巨匠セルとクリーヴランド管弦楽団によるワーグナー録音の全貌。日本初CD化3曲収録。
ジョージ・セルが1960年代にクリーヴランド管弦楽団と残したステレオによるLP3枚分のワーグナー録音を集大成。「マイスタージンガー」で鮮やかなまでに解きほぐされる対位法の妙、「トリスタン」で表出される官能の焔、「ローエングリン」での清澄で息の長い弦、そして何といってもセルが独自に編曲・構成した「指環」のハイライトにおける立体的な構築性は圧巻。セルは1940年代のメトにおける伝説的なワーグナー上演の立役者であり、作品を知り尽くした名匠が精緻に、しかも豪快に描き出すワーグナーは、あらゆる細部に血が通い、クリーヴランド管の有機的な響きが聴く者の心を打つ。
★LP発売時のジャケット・デザイン使用
★4〜6(「ファウスト」序曲、歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲、歌劇「リエンツィ」序曲)=日本初CD化
初CD化音源収録/録音年:1962年1月26日、1965年12月10日&11日、1968年10月7日、11日&12日/収録場所:クリーヴランド、セヴェランス・ホール