使用する塗料、道具
後は塗料を乗せる容器(パレット)、筆を洗う容器、洗った筆の水を抑えるため、キッチンペーパーなどを用意してください。
手に塗料もつきがちですので、気になる方は使い捨ての薄手のゴム手袋などもあると良いですね。
塗料を乗せる容器には『プラモ向上委員会さんの使い捨て塗料皿セット』を用意。
筆を洗うカップは、古くて使っていない陶器系のマグカップなどがおススメです。
使い捨ての紙コップでも良いと思いますが、軽くて倒れやすいので注意です。
筆者は、大阪人の家には必ずあると言われているガラス製のプリン容器を愛用。
重くて割と安定もしており、今まで一度も倒したこともありません。
フジミ アメリカザリガニを塗装する
準備も整ったので、前回組み立てたアメリカザリガニを料理していきましょう。
塗ったあとの完成イメージを考えておくと塗りやすいです。
自分は美味しそうなロブスターをイメージして塗っていきたいと思います。
北欧に旅行にいった気分にもなっときましょう。
今回の塗り方では暗い色から、明るい色へと塗り重ねていきます。
まずは下地を塗っていきましょう
筆は平筆No.3(一番大きい白い毛先)を使用。
筆で塗料瓶から塗料をちょんちょんと取り、パレット(塗料皿)へ移します。
粘度が高いので、気になる場合は筆先に水を少しつけてパレット内で調整してください。
ワンポイント
塗料を水でシャバシャバにしすぎると、塗ったときに塗料が食いつかずはじかれるので注意です。
「つや消しブラック【H12】」で全体を塗っていきます。
筆者は下地ブラックからの立ち上げが好きでワンパターンにそればかりなのですが、もっと発色良く真っ赤にしたい場合は、ホワイトで下地を塗るといいかと思います。
筆ムラ・塗りムラがあってもOK! 完全に真っ黒しなくてもいいですが、関節の隙間などはよく塗りましょう。
完成後に奥まったところが暗く影のようになり、立体感が出てかっこよくなります!
ワンポイント
塗料は筆先から3分の2くらいまでを目安にとって、筆先で塗っていきます。
根本までザブッとつけてしまうと、筆を洗っても根本にたまった塗料が取りきれずに、筆が傷みやすくなります。
さあ真っ黒に焦げました(塗れました)。
筆を洗い、キッチンペーパーで水分を拭っておきましょう。
ワンポイント
筆についた塗料が乾いてしまうと、傷みやすく洗うのも大変なのでこまめに洗ってあげましょう。
[乾燥後] 黒く塗った上に、赤を重ね塗る
先ほど塗ったブラックが乾いたら、上から「レッド(赤)【H3】」を重ねて塗っていきます。
下地の黒が透け、その上から赤色を塗っているので茶色になると思います。
ワンポイント
全身を塗りつぶしてしまうのではなく、最初に塗った黒色をところどころ残し、塗りムラがあることで、いきもの感が出そう(な気がします!)
なかなか乾かないな…と思ったら、塗料の「つやあり」効果でテカテカしているだけでした。
つや無しのマットな塗料ばかり使用していたので、テカっている=乾いていない認識だったので途中まで気が付かず…。
もう少し赤茶にしたかったので、レッドを2~3回重ねて塗りました。
重ねる際も、塗料が乾いた上から塗りましょう。
これでテカテカの茶色い状態になりました。
表面をさらに明るく・赤色に近づける
レッドが乾いたら「モンザレッド【H86】」で表面をさらに明るく・赤色に近づけていきます。
適当にザバザバーっと塗っていくと、だんだん美味しそうな色になってきました。
背中や爪の凸部分は光の当たる部分の表現として、さらに2~3回重ねて塗ってあげると、立体感が出てかっこよくなります。
オレンジで突起部分をさらに明るくする
モンザレッドが乾いたら、オレンジ(橙)で全体にあるゴツゴツの突起部分を、さらに明るくしてあげます。
塗料を取ったらキッチンペーパーで水気を拭って、ドライブラシ気味にこすって色を乗せてあげます。
目も赤く塗りつぶしてしまっているかと思いますので、ここでもう一度つや消しブラックで目玉を塗りつぶします。
ついでに触角も黒色でこすっておきます。
最後の仕上げ
目に光を入れるために、ここで筆を面相筆に持ち替えます。
「つや消しホワイト【H11】」を筆先に少しとったら、目玉にちょんちょんと当てます。
光が入りました。
ホワイトが乾いたら、目玉の質感を足すために「クリアー【H30】」で目玉全体を覆うようにペタペタします。
なんとなく質感がでた気がします。
完成です!所要1時間弱!
塗装前と比較するとご覧の通り!
それでは美味しくいただきます!※食べられません。
今回使用したGSIクレオスさんの水性ホビーカラーですが、塗膜もなかなか強いようで、塗りあがったザリガニを爪で軽くこすってみたり、自宅から職場まで箱にそのまま入れて乱雑に運びましたが、目立つ塗装剥がれもなく気に入りました。
瓶からすくったそのままだと粘度が高いので、慣れてきたら専用のうすめ液を使ってあげると、さらにはかどりそうです。
昨年にリニューアルされ、以前から使ってみたかったGSIクレオスさんの新水性ホビーカラーから6色を選んでみました。
筆者も今回初めて使ってみます。
においの少ない水性といえども、子どもがくさいと言い出す程には、独特の溶剤臭もするので、閉め切った状態は避け、換気もしながら塗りましょう。
プラモデルを塗装するというと、エアブラシを思い浮かべる方も少なくないかと思います。
今回はエアブラシは使わず、手軽に楽しめる筆でペイントしてみました。
筆者の筆は使い古してボサボサだったので、新調しました。
【H3】レッド(赤)
【H11】つや消しホワイト
【H12】つや消しブラック
【H14】オレンジ(橙)
【H30】クリア
【H86】モンザレッド