2024.12.28
Joshin 試用レポート
スマホに取り付けるだけ!遠くのものをアップで撮影できるエレコム望遠レンズ3種



エレコム スマホ用望遠レンズ3種
エレコムよりスマホに装着するだけで、遠くの被写体を鮮明に写せるスマホ用の望遠レンズ3種が登場!
運動会の撮影など、スマホの望遠機能だけでは不十分と思っている方におすすめです。
取り付けもクリップ式で簡単ですよ! ライター:くっきー
エレコム スマホ用望遠レンズ3種
P-SLZ2XBK | P-SLZ8XBK | P-SLZ16XBK | |
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対応機種 | 各種スマートフォン | ||
レンズ種類 | 望遠2倍 | 望遠8倍 | 望遠16倍 |
材質 | レンズ:光学ガラス・アルミ合金、クリップ:ABS、レンズキャップ:TPU、収納ポーチ:ポリエステル | ||
寸法(約) | φ40mm×H92mm×D60mm ※レンズ+クリップ | φ33mm×H76mm×D138mm ※レンズ+クリップ |
φ52mm×H85mm×D219mm ※レンズ+ホルダー |
重量(約) | 86g ※レンズ+クリップ |
125g ※レンズ+クリップ |
300g ※レンズ+ホルダー |
望遠レンズは、2倍、8倍、16倍が用意されていて、遠くの建物や風景など、距離があるものもスマホで鮮明に写します。
運動会など、貴重な思い出をアップの写真で残すことができますよ。
8倍と16倍はレンズ単体で望遠鏡としても使えます。
すべてのレンズには、反射や映り込みを防ぐFMC加工が施され、レンズ保護キャップや収納ケースも付属しているので持ち運びも安心です。
スマホ用望遠レンズ 2倍 『P-SLZ2XBK』
クリップ挟み幅 | 奥行方向:最大約15mm、縦方向:最大約35mm |
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セット内容 | 2X 撮影用望遠レンズ×1、レンズクリップ×1、収納ケース×1、レンズキャップ×2、レンズクリーナー×1 |
しっかりした重みで高級感があり透明度の高い光学ガラスを使用した2倍望遠レンズです。
長さはないのでレンズクリップと共に付属のコンパクトな収納ケースに収まり、ズボンのポケットにも楽々入ります。
取り付けはクリップ式で、レンズクリップのネジを緩めてスマホのレンズの上に挟んで固定し、その上に望遠レンズを取り付けます。
しっかり挟むためにスマホカバーは外してください。
iPhoneで使用した場合は、奥のレンズに合わせて装着、等倍(×1)設定でカメラのマクロ設定をオフすると、すぐに拡大で表示されました。
2倍望遠は遠くの被写体を写すのは少し物足りませんが、多少離れた位置から物撮りができます。
撮影すると、望遠の方が影が入りにくくなるものの、明るすぎる気がします。
望遠レンズが少し浮いていたのか、明るく写りやすいのかわかりませんが、光量の調整は必要かも。
望遠レンズがスマホのレンズよりも小さいと、しっかり合わせていてもケラレ(画像端の黒い影)が写りこみます。
望遠レンズの口径は、3種類とも1cmほど。
今回使用したスマホのレンズは1.5cmと若干大きめだったので、ケラレが発生してしまいました。
スマホ用望遠レンズ 8倍『P-SLZ8XBK』
クリップ挟み幅 | 奥行方向:最大約15mm、縦方向:最大約35mm |
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セット内容 | 8X 撮影用望遠レンズ×1、レンズクリップ×1、収納ケース×1、レンズキャップ×2、レンズクリーナー×1、望遠鏡用カバー×1 |
フォーカスリングを搭載した全長約107mm(クリップ除く)の8倍望遠レンズ。
取り付け方法は、前述のP-SLZ2XBKと同じです。
8倍の望遠は運動会やステージ上のアーティストを撮影するのに適していて、3つの望遠レンズの中で1番使用頻度が高いと感じました。
望遠レンズ単体に望遠鏡用カバーを取り付ければ望遠鏡にもなります。
コンパクトなサイズなので常に収納ケースに入れて持ち運べます。
倍率が高い割には手持ち撮影でもブレにくく使いやすいと感じましたが、遠くを撮影すると歪みが気になります。
