2022.10.10
Joshin 試用レポート
モップまで洗えて乾燥もするの!? さらに床掃除を楽にキレイにしてくれるロボット掃除機 DEEBOT X1 OMNI



エコバックス ロボット掃除機 DEEBOT X1 OMNI(ディーボット・エックスワン・オムニ) DEX11
前回「床掃除は全部おまかせできる!」と、吸引&水拭き、自動ゴミ収集機付きのエコバックスのロボット掃除機DEEBOT T9+をレポートしたけど…さらにすごいのが出てきた!
エコバックス『DEEBOT X1 OMNI(ディーボット・エックスワン・オムニ)』は、水拭きしたブラシを自分で水洗い・乾燥をするらしい。
その分、全自動クリーニングステーションの装置は大きくて存在感はあるけれど、これなら床掃除の概念がめちゃくちゃ少なくなりそう!
ライター:ぴよこ
エコバックス ロボット掃除機 DEEBOT X1 OMNI
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エコバックス ロボット掃除機ECOVACS DEEBOT X1 OMNI DEX11 -
人間とはすぐに楽をしようとする生き物です。ロボット掃除機で床掃除を楽にしたと思ったらダストボックスのゴミを捨てがめんどくさくなったり、水拭きをしたらモップを変えるのがめんどくさくなったり…そう、全部筆者の話です。
そんな筆者のためにか、筆者に共感できちゃう人が多いのか、DEEBOT X1 OMNI(以下:X1 OMNI)は水拭きをしたブラシを水洗いして乾燥もしてくれるという、至れり尽くせりな仕様です。
床の吸引・ゴミの回収・水ぶきができるモデルはありますが、ここまでやってくれるロボット掃除機は今のところ(2022年9月現在)ない。
全自動クリーニングステーションの存在感が大きい
自動収集機付きモデルは、基本的に充電台兼ゴミ収集装置がやや大きめにはなるのだけれど、X1 OMNIは全自動クリーニングステーション(以下:ステーション)にモップに吸水するための水タンクと、洗浄水を回収する汚水タンクを内蔵している。
今回、シンプルにゴミを自動収集できるステーションのDEEBOT T10 PLUSと並べて比較してみたが、T10 PLUSよりステーションの高さが2倍近くあり、かなり存在感があった。
家電が目立つのが嫌だなぁと思う人には少しデメリットかも知れないけれど、デザインはとても洗練されたクールなモデルなので、オシャレな家電として見せられるデザインだ。
それもそのはず、デンマークを代表する世界的なデザイン事務所「ヤコブイェンセン・デザイン」が設計を手がけていて、ボディにはネジ1つないというこだわりっぷり。
X1 OMNIのスペック
付属品 | 本体取付用付属品セット(メインブラシ/サイドブラシ2個/フィルター/カッター付きメンテナンスブラシ)、クイックマニュアル、取扱説明書、電源ケーブル、全自動クリーニングステーション、交換用ゴミパック、モッププレート2個×1セット、モップパッド2個×2セット、水タンク清掃用クリーニングツール |
---|---|
本体寸法(約) |
[セット]:幅430×奥行448×高さ578mm [本体]:幅362×奥行362×高さ103.5mm |
質量 |
[本体]:約4.4kg [ステーション]:約14.3kg |
水タンク容量 |
[本体]:80ml [ステーション]:きれいな水 4L/汚水 4L |
充電時間(約) |
6.5時間 |
連続運転時間(約) |
260分 ※静音モード |
障害物を回避できるし、部屋の様子も映し出せる
ゴミ収集・水拭き・モップの自動洗浄・温風乾燥機能だけでもすごいのだが、X1 OMNIは120万画素、148.3°の超広角レンズの高性能HDRカメラ「Starlight RGBカメラ」を搭載。
アプリで掃除しながら部屋の様子を見る事ができ、カメラとスピーカーも搭載しているので部屋にいるペットや家族に話しかけることもできる。
これはもうペットカメラ(見守りカメラ)だ。一体1台で何役こなすのだX1 OMNI…。
とはいえロボット掃除機は床をほふく前進するかのような低い位置を動く。
