2024.06.20
Joshin 試用レポート
CPUの変更&67W急速充電に対応!多くの進化が見える『OPPO Reno11 A』を実機レビュー



OPPO SIMフリースマートフォン Reno11 A
コストパフォーマンスの良さで人気の、OPPOのミドルレンジスマホ「Reno A」シリーズ。
今回登場した新モデル「Reno11 A」は、搭載チップの変更や67W対応の急速充電、高性能カメラなど多くの進化が見られます。
前モデルよりも使いやすくなった点に注目して、実機レビューしていきましょう。ライター:もあ
OPPO SIMフリースマホ『Reno11 A』
エントリーモデルとミドルレンジモデルを中心に、安価ながら高性能なスマホを数多く展開しているOPPO。
中でもReno Aは「迷ったらコレ!」と言われることも多い人気のシリーズで、処理性能やバッテリーなどのスペックはもちろん、高性能カメラやおサイフケータイ、防水/防塵など機能面の満足度も高いのが特徴です。
『Reno11 A』の大きさは約6.7インチディスプレイで、サイズ感はワンランク上の機種「Reno10 Pro」と同じ。
前モデル(Reno9 A)の約6.4インチからは大型化しましたが、なんと重量はダウンし約177gと、実際に持つと驚くほど軽いです(※ Reno9 A:183g、Reno10 Pro:185g )。
厚みがさらにスリムになったことで握り心地も良く、大型スマホの中でもかなり使いやすい印象を受けました。
外観とスペック
Reno11 Aはベゼル(ディスプレイ周りの黒い枠)がとても狭く、ギリギリまで画面を広げているため動画やゲームなどの映像にしっかり没入できます。
前モデルは下部のベゼルが少し太かったのですがそれもなくなって均等になり、よりスッキリとしています。
筆者は長文の記事やSNSのタイムラインをよく見るので、1ページの情報量が多いのはありがたい!
ボタンやカードスロットの配置も前モデルから変わっており、右側面に音量ボタンと電源ボタン、左側面にカードスロット、底面に充電ポートがあります。
イヤホンジャックはシリーズで初めて廃止となっていました。
カメラレンズの出っ張りは相変わらず控えめで、microSDカード2枚分くらいの厚みです。
カラーバリエーション
カラーバリエーションは「ダークグリーン」と「コーラルパープル」の2色。
ダークグリーンは一見普通のブラックのようですが、光が当たると深いブルーグリーンのようなキレイな色に輝きます。
コーラルパープルはくすみピンクに近い大人なパープルで、大理石のような模様もありすごく上品な雰囲気!
どちらも質感はツルツルしていて、カメラ周りのガラス面以外は強く握っても指紋は付きませんでした。
Reno9 Aとスペックを比較
Reno11 A | Reno9 A | ||
---|---|---|---|
ディスプレイ | 約6.7インチ フルHD+(2,412×1,080)10億色有機EL |
約6.4インチ フルHD+(2,400×1,080)有機EL(AMOLED) |
|
本体サイズ(約) | 幅75×高さ162×奥行7.6mm | 幅73.4×高さ159.7×奥行7.8mm | |
重量(約) | 177g | 183g | |
OS | ColorOS 14(based on Android ™14) | ColorOS 13(based on Android ™13) | |
CPU | MediaTek Dimensity 7050 | Qualcomm® Snapdragon™ 695 5G | |
リフレッシュレート | 最大120Hz | 最大90Hz | |
メモリ(RAM) / ストレージ | 8GB(※最大16GB相当まで拡張可能)/ 128GB | ||
バッテリー容量 | 5,000mAh / 急速充電(67W) | 4,500mAh / 急速充電(18W) | |
カードスロット | 排他的デュアルSIMカードスロット SIM1(nanoSIM)+SIM2(nanoSIM) / microSD |
||
生体認証 | ディスプレイ指紋認証 / 顔認証 | ||
防水/防塵 | 防水(IPX5)/防塵(IP6X) | 防水(IPX8)/防塵(IP6X) | |
おサイフケータイ | 〇(FeliCa) | ||
メインカメラ | [広角(メイン)] | 約6,400万画素 F値 1.7 | 約4,800万画素 F値 1.7 |
[超広角] | 約800万画素 F値 2.2 | ||
[マクロ] | 約200万画素 F値 2.4 | ||
インカメラ [標準] | 約3,200万画素 F値 2.4 | 約1,600万画素 F値 2.4 | |
カラーバリエーション | ダークグリーン / コーラルパープル | ムーンホワイト / ナイトブラック |
CPUは「MediaTek Dimensity 7050」を採用
Reno7 AとReno9 Aは両方CPUにQualcomm社の「Snapdragon 695 5G」を使っていて、チップの変更はなくメモリ(RAM)の容量を増やすことでスペックアップを図っていましたが、Reno11 AはMediaTekの「Dimensity 7050」に変更!
