できたてホヤホヤの森林香! 虫が気になる季節の味方です!
どうも、ぴよこです! 暖かくなりはじめ、釣りやキャンプ、登山など、アウトドアが楽しくなってくる春から夏の季節です・・・が! そんな季節には小さな影が忍び寄ってきますね・・・。そう! にっくき虫さんの季節でもあります! アウトドアを全力で楽しむためには虫は無視できません!! 筆者、虫の羽音で腰を抜かせるほど大嫌いです! 寄ってこないでぇ〜・・・。
今回は、蚊取り線香『南洲香』や、野外で使える強力な防虫香『パワー森林香』を作っている、大正9年創業の児玉兄弟商会さんにお邪魔して、実際の製造ラインの様子をレポート!
お店に並んでいるパワー森林香や、児玉兄弟商会さんの作る防虫香は、昔から変わらず人の手によって作られていたんです! |
和歌山の現地に到着すると「南洲香」と書かれた、歴史のありそうな木造建築物が目に飛び込んできた。なんだか凄いぞ児玉兄弟商会さん。
| ロングセラーの『南洲香』や『パワー森林香』などを手がける児玉兄弟商会さん |
パワー森林香やパッケージがオシャレになった蚊取線香『南洲香』などの説明を丁寧に教えていただく。
創業はなんと大正9年!という児玉兄弟商会さん。創業時から変わらない品質で物を造り続けて90年。ロングセラーの菊印の蚊取線香『南洲香』の販売をはじめ、林業や農業の方向けに開発された防虫香の『森林香』は、釣り人やキャンプなどのアウトドアを楽しむ人達の間でも、その効果の高さから現在とても人気がある。
蚊取線香というと緑色が定番だが、天然の除虫菊粉末を使った無香料・無着色の蚊取り線香『菊の香り』も、最近ではオーガニックという目線で着目されているそうだ。今回は工場見学の前に、無香料・無着色のオーガニックの蚊取線香を手作りさせていただく事になった。
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左からパワー森林香、森林香、獣よけ線香

棚に置かれた年代物の歴代商品が気になる

手巻き時代に作られていた南洲香を発見!
| 蚊取り線香を作る準備をしてもらっている間、部屋の隅にある歴代商品がズラリと並んだ棚の中を見せてもらう。まだ機械が発達してない時に、人が手で巻いていた南洲香を見つけた。田舎の家の物置から、プレミアお宝グッズを掘り出した時のような感動が生まれた。 |
そ〜れそれそれ!!と、一気に蚊取線香を作り始める児玉兄弟商会さん
ウィンナーを作る機械みたいな物が持ちこまれた。その機械に、天然の除虫菊の粉末などを練り上げて粘土状にした材料を詰めて、後ろのハンドルを回すと、前からニュルッと棒状になった材料が出てきたので、やっぱりウィンナーで間違っていなかったと思った。
『長すぎると千切れます』と言いながらハンドルをグルグル回し続ける児玉兄弟商会さんに代わってもらい、限度を知らない筆者も回せるだけ回してみた。
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「本気出していいですか」と許可をもらって調子に乗る筆者

手巻きが上手いと褒められた

乾燥させれば立派な蚊取り線香だ。
クルクル手巻きし、小さな蚊取線香が出来上がった。ほんのりと花のお茶のような柔らかくて優しい香りがする。今は水気があって柔らかいが、乾燥させればちゃんと蚊取線香になるそうだ。
手巻きするのは難しいらしく、上手く巻けた筆者は児玉兄弟商会さんに『雇いましょうかね』とスカウトされた。南洲香がある日突然、手巻き仕様になったら、筆者が夜な夜な巻いていると思っていただきたい。
現在は手巻きではなく機械で製造している。大正9年より稼動している南洲香の製造工場にいよいよ潜入!
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工場の入り口すぐの事務所のような場所。『古き良き時代』と言いたくなった
| 『建物が古くて驚かれるかも』と言われて工場に案内してもらうと、入り口の木造倉庫と同様の、年季の入った木造建築だった。筆者の祖父母が住む出雲の家は、ネジ締り錠の窓や大きなノッポの古時計があるのだが、その祖父母の家の雰囲気とソックリ。建物に足を踏み入れた瞬間に昭和にタイムスリップしたのかと思った。
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壁に残るありがたいお言葉

我が社にも置いておきたいなぁ

昔から変わらない方針の数々
『昔からずっとあるんですよね』と教えていただき見せてもらったのは、建物の柱のいたる所に掛けられている、言葉の刻まれた緑の板金。時間の経過を刻んだ錆が良い味出してる。
言葉の1つ1つから、児玉兄弟商会さんの社是の言葉どおり、誠意や真心を一番に考えて作られているというのが伝わってくる。これからもずっと残して欲しい児玉兄弟商会さんの先代の言葉たち。今の時代にも必要な言葉の数々だ。
〜 児玉兄弟商会さんの社是 〜 「金ハ人間最上ノ寶ニ非ズ 金以上ノ寶ハ誠ナリ」
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森林香を製造中。機械からはなんだか懐かしいと感じる音がする!

