ジョー・バルビエリの最新アルバムは自身がスコアを書いたシンフォニック・アルバム。“メロディ”への愛が溢れた内容で、架空の映画のための交響的サウンドトラック集、あるいは永遠に作られない一本の映画のためのサウンドトラックとして構想された。オーケストラのために書かれた10のオリジナル・テーマ(インストゥルメンタル)と、自身による1曲のヴォーカル入りトラックで構成されており、ヨーロッパ映画の残響が響き渡るような感動的な内容。最終曲のヴォーカル入りトラックでは声がひとつの楽器として溶け込み、アルバムの円環を閉じる。本作はイタリア映画音楽の系譜、ヴェルディやプッチーニのオペラから始まりアレッサンドロ・チコニーニ〜リズ・オルトラーニ、カルロ・ルスティケッリ、さらに本人が特に影響を受けたニーノ・ロータ/ピエロ・ピッチオーニ/アルマンド・トロヴァヨーリ/エンニオ・モリコーネ等に連なる、シンガー・ソングライターの枠を越えたマエストロとしてのアルバムとして位置付けられるアルバム。 (C)RS