CPUの種類が異なるため正統進化ではないですが、前モデルよりもさらにパフォーマンスが上がり、処理速度や電力効率の向上を実現しています。
リフレッシュレートは最大120Hzでメモリも8GBあるため、WebページやSNS、動画の閲覧などの普段使いでレスポンスが気になることはほとんどないでしょう。
高グラフィックを使った最新のゲームでは動きによっては少しギザギザ感がありましたが、常に最高画質を求める方でなければ問題ないレベルだと感じます。
67W急速充電にも対応した長時間バッテリー
おサイフケータイ機能、防塵/防水性能を搭載
カメラの横に「FeliCa」マークがあり、ここをタッチでSuicaなどの交通系ICカードや、楽天Edy・WAONなどの電子決済が素早く行えます。
防塵・防水性能はIP65規格で、前モデルのように水面下での使用は出来なくなっていますが、多少勢いのある水にかかっても大丈夫なくらいには強いです。
「長時間、直接雨に濡れる」などにさえ気を付けていれば、日常使いでは問題ないでしょう。
Webページ・動画・ゲームがサクサク動く
ロック画面の解除は顔認証とディスプレイ指紋認証に対応。
ディスプレイはReno10 Proと同じく「10億色の色彩表現」が可能で、黒色が引き締まり発色がとても鮮やかです。
長文ページのスクロールや画像の表示、アプリの切り替え、SNSの使用などでは動作のカクつきは見られず、ハイエンドスマホとあまり違いが分からないと感じるくらいスムーズでした。
ディスプレイが大きくなり片手操作は難しいので、下部をスワイプすると画面が半分に表示される「片手モード」は重宝します。
2つのアプリの分割表示や、瞬時に目的のアプリの立ち上げやスクリーンショットが撮れる「サイドバー」も、かなり便利なので覚えておきたいです。
最大6,400万画素の高性能カメラ
デジタルズームは少し不自然な明るさが出てしまいましたが、超広角・広角レンズ共に見たままの風景を自然な色で表現しています。
ライトや日の光があたる場所も白飛びやノイズができにくく、植物や遠くの建物なども解像度が高くて、ミドルレンジスマホの仕上がりとしては充分に感じました。
被写体に接近してピントを合わせる「マクロ撮影」は手ブレで上手く撮れないことが多かったので、三脚やジンバルがほしいです。
まとめ
ついに2桁番となったReno Aシリーズ。
『Reno11 A』は、ディスプレイサイズの大型化だけでなく、CPUの変更、リフレッシュレート、バッテリー、カメラ性能の向上と、あらゆる面で前モデルからの進化がありました。
Reno7 AからReno9 Aのスペック面の大きな違いがメモリの変更だけだったのもあって、今回は全然違うスマホになったと感じます。
約6.7インチディスプレイは一般的に大型スマホと言われる部類ですが、本当に実機なのか疑うほど軽く、携帯性はむしろ抜群です!
この軽さでバッテリー容量までアップしているのがすごく不思議・・・。
動画などのエンタメを大画面で楽しみたい方、使いやすくコスパのいい大型スマホをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。 2024.06.20 (もあ)