部屋のどれだけが映せるのかは、後で実際の映像を確認しよう。
DEEBOT T9+と同様の3D物体回避(True Detect)2.0も搭載しているので、暗い環境下でもしっかり障害物を検知し、避けながら掃除ができる。
さらに最先端(2022年9月現在)の「地平線Sunrise3チップ」を搭載し、障害物識別の所要時間は最短で1/20に短縮。
すばやく18種の物体を識別できるようになった。
独自開発のAI音声アシスタント「YIKO(イコ)」を通じて、X1 OMNIに話しかけるだけで操作ができる。
スマートスピーカーを持っていない人には嬉しい機能。
本体裏側のモップとブラシ
前側に2つのサイドブラシ、本体中央に毛とゴムが螺旋状に配置しているメインブラシが配置。
X1 OMNIの拭き掃除時には、2つの丸型ブラシ(ウォッシャブルモップパッド)を本体に装着する。
T9+はカセットに使い捨てモップを装着していたが、X1 OMNIは繰り返し使えるモップで、モップらしい太い毛でしっかり拭き掃除ができそう。
全自動クリーニングステーション
ステーションは先述の通りサイズは大きい。
上部手前に操作ボタンが3つあり、左から「洗浄シンクに水を加える、DEEBOTの起動/一時停止、定期メンテナンス」ボタン。
ロボット掃除機がゴミを集めてステーションに戻ってくると、ゴミはステーションに内蔵されている紙パックへ回収される。
最大60日分のゴミを収集できるので、約2ヶ月に1度程度ゴミを捨てるだけでOK。
紙パックはステーションの前側にある集塵室を開けて取り出す。
紙パックを引き出すと、紙パックの穴がふさがってゴミの舞い散りも抑えてくれるという衛生面に配慮された設計。
全自動クリーニングステーションの水タンク
ステーションのトップパネルを開くと、2つのタンクが内蔵されている。
左側の黒いタンクが汚水タンクで、右側の水色のタンクが清水タンク。
清水タンクに水を入れておくと、モップで清掃する時に自動的にモップへ吸水が行われる。
モップの水量が少なくなったら自動的にステーションに戻ってきて洗浄・吸水を行う。
モップを洗った水は汚水タンクへと送られる仕組み。
洗浄シンクでモップに吸水、洗浄、乾燥をする
ステーションのロボット掃除機が納まる部分(洗浄シンク)は奥の方は凹んでいて、清水タンクから送られてきた水が溜まるようになっている。
画像の矢印の先にでこぼことした細い面があるが、ここで掃除を行ったモップをこするようにして汚れを落とし、汚れは汚水タンクへと送られる。
洗ったモップは温風で乾燥される。
先に温風乾燥の様子を述べると、温風が出てるかを確かめるためにモップを洗った後にステーションとロボット掃除機の隙間に手を入れてみたのだが、あまり風は感じられなかった。
掃除したモップを「ブォオオオ!」と乾燥させるのかと思っていたけど、よく考えたら強力だったらニオイや音も気になりそうだ。
音もほぼ無音なんじゃないかというほど静かだったので、乾燥機能は静かにゆっくり時間をかけて行っている様子だった。
『ECOVACS HOMEアプリ』と接続
専用アプリ『ECOVACS HOMEアプリ』とX1 OMNIを接続することで、マッピングしたエリアの確認やエリア管理、進入禁止エリアの設定、タイマー設定など、様々な機能が使えるようになる。
アプリストアより操作端末に『ECOVACS HOMEアプリ』をダウンロードし、ホーム画面からロボット掃除機の追加でX1 OMNIを選択し、自宅のWi-Fiとパスワードを入力する。
本体のトップパネルを外し、赤い電源スイッチの上にある「Wi-Fiステータスインジケーター」を短押しして、ランプが点滅したら操作端末のWi-Fi接続画面に表示されているECOVACSのネットワークを選択する。
そのまま登録を進めて設定は完了。
実際に清掃を行う様子
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アプリに登録ができたのでひとまず運転して部屋の掃除を行ってみた。
ロボット掃除機らしく壁に沿うようにして運転をし、ある程度進むとUターンをして部屋を認識しながら掃除をしている。
脚の細いイスのまわりもぐるりと回ったり、ケーブルの塊の手前で止まって避けたりとスムーズに移動をしていた。
