2023.01.16
Joshin 試用レポート
高級シャワーヘッド比較!泡・モードの違い・使いやすさを検証!
高級シャワーヘッド比較|サイエンス ミラブルゼロ / リファ ファインバブル S / マイトレックス 秘泡ファインバブルプラス / アラミック 3Dナノバブルシャワー・プレミアム
いつものシャワーでもっとキレイになれる「高級シャワーヘッド」。
シャワーホースに取り付けるだけだし、毎日シャワーを浴びるだけでキレイが手に入ると、ジワジワと人気を集めています。
そこで今回は、試用レポートを行った人気の4メーカーのシャワーヘッドを比較! 違いをまとめてみました!
ライター:ぴよこ
登場するシャワーヘッド
ここで登場するのは2022年にレポートしたシャワーヘッド4種です。
それぞれの詳しい特長や試用に関しては「試用レポート」でご確認ください。
どのシャワーヘッドも毛穴よりも小さな泡を含んだ水流で、毛穴に潜り込んだ泡で汚れやニオイの元を洗い流します。
ここではバブルの違いや搭載モードの数などのスペックに加え、シャワーヘッドとして使いやすいのかなどを含めて比較してみました。
※ 以降、サイエンス ミラブル ゼロは『ミラブルゼロ』(表内はミラブル)、MTG リファ ファインバブル S は『リファ』、マイトレックス 秘泡ファインバブルプラスは『秘泡ファインバブルプラス(表内は秘泡プラス表内は秘泡+)』、アラミック 3Dナノバブルシャワー・プレミアムは『アラミック』と表記しております
泡やモードの違い
モードの種類
ミラブルゼロ | リファ | 秘泡プラス | アラミック |
---|---|---|---|
3種 | 4種 | 3種 | 1種 |
1番モードが多いのはリファで4種類。ミラブルゼロ、秘泡ファインバブルプラスは3種類、アラミックは1種類とシンプルです。
多数のモードを搭載しているシャワーヘッドだと、全身を洗うストレート水流、強い水圧のモード、ミストモードがセットになっている印象ですが、ミラブルゼロはストレート・洗顔・口の中を洗えるジェット水流を搭載しています。
どのモードでも毛穴よりも小さな泡を含んだ水を吐水し、全身をスッキリ洗い流します。
バブルの大きさの違いについて
ミラブルゼロ | リファ | 秘泡プラス | アラミック |
---|---|---|---|
ウルトラファインバブル | ウルトラファインバブル マイクロバブル |
ウルトラファインバブル マイクロバブル |
ナノバブル |
シャワーヘッドによって出す泡が違います。
泡の名前は大きさの違いを表しており、マイクロ(直訳:100万分の1)バブルよりもナノ(10億分の1)バブルの方が小さくなります(ナノバブルはウルトラファインバブルの別名)。
どちらも目に見えないほど小さな泡なので、シャワーの水を見ただけでは、泡が含まれているようには全く見えません。
今回比較するシャワーヘッドはどれもウルトラファインバブルを放出し、リファと秘泡ファインバブルプラスは加えてマイクロバブルも放出します。
泡を含んだ水は普通の水とは違って柔らかな感触で肌あたりが良く、頭から体まで全身の汚れをスッキリ洗い流します。
体感としては正直どれもスッキリ気持ちよく洗えるのですが、ミストモード時の温度や、肌に当たった時の刺激が少し異なりますので、その部分に注目して比較してみました。
顔も洗えるミストモードの
「量」や「温度」の違いは?
