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Joshin 試用レポート 【アメリカザリガニ 塗装編】美味しそうに塗ってみた

【塗装編】フジミ 自由研究シリーズNo.24 EX-2 いきもの編 アメリカザリガニ

前回組み立てた、フジミ模型さんのアメリカザリガニを塗ってみました! わりと簡単な塗装方法ながら、筆塗りでさらに格好良く仕上げられたと思います。

塗装未経験・初心者でも、ガシガシと塗るだけで、簡単にそれっぽく仕上がるので、ぜひ入門として挑戦してみてください!

ライター:ryous

使用する塗料、道具

  • GSIクレオス 新水性ホビーカラー
    GSIクレオス 新水性ホビーカラー
  • 今回は手軽に筆で塗装を行います
    今回は手軽に筆で塗装を行います
  • 必要な道具: 塗料、筆、パレット、筆を洗う容器、キッチンペーパー

昨年にリニューアルされ、以前から使ってみたかったGSIクレオスさんの新水性ホビーカラーから6色を選んでみました。
筆者も今回初めて使ってみます。
においの少ない水性といえども、子どもがくさいと言い出す程には、独特の溶剤臭もするので、閉め切った状態は避け、換気もしながら塗りましょう。

プラモデルを塗装するというと、エアブラシを思い浮かべる方も少なくないかと思います。
今回はエアブラシは使わず、手軽に楽しめる筆でペイントしてみました。
筆者の筆は使い古してボサボサだったので、新調しました。

  • 塗料ページ下記よりお買い求めいただけます)
    【H3】レッド(赤)
    【H11】つや消しホワイト
    【H12】つや消しブラック
    【H14】オレンジ(橙)
    【H30】クリア
    【H86】モンザレッド

  • :タミヤモデリングブラシ ベーシックセット
  • プラモ向上委員会さ 使い捨て塗料皿セット
    プラモ向上委員会 使い捨て塗料皿セット
  • 筆を洗う容器はなんでもOKです
    筆を洗う容器はなんでもOKです
  • 筆の水を吸うためにキッチンペーパーも用意
    筆の水を吸うためにキッチンペーパーも用意

後は塗料を乗せる容器(パレット)、筆を洗う容器、洗った筆の水を抑えるため、キッチンペーパーなどを用意してください。
手に塗料もつきがちですので、気になる方は使い捨ての薄手のゴム手袋などもあると良いですね。

塗料を乗せる容器には『プラモ向上委員会さんの使い捨て塗料皿セット』を用意。

筆を洗うカップは、古くて使っていない陶器系のマグカップなどがおススメです。
使い捨ての紙コップでも良いと思いますが、軽くて倒れやすいので注意です。
筆者は、大阪人の家には必ずあると言われているガラス製のプリン容器を愛用。
重くて割と安定もしており、今まで一度も倒したこともありません。

フジミ アメリカザリガニを塗装する

  • 前回組み立てたアメリカザリガニ
    前回組み立てたアメリカザリガニ
  • 美味しそうなロブスターに塗るためのイメトレ。これ大事
    美味しそうなロブスターに塗るためのイメトレ。これ大事

準備も整ったので、前回組み立てたアメリカザリガニを料理していきましょう。
塗ったあとの完成イメージを考えておくと塗りやすいです。
自分は美味しそうなロブスターをイメージして塗っていきたいと思います。
北欧に旅行にいった気分にもなっときましょう。
今回の塗り方では暗い色から、明るい色へと塗り重ねていきます。

まずは下地を塗っていきましょう

  • 平筆で下地となる黒い塗料を塗る
    平筆で下地となる黒い塗料を塗る
  • 関節部分もしっかりと塗る
    関節部分もしっかりと塗る
  • ムラがあるほうが自然になる(と思う)
    ムラがあるほうが自然になる(と思う)

筆は平筆No.3(一番大きい白い毛先)を使用。
筆で塗料瓶から塗料をちょんちょんと取り、パレット(塗料皿)へ移します。
粘度が高いので、気になる場合は筆先に水を少しつけてパレット内で調整してください。

ワンポイント

塗料を水でシャバシャバにしすぎると、塗ったときに塗料が食いつかずはじかれるので注意です。

「つや消しブラック【H12】」で全体を塗っていきます。
筆者は下地ブラックからの立ち上げが好きでワンパターンにそればかりなのですが、もっと発色良く真っ赤にしたい場合は、ホワイトで下地を塗るといいかと思います。
筆ムラ・塗りムラがあってもOK! 完全に真っ黒しなくてもいいですが、関節の隙間などはよく塗りましょう。
完成後に奥まったところが暗く影のようになり、立体感が出てかっこよくなります!

ワンポイント

塗料は筆先から3分の2くらいまでを目安にとって、筆先で塗っていきます。
根本までザブッとつけてしまうと、筆を洗っても根本にたまった塗料が取りきれずに、筆が傷みやすくなります。

さあ真っ黒に焦げました(塗れました)。
筆を洗い、キッチンペーパーで水分を拭っておきましょう。

ワンポイント

筆についた塗料が乾いてしまうと、傷みやすく洗うのも大変なのでこまめに洗ってあげましょう。

[乾燥後] 黒く塗った上に、赤を重ね塗る

  • 下地の上から赤を塗っていきます
    下地の上から赤を塗っていきます
  • 黒色をところどころ残しながら…
    黒色をところどころ残しながら…
  • 好みの色になるまで重ね塗る
    好みの色になるまで重ね塗る

先ほど塗ったブラックが乾いたら、上から「レッド(赤)【H3】」を重ねて塗っていきます。
下地の黒が透け、その上から赤色を塗っているので茶色になると思います。

ワンポイント

全身を塗りつぶしてしまうのではなく、最初に塗った黒色をところどころ残し、塗りムラがあることで、いきもの感が出そう(な気がします!)