型抜きされる前のシートの状態

型抜きされて見慣れた姿へ

余分な部分は再度練られて使用される
建物の奥に進むと森林香の製造現場に到着。建物の渋さに負けず劣らずな玄人そうな機械が「ウィーンガチャン!」と音を立てて動いている。 押し出し機に入れられた材料は、1枚のシートになってベルトコンベアで運ばれて、成型機を通過し、森林香の形に型抜きされて出てくる。 型抜きされた後の余分な部分は、エレベーターで練り直しの工程所に運ばれて再利用される。
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出来立てのまだ柔らかい状態の森林香。蚊取線香よりも太巻きだ。

乾燥待ちの森林香たち。その奥に大きな扇風機が壁にズラリと並んでいる。
成型機から出てきた森林香は、大型の扇風機が壁に並ぶ乾燥室に運ばれ、規定の水分量になるまで乾燥させる。すでに乾燥室にはいくつかの森林香が風待ちしていた。
試しに扇風機を回してもらって風を浴びてみたが、台風が近づいてきているような強い風で、森林香がよく飛ばないなと思った。
乾燥が終わると森林香達は箱詰めされて出荷を待つ。その箱詰めされている現場に案内してもらう。

完成したパワー森林香が積み上げられている

手作業で箱詰めされていた

ケースにどんどん詰められていく
梱包作業場にお邪魔すると、従業員の方たちが玄人機械に負けないくらい、手際よく赤色のパワー森林香を箱詰めしていた。
パレットに詰まれたパワー森林香はベルトコンベアで流されて、人の手によって丁寧に化粧箱に詰められていく。
ネットショップやスーパーマーケットで何気なしに購入している商品が、こうして人の手で箱詰めされて出荷を待っているのを目の当たりにする事で、とても不思議な気持ちになった。当たり前であるのだが、改めて商品の1つ1つに、人の想いがこめられているんだなと実感した。
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| 入り口の木造建築物や、建物の至る所が気になって気になって・・・。 |
『南洲香』と書かれていた、文化遺産に登録されそうだという木造建築物。老朽化のため、現在は1階部分を倉庫として使用。わくわく。
色々案内してもらうと、この趣のある建物たちへの興味が尽きない。到着時に目に飛び込んできた「南洲香」と書かれた木造の倉庫は、文化遺産として登録されそうな建物らしい。ここまで来たなら入らずに帰るのはもったいない!
『上の階は老朽化が進んでいて、本当に危ないのでお見せできませんが、1階の資材置き場なら入れますよ』と、快く1階部分の倉庫の中も見せていただいた。
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今は資材置き場として1階部分を使っている

釘を使わずに建てられているのだとか!

なんと土壁ですよ!
釘などは使っていない木造建築物だそうで、壁も土壁だった。釘を使わず壁も土。昔の日本建築の技術の結晶がたっぷりだ。渋い。
日本は湿気の多い風土なので、湿度・温度を快適に保てる先人の知恵である土壁は、乾燥が必要な南洲香にとっても、良い役割を果たしていたのだろう。渋すぎる。
しかし、これだけで乾燥が間に合うわけではない。もっと凄い壁が、児玉兄弟商会さんにはあった。 |

建物のほとんどがブラインドみたいになってて

エアコンなどが無かった時代は・・・

換気のために開放していたのだとか!
児玉兄弟商会さんの建物の外壁は木板で出来ていて、瓦屋根のように段組になっている。その木板がブラインドのように開放されて、建物の中まで空気が通る。壁があるのに壁がない!という造りなのだ。
今は乾燥機を使用しているので、壁を開放する事も無くなってしまったようだが、さすが文化財レベルの建物。使わなくなったとしても、やっぱり置いておくべきだと思わせる。
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| 市から「ぜひ残しておいて欲しい!」と言われた、使われていない蝋搗き(ろおつき) |
原料の木材チップや除虫菊などを細かく粉砕する時に使用していた蝋搗き

この1本1本がウン万円で、1日1本折れる消耗品と聞いて愕然。

仕上がりは本当に上質だったとか

現在の粉砕機。仕事がとても早くなった。
市の職員が来て、見た瞬間に『産業遺産的な価値が高いから、ぜひ保存しておいて欲しい』と言われたという蝋搗き(ろおつき)。今は機械を新しくして使う事は無くなってしまったが、そのまま工場に残されている。
蝋搗きの下で眠っていた、出番を失った材料を手にとりながら『時間もかかってコストパフォーマンスも悪かったけど、作り出す素材は本当に上質だったんですよ』と懐かしそうに教えてくれた。
今は経費も抑えて仕事も速い、新しい機械になり『早くこっちにすれば良かった』と思ったのだそう。
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| そんな児玉兄弟商会さんの人気商