「レンズの上にレンズを重ねる」といった特性上、どうしても歪みは発生してしまうとのこと。
中央付近の方が比較的キレイに撮れていると感じるので、被写体は中央にくるように意識した方がよさそうです。
スマホ用望遠レンズ 16倍『P-SLZ16XBK』
クリップ挟み幅 | 約65mm~約100mm幅のスマートフォン対応 |
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セット内容 | 16X 撮影用望遠レンズ×1、収納ケース×1、レンズキャップ×2、レンズクリーナー×1、望遠鏡用カバー×1、レンズ固定用ホルダー(機器本体用)×1、レンズ固定用ホルダー(アクセサリー取り付け用)×1、クッションシート×1セット |
レンズ固定用ホルダーを使ってスマホに取り付ける、レンズフードとフォーカスリングを搭載した全長約200mm(ホルダー除く)の16倍望遠レンズです。
遠く離れた被写体をアップで捉えることができ、ブレにさえ気を付ければ野鳥も撮れるかも。
収納ケースはクッション性が高く、レンズがピッタリと収まるので、安心して持ち出すことができます。
倍率が高い分手ブレしやすいので、到底手持ちでは撮影できません。三脚必須です。
取り付けはスマホ本体にレンズ固定用ホルダー(機器本体用)を装着し、丸い溝にスマホのレンズを合わせ、望遠レンズを装着します。
個人的にはクリップ式よりもレンズ位置がズレにくく、合わせやすいと感じました。
「P-SLZ8XBK(8倍)」同様、望遠鏡としても使用可能です。
16倍もあればバードウォッチングやコンサート会場など、使えるシーンも多いでしょう。
望遠鏡として使って、ここぞという時にスマホに装着して写真撮影、なんて使い方もできますね。
手ブレ防止の三脚は必須
三脚に取り付けるときは「レンズ固定用ホルダー(アクセサリー取り付け用)」を望遠レンズに通して、三脚のネジ部分に装着します。
ネジ部分が長いとグラつくことがあるので、その場合は固定位置の調節が必要になります。
筆者は厚紙を重ねて穴を開けスペーサー代わりにしましたが、これで十分効果がありました。
上記2枚目の画像のようにレンズ固定用ホルダー(機器本体用)にある三脚用のネジ穴に設置することもできますが、この場合スマホは横向きに固定されます。
屋外で同じ場所から撮影してみました
被写体に四角の多い建物を選んだので8倍、16倍の歪みが大きく出てしまいましたが、色のにじみはあまりなく、クッキリと鮮明に撮れています。
某ドームで開催していたライブで、iPhone 14 Proに装着して動画を撮ってみました。
2倍レンズ・・・比較的綺麗に撮れるものの、写真外側の歪みや画質から考えると通常のカメラでもいいかも。
16倍レンズ・・・画質がボヤっとなるけれど、想像よりも綺麗に撮れました(ドーム一番上の席から撮影して表情がボヤっとしているイメージ)。
ただ、倍率が高い分手振れがひどかったので、三脚が欲しいです。
3眼カメラ搭載のスマホは、レンズホルダーがズレた際に最初からセットし直さないと元のポジションに戻りずらく、慣れが必要だと感じました。
8倍レンズ・・・2倍と16倍の間!という感じ。16倍よりも綺麗に撮れ、付け外しも簡単でした。
手振れは多少はありますが、肘を固定していれば耐えれそうです。
どのレンズを付けていても、動画撮影をしながらズーム倍率を変えると、黒い影が映ったぼやぼやの動画になってしまいました。
そのため、使用する際は事前に倍率を調整すると良いと思います!
まとめ
エレコムのスマホ用望遠レンズは、スマホに望遠レンズがない、遠くの被写体の表情をしっかり捉えたいという方におすすめです。
キレイに撮るにはコツが要る印象ですが、ケラレは望遠レンズがスマホのカメラからズレないようしっかり合わせると抑えられ、手ブレは三脚を使うと大体解決します。
歪みだけはどうにもならないように思いますが、被写体を中央に来るよう撮影してトリミングをするなどの工夫でなんとか低減できそう。
遠くの風景、お子様の発表会や運動会など貴重な思い出の瞬間をアップ画像で残しましょう。
軽量でコンパクトなので、大きな一眼レフカメラを持ち歩くのが苦手な方にもピッタリです。
クリップ式でスマホへの取り付けも簡単ですので、ご興味のある方は是非一度お試しください。2024.12.28 (くっきー)