もちろん階段の段差も回避。
家具へのぶつかりもソフトで見ていて安心感のある運転。掃除をした床には水跡がついている。
ステーションに戻ってきたので洗浄する様子を見ていたけれど、静かで洗っているのかは良く分からなかったが、汚れた水が汚水タンクに溜まってきたので床の汚れが認識できた。
モップが付いている時はカーペットを避けるし、モップを外せばカーペットの上も掃除する。
今回綿や糸といったゴミを床に撒いていたが、しっかり紙パックに収集されて、普通に床に落ちていた髪の毛やホコリといったリアルなゴミも溜まっていて、しっかり吸引できていた。
1度の運転で正確にマッピングができる
アプリを見ると、1回の掃除でほぼ正しい間取りだというレベルのマッピングができた。
マッピングができたエリアは「居間」や「食堂」といったエリアタイプの設定ができるようになったり、アプリ上で家具を設置してより実際の部屋に近い状態のマップを作って管理ができる。
そこから仮想境界線を設定して進入禁止エリアを設定できるので、次からの掃除で効率的な掃除やポイント清掃が行える。
床のゴミが多い時には吸引力を調整したり、モップの水の量も調整できるので、部屋の状態に合わせて細かな設定も可能。
便利なのはタイマー機能。ロボット掃除機を外出中に運転するように設定すれば、帰宅した時にはいつでもスッキリ!
ゴミ捨ての手間も約2か月に1度でいいので、掃除の概念はかなり減ると思う。
X1 OMNIが映す部屋の映像
気になっていたX1 OMNIが映し出す映像をアプリで録画してみた。
地面からの映像なので広い範囲が映らないのではないかと思っていたが、148.3°の超広角レンズはかなり広い範囲を映し出すではないか。
画質も良く、運転していない時でもカメラで様子が見られるので、見守りカメラとしても力を発揮しそう。
掃除しながら映像を映すので動きは激しいが、アプリで指定場所に移動させたり、家の巡回ができるし、掃除していなくてもカメラの映像だけを映せる。
お手入れについて
本体部品 | メンテナンス頻度 | 交換頻度 |
---|---|---|
ウォッシャブルモップパッド | - | 1~2ヶ月に1回(約150時間) |
ダストバック | - | 音声メッセージによる通知 |
洗浄シンク | 2週間に1回 | - |
汚水タンク | 使用後毎回 | - |
集塵室 | 月1回 | - |
全自動クリーニングステーション | 月1回 | - |
掃除の概念が減るとはいえ、ロボット掃除機のまわりは定期的なお手入れが必要だし、メンテナンスをすることでより日々の掃除をキレイに保つ事ができる。
全自動クリーニングステーションのタンクの間には、替えモップとクリーニングブラシの収納ケースが納まっている。
常に乾燥・清掃はするものの、劣化や汚れが気になった時はモップの交換ができる。
クリーニングブラシはステーションの洗浄シンク(ロボット掃除機が納まる場所の底面)の洗浄をしたい時にこすって汚れ落としができる。
汚水タンクは使用毎に排水を行う必要があるので、ここだけは小まめなメンテナンスが必要。
タンクを取り出して排水すればいいので、ダストボックスの掃除より手軽な印象。
まとめ
ロボット掃除機は自動で床のゴミを吸引してくれるだけでもかなり助かるのだけど、床の水拭きも一緒にできて、そのモップすら洗わないでいいとか、至れり尽くせりだ。
汚水のメンテナンスは毎回いるけど、タンクの水を洗い流すだけで比較的メンテナンスもしやすいと思う。
床掃除を完全にロボット掃除機にまかせたいと思っている方にはかなりオススメだけど、冒頭から述べたステーションのサイズだけがネック。
タンクを内蔵している分、収納スペースに奥行が出るのと高さがあるので存在感はあります。
ご購入時には設置場所をしっかり確認してください。
ゴミの吸引・水拭き・モップの洗浄と乾燥ができるだけでなく、カメラ機能(マイクとスピーカー付き!)も搭載と、見守りカメラのような機能まで搭載した驚きのロボット掃除機が登場しました。
床掃除を本気でおまかせしたい方はぜひX1 OMNIをご検討ください。
2022.10.10 (ぴよこ)