象です。
使っていると本体がかなり熱くなるのでちょっと心配になりました。
モバイルバッテリーで充電が行えるので、セットで持つ方がいいかと思います。

よりコンパクトになって、手ぶれ補正も新たに搭載されたGRIII。
これ以上はないという携帯性の良さに加え、撮るのが楽しくなる表現力。
スナップ撮影が最高に楽しめるカメラです。

何を撮っても深みがあり、普段の筆者が撮る写真とは全く違いましたので、GRIIIの力が大きく働いてたんだと分かっていますが「カメラ…上手くなったやん」って勘違いができました。照

2019.07.26 ぴよこ

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