ミストモードの搭載
ミラブルゼロ | リファ | 秘泡プラス | アラミック |
---|---|---|---|
あり | あり | あり | なし |
高級シャワーヘッドには、シャワーで洗顔ができる「ミストモード」を搭載したモデルがあります。
小さな泡を含んだ細かな霧状の水で、顔の毛穴奥の汚れやメイク残りもしっかり洗い流してくれます。
今回だとミラブルゼロ・リファ・秘泡ファインバブルプラスはミストモードを搭載しています。
ミストモードは非常に水の粒が小さいので、粒が空気中で冷やされやすく、顔や体に当たる距離が遠いほど冷たく感じます。
「ミストモードだと冷たい…」という声もあり、最近では温かいミストが出るように改良されたモデルも増えています。
そこで、筆者宅の給湯器の設定温度を42℃にした時のミストモードの温度変化を確かめてみました。
ミストモード時の設定温度のキープ力
ミラブルゼロ | リファ | 秘泡プラス |
---|---|---|
ほぼキープ | 少し下がった | ほぼキープ |
ミラブルゼロと秘泡ファインバブルプラスは設定温度から1~2℃下がったほどの温かいミストを出し続け、心地よく温浴ができました。
リファは設定温度よりも3~4℃低くなり、水ではないものの少し肌寒い温度になり、冬場だと体は冷えるかも知れません。
顔だけを洗うならリファでも充分ですが、ミストサウナのように全身に浴びるなら、ミラブルゼロと秘泡ファインバブルプラスの方が使いやすいです。
ミストの吐水範囲と細かさ
ミラブルゼロ | リファ | 秘泡プラス |
---|---|---|
たっぷり・とても細かい | 充分な量・細かい | たっぷり・とても細かい |
3つとも細かいミストではありますのが、体感としてはミラブルゼロと秘泡ファインバブルプラスは肌への刺激がほぼなく、ミストモードがお目当ての方なら大満足かと思います。
ミラブルゼロは肌にあたっているけどあたっていないような、もはや空気なんじゃないかと思うような、非常に細かい柔らかなミストです。
扇状に広がって出てくるのでミストは吐水量も多く、これで全身しっかり洗う事もできるほどです。
秘泡ファインバブルプラスも非常に細かいミストで、ミラブルゼロ同様たっぷりの吐水量です。
吐水範囲がとても広く、シャワーヘッド全体からまっすぐ滝のように出てくるので、体全体にザブザブとミストを浴びられます。
リファは上記2機種と比べると、ややミストの粒が大きめに感じました。
ミスト量も充分なのですが、ミラブルゼロと秘泡ファインバブルプラスのミスト量があまりにも多かったため、少し印象が薄くなってしまいました。
吐水範囲は狭いので、洗顔として浴びるなら充分だけど、全身に浴びるには少々寒いかと思います。
モード切替の操作性は?
複数のモードがあるシャワーヘッドには、モード切替スイッチが搭載されています。
入浴中の濡れた手や、シャンプーや石鹸などが付いて滑りやすい状況でも操作は楽にできるの?
モードの切り替えスイッチの押しやすさにも注目してみました。
スイッチの形状と操作性
ミラブルゼロ | リファ | 秘泡プラス |
---|---|---|
ヘッド回転式 ボタンが軽い 片手操作〇 |
プッシュ式 ボタンが軽い 片手操作◎ |
スライド式 ボタンが重い 片手操作△ |
ミラブルゼロは散水板を左右に回転させる事でモードが切り替えられ、軽い力で回せます。
回す時にシャワーヘッドが動くのが気になるので、両手で操作する方が安定性はありますが、操作性は良いです。
リファはプッシュ式スイッチで押すごとにモードが切り替わり、とても軽い力で押し込めます。
シャワーヘッドを持つ手で操作ができるので、片手で楽々使えて、操作性が最も良かったです。
秘泡ファインバブルプラスはスライド式のスイッチで、左右にスライドさせてモードを切り替えます。
最初「え?本当に動く?」と思うほどスイッチがビクともせず、両手でしっかりヘッドを支えて親指に力をこめてスライドさせた所、ゆっくりとスライドしました。
個体差もあるかも知れませんが、片手でスライドさせるのは難しく、両手での操作が基本でした。
メーカーさんに確認したところ、通水した状態で何度か動かすことで動かしやすくなるとのことで、使っているうちにある程度柔らかくはなりました。
それでもミラブルやリファに比べるとシッカリしています。
ミラブルゼロとアラミックは
一時的に水を止める
「ストップスイッチ」搭載
アラミックにはモードスイッチではなく、シャワーの水を一時的に止められる「ストップスイッチ」が搭載されています。
今回ストップスイッチ(ボタン)が付いていたのはミラブルゼロとアラミックの2種類。
スイッチの形状と操作性
ミラブルゼロ | アラミック |
---|---|
プッシュ式 ボタンは軽いが水は垂れる |
スイッチ式 ボタンは軽く、水がピタッと止まる |
ミラブルゼロはボタンを押し込む事で水を止められるのですが、我が家ではポタポタと水が垂れ続け、「タタタタタッ…」と垂れる音が気になりほとんど使いませんでした。
アラミックのストップスイッチは押すと同時にピタッ!!!と瞬間的に水が止まり、我が家では全く垂れる事もなかったです。
手元で瞬間的に止められるので、無駄に水を流さず、掃除の時にもとても便利です。
水圧や吐水範囲は?
