見るからに違う。4種のかけ面
NI-WLシリーズ共通の特徴であるラグビーボールの形のような「Wヘッドベース」は、前後左右全方向に動かせる形状です。
前だけでなく後ろにも動かせるので、持ち替えせずにアイロンがけでき、使ってみると、思った以上に便利。
後ろに動かしても、シワになりません。
もうひとつの特徴は、スチーム穴です。
どのモデルも全部で32個あり、アイロン面全体に配置されています。
スチーム穴の深くて広いくぼみ(ディンプル)から噴射されるスチームは噴射範囲が広くなり、ムラなく、たっぷりスチームをあてられます。
そして、モデルごとに異なるアイロン面の素材は、記載のとおり。
最上位機種705の「ミラーマジ軽」は、ステンレスにニッケルコーティングを施した仕様とのこと。てかてかした鏡面仕上げで、やはりすべりも一番よかったです(比較動画は下方に掲載しています)。
形状・機能の違い
ケース収納時の状態です。
405のみ、グリップが外に出ており、ケースのハンドルと共用している形状です。
705、605、505は、全て同じで、ケースで全体を覆い、ケース上部に持ち運び用のハンドルがついています。
ボタン、グリップの違い
705、605、505は、電子ボタンが採用されています。405は、スライドボタンです。
705、605、505のグリップ部分は、握りやすい指かけグリップになっています。405は、フラットな持ち手です。
ちょっとした違いですが、やはり指かけグリップは握りやすく、力も入れやすくなります。
タンク容量
上位モデルにはきりふき機能を搭載
スチームの噴射
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405と705を使って、スチームの様子を動画で比較してみます。
どちらも、ベース全面より広範囲にスチームが噴射されています。
これがムラなく仕上がるポイントです。
比較すると、やはり705のスチームの威力に圧倒されますね。
スチームの持続時間は4機種とも最長180秒。
今回は705を試していますが、705,605,505のスチーム量は同じで、平均約13g/分です。
405のみ約9.5g/分。
このスチーム量の違いが動画でお分かりいただけたかと思います。
アイロンがけの準備
水を入れて、スイッチを入れます。
高温設定で、準備完了までの時間は、405で約60秒。
705は、約100秒でした。
準備完了の合図ですが、705は操作部のランプが点滅から点灯、405はハンドル付け根の部分のランプが【消えれば】準備完了です。
合図が異なりますので注意して下さい。
NI-WL405とNI-WL705で滑りを確かめてみる
いよいよシワを伸ばしていきますよ!
見事にシワシワな綿100%のシャツを使って、エントリーモデルの405と、最上位モデルの705でアイロンがけしてみます。
まず、405ですが、十分にすべります。
持ち替えずに後方にも動かせるのは、想像以上に便利です。
次に、最上位モデルの705を使ってみましょう。
やはりすべり方が違います。
かけ面がつるつるですので、それだけ衣類との摩擦が少なく、それが手に伝わってきます。
405は生地にしっかりプレスできている印象ですが、705だと「アイロン、浮いてる?」というような軽さです。
とてもすべり良く、スイスイかけられます。
その違いを動画に納めましたのでご確認ください。
動画ではアイロン台の上でアイロンだけを滑らせています(危ないのでマネしないでください)。
違いは一目瞭然ですね。
405ではアイロンがキュッと止まるのですが、705の時はスーッと滑るようにアイロンが動きます。
アイロンがけして気付いたのですが、摩擦が少ないと音も少ない。
すべりの良さを音で確認してみました。
705では、摩擦が少ないため、ほとんど音も聞こえません。
まとめ
アイロン/衣類スチーマー | NI-WL705 | NI-WL605 | NI-WL505 | NI-WL405 |
---|---|---|---|---|
アイロン(ベース)面形状 | ![]() |
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アイロン(ベース)面素材 | ミラーマジ軽 | セラミックコート | ハードチタンコート | シルバーチタンコート |
滑りの良さ | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ | ★★ |
全面スチーム | ○ |
○ |
○ |
○ |
スチーム穴の数 | 32穴 | 32穴 | 32穴 | 32穴 |
スチーム持続時間 | 最長 約180秒 | 最長 約180秒 | 最長 約180秒 | 最長 約180秒 |
スチーム量 | 最大 約13g/分 (11~13g/分) |
最大 約13g/分 (11~13g/分) |
最大 約13g/分 (11~13g/分) |
平均 約9.5g/分 |
注水量 | 約160mL (カセット式タンク) |
約160mL (カセット式タンク) |
約160mL (カセット式タンク) |
約120mL (カセット式タンク) |
全温度スチーム (マイコン温度制御) |
○ | ○ | ○ | - |
スプレー | ○ (マイクロスプレー) |
○ | - | - |
目詰まり防止機能 | ○ | ○ | - | - |
指かけグリップ | ○ | ○ | ○ | - |
立ち上がり時間 | 約100秒 | 約100秒 | 約100秒 | 約60秒 |
アイロン本体 サイズ (幅×高さ×長さ) |
約11×13×23cm | 約11×13×23cm | 約11×13×23cm | 約11×13×23cm |
本体質量 | 約1.1kg | 約1.1kg | 約1.1kg | 約1.0kg |
最近は、ハンガーにかけたまま衣類をサッとケアできる衣類スチーマーに押され気味なアイロンですが、コードレスのスチームアイロンは、まだまだ根強い人気があります。
ワイシャツやパンツに折り目をピシッとつけたいなど、完成度を求める方や、ファッションにこだわりのある方には、やはりアイロンがおススメです。折り目のついたシャツは、気持ちいいですもんね。
アイロンがけを面倒だと感じる最大の要因は「アイロン台を出す」という点だと思います。
アイロン台を出さず、ハンガーにかけたままシワ伸ばしができる衣類スチーマーは、そういう意味でかなり画期的です。
ただ、アイロン台を出しっぱなしにするなど、面倒な点をクリアにすれば、アイロンもスチームもできるコードレスアイロンは、最強のツールです。
今回レポートしたNI-WLシリーズは、使いやすさと仕上がりの両方をかなえてくれる時短家電として、おススメです。
2019.12.11 えむ
NI-WLシリーズのラインナップは、最上位モデルからエントリーモデルまで、全部で4種類。
何が違うのかというと、1番の違いはアイロン面の素材にあります。
「すべりの良さ」は、アイロン面の素材の違いで決まりますので、レポートをご覧いただき、参考にしていただければと思います。
それ以外の違いもあるので、いろいろ確認していきましょう。