なかなか乾かないな…と思ったら、塗料の「つやあり」効果でテカテカしているだけでした。
つや無しのマットな塗料ばかり使用していたので、テカっている=乾いていない認識だったので途中まで気が付かず…。

もう少し赤茶にしたかったので、レッドを2~3回重ねて塗りました。
重ねる際も、塗料が乾いた上から塗りましょう。
これでテカテカの茶色い状態になりました。

表面をさらに明るく・赤色に近づける

  • さらに明るい赤を重ねましょう
    さらに明るい赤を重ねましょう
  • ザバザバーッと塗ります
    ザバザバーッと塗ります

レッドが乾いたら「モンザレッド【H86】」で表面をさらに明るく・赤色に近づけていきます。
適当にザバザバーっと塗っていくと、だんだん美味しそうな色になってきました。
背中や爪の凸部分は光の当たる部分の表現として、さらに2~3回重ねて塗ってあげると、立体感が出てかっこよくなります。

オレンジで突起部分をさらに明るくする

  • オレンジでさらに明るくします
    オレンジでさらに明るくします
  • 水気を取ってドライブラシ気味に
    水気を取ってドライブラシ気味に
  • 突起部分を明るくします
    突起部分を明るくします
  • 塗料の付いた目の部分は
    塗料の付いた目の部分は
  • ブラックで上塗りしておきましょう
    ブラックで上塗りしておきましょう

モンザレッドが乾いたら、オレンジ(橙)で全体にあるゴツゴツの突起部分を、さらに明るくしてあげます。
塗料を取ったらキッチンペーパーで水気を拭って、ドライブラシ気味にこすって色を乗せてあげます。
目も赤く塗りつぶしてしまっているかと思いますので、ここでもう一度つや消しブラックで目玉を塗りつぶします。
ついでに触角も黒色でこすっておきます。

最後の仕上げ

  • いよいよ仕上げ! つや消しホワイトを面相筆に取って
    いよいよ仕上げ! つや消しホワイトを面相筆に取って
  • 目に光を与えましょう
    目に光を与えましょう
  • さらにクリアーを使って
    さらにクリアーを使って
  • 質感をプラス
    質感をプラス

目に光を入れるために、ここで筆を面相筆に持ち替えます。
「つや消しホワイト【H11】」を筆先に少しとったら、目玉にちょんちょんと当てます。
光が入りました。

ホワイトが乾いたら、目玉の質感を足すために「クリアー【H30】」で目玉全体を覆うようにペタペタします。
なんとなく質感がでた気がします。

完成です!所要1時間弱!

  • Before:無垢なプラモデル感
    Before:無垢なプラモデル感
  • After:リアルさがプラスされました
    After:リアルさがプラスされました
  • うん、美味しそう
    うん、美味しそう

塗装前と比較するとご覧の通り!
それでは美味しくいただきます!※食べられません。

今回使用したGSIクレオスさんの水性ホビーカラーですが、塗膜もなかなか強いようで、塗りあがったザリガニを爪で軽くこすってみたり、自宅から職場まで箱にそのまま入れて乱雑に運びましたが、目立つ塗装剥がれもなく気に入りました。
瓶からすくったそのままだと粘度が高いので、慣れてきたら専用のうすめ液を使ってあげると、さらにはかどりそうです。

他の色のアメリカザリガニも同じように塗ってみると…

  • 塗装がはじめてのスタッフがチャレンジ
    塗装がはじめてのスタッフがチャレンジ
  • 個性という概念が失われました
    個性という概念が失われました

成型色が赤色のザリガニを塗装してみましたが、塗装を行えば成型色はほとんど隠れた状態になります。
塗装したザリガニと同じように、青いザリガニを筆者が、白いザリガニをプラモデルの塗装初のスタッフに行ってもらいましたが、見分けが付かないくらい、同じような仕上がりになりました。

まとめ

  • よりボイルされている感が出た
    よりボイルされている感が出た
  • 外に出られずストレスで凶暴化した子供もにっこり
    外に出られずストレスで凶暴化した子供もにっこり
  • 街を襲撃するアメリカザリガニ
    街を襲撃するアメリカザリガニ

プラモデルの塗装をしたことない方向けに、道具の準備から仕上げまで紹介してみました。
今回使用した塗料の黒・白・赤などはよく使う色ですので、今後の塗装にもお役立てください。
未経験のスタッフでも同じ手順で同じ仕上がりにできたので、アメリカザリガニ塗装メソッドとして参考にしていただけたら幸いです!

簡単に塗るだけでリアル感がアップして、見る人が見れば悲鳴を上げそうなフジミ模型さんのアメリカザリガニ。ディテールが本当にすばらしいです!

2020.06.02 ryous

スタッフが使ってみました


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