増圧・節水効果のあるシャワーヘッドは、ご自宅の水圧に増幅をもたらします。
ここでは、使用頻度の高いであろう全身を洗う時に使う、各シャワーの標準的なストレートモード※の水圧の違いを比較してみました。
※ミラブルゼロ…スプラッシュストレート、リファ…ストレート、秘泡ファインバブルプラス…HIHOストレートで検証
シャワーの水圧
ミラブルゼロ | リファ | 秘泡プラス | アラミック |
---|---|---|---|
強い | おだやか | 強い | 強い |
筆者宅は水圧が弱いのですが、ミラブルゼロ、秘泡ファインバブルプラス、アラミックは力強い水を浴びる事ができました(記載順から特に強いと感じた順番)。
リファは他の3つと比べるとかなりおだやかな水圧でしたので、高い水圧のシャワーが好きな方だとやや物足りないかもしれません※。
※ストレートよりも強い水圧の「パワーストレートモード」も搭載しています
ミラブルゼロは特に力強くて爽快感はあったのですが、吐水範囲は狭いです。
吐水範囲
ミラブルゼロ | リファ | 秘泡プラス | アラミック |
---|---|---|---|
狭い | 特に広い | 広い | 広い |
筆者は寒がりな方ですが、ミラブルゼロは散水板から水がまっすぐに伸びるように吐水されるので吐水範囲が狭く、体を充分に温めるには時間がかかりました。
全身たっぷりに水を浴びたい場合は少し不向きに感じます。
水圧がおだやかだったリファは吐水量がとても広く、散水板全体から放水されるので全身しっかり浴びられます。
秘泡ファインバブルプラスとアラミックは扇状に広がり、水圧も高いので全身ザブザブ浴びられます。
アラミックは散水板の中心から集中的に吐水し、蛇口からひねった水のような厚みのある水が浴びられます。
見た事がない放水の仕方に驚きましたが、泡を含んでいるからか肌あたりが良くてやわらかな感触で、体の温まりもはやいように感じました。
意外と使用感が変わったポイント
使いやすさが違う!
シャワーヘッドの角度
交換して意外と使い勝手が変わる!と感じたのが、シャワーヘッドの首の角度です。
首の角度に合わせて浴室での立ち位置が変わったり、シャワーヘッドの高さの調整が必要になったりと、今まで慣れ親しんでいたシャワーヘッドとの違いが出やすいです。
使ううちに慣れてくるポイントではありますが比較してみました。
シャワーヘッドの角度
ミラブルゼロ | リファ | 秘泡プラス | アラミック |
---|---|---|---|
下向き | 下向き | 前向き | 自由自在 |
ミラブルゼロとリファは前かがみで下向きに放水されるので、特に違和感なく使えました。
秘泡ファインバブルプラスは本体が直線的だとは思っていましたが、吐水させたら顔面に直撃。
驚いて反射的に水から逃げたのですが、シャワーの水はそのまま向かいの壁を濡らしていました。
秘泡ファインバブルプラスはポジショニングが難しく、手で持つことが多かったです。
めちゃくちゃ使いやすいかったのが、3D機能によって首の角度は自由自在なアラミックです。
前~下向き、左右にも自由に首がくるりと回ります。
「バスタブに浸かりながら体にシャワーを浴びたい」「イスに座りながら使いたい」「大人・子どもそれぞれ好みの角度で使いたい」など、家族で使う場合や色んな場面でとてもありがたい機能です。
手に持つなら
「重さ」にも注目
筆者は使うまでシャワーヘッドの重さに対してあまり注目していなかったのですが、シャワーヘッドをシャワーフックから外して手で持って使う時に、重さはやはり軽い方が使いやすいと感じました。
本体の重さ
ミラブルゼロ | リファ | 秘泡プラス | アラミック |
---|---|---|---|
366g | 250g | 280g | 187g |
モードが多様なシャワーヘッドは、モードの装置がシャワーヘッドの中に入っているので重さがあります。
4つの中だとミラブルゼロは1番重さのある366gです。
筆者の体感ではありますが、300g近くなると重いといった印象でした。
特にミラブルゼロは、形状的にも重心が上側にあって前に長いので、重さは感じやすいのかもしれません。
280gの秘泡ファインバブルプラスが次に重いですが、気になるほどの重さではなく(個人の感想)、秘泡ファインバブルプラスと30gしか変わらないリファはヘッドがスリムなのでとても軽く、アラミックは200gを切るので最も楽に持ち上げられます。
フックにかけて使う事が多い場合はそこまで気にする点ではないかも知れませんが、持ちながら使う事が多い方は重さにも注目してみてください。
まとめ
高級シャワーヘッドだとバブルの体感や「ミストモード」に注目が向きますが、シャワーヘッドは毎日のように使うものです。
今回4つのシャワーヘッドを実際に試してみると、「シャワーヘッドとして使いやすいか」という点も忘れてはいけないポイントだと改めて思いました。
どれも毎日心地の良い温浴ができるシャワーですが、筆者の独断の意見で各シャワーヘッドのこだわりのポイントを下記にまとめてみました!
シャワーヘッド選びに迷われているお客様の参考になれば幸いです。
(下記の各動画は試用レポートで紹介しています)
サイエンス ミラブルゼロは
こんな人におすすめ
-
高い水圧&ミストモード重視派の方
ミストは扇状に広がり吐水範囲も広く、たっぷり温かいミストが浴びられるので、シャワーでミストサウナのような温浴が出来ます。
水圧も今回試した中だと1番強く感じたので、水圧重視の方にもおすすめです。
唯一気になったのは吐水範囲。全身に浴びたい!と感じている方や寒がりな方だと、バスタブではなくシャワーでお風呂を済ませたとき体を温めるには少し時間がかかるかもしれません。
リファ ファインバブル Sは
こんな人におすすめ
-
多彩なモードを重視&全身たっぷり浴びたい方
モードが多彩にも関わらず、本体は軽くて持ちやすく、シャワーヘッドを持った手でモードを簡単に切り替えられる操作性は、毎日使う上でかなり利便性は高いです(ちなみに筆者宅の私物でした)。
モード切替が簡単にできるので、肩が凝った時などにはパワーストレート・ジェットに切り替えたりと、モード自体も使いやすく、なによりストレート水流の吐水範囲が広いのは、全身たっぷり浴びたい方にはおすすめです。
水圧は今回試した中だと1番穏やかだったので、水圧重視の方だと少し物足りないかと思います。
マイトレックス 秘泡ファインバブルプラスは
こんな人におすすめ
-
ミストだけでなくストレートも! 高い水圧重視の方
前モデルも使った事がありますが、秘泡ファインバブルプラスになって、泡の量が2倍になっただけでなく、ミストの吐水範囲が非常に大きくなっており、さらにミストの温度が下がらないように改良された事で、高級シャワーヘッドに欲しい機能としては文句のつけようがない仕上がりになっています。
ただ、シンプルにシャワーヘッドの使い勝手の面を見ると、「モードスイッチが重くてかたい」「ヘッドの角度が前向き」という点が個人的にかなり使いにくいと感じる部分ではありますが、スライドスイッチの特性上、モードとモードの中間の状態(水量が物足りないときにはミストとシャワーの間で使えたりする)が使えるので、スイッチ部分は使用者によってメリットは変わるかと思います。
アラミック 3Dナノバブルシャワー・プレミアムは
こんな人におすすめ
-
シンプルにナノバブルを浴びたい! シャワーヘッドの使い勝手も重視したい方
高級シャワーヘッドの中でも手ごろな価格帯のアラミック。
モードが1種類と機能面は他よりも劣るかもしれませんが、軽くてサッとフックから取り外せ、体や頭を洗っている最中に手元でピタリと止まるストップスイッチを搭載、なにより首の角度を好みで変えられる3D機能など、シャワーヘッドとしては非常に優秀で「使いやすい!」と感じたのはアラミックでした。
水圧も高く、中心部の水は特に強いので浴びると爽快感があり・体も芯から温まりやすいと感じました。
洗顔などにこだわらず、全身を気軽にバブルシャワーで洗いたいご家庭におすすめです。
2023.01.16(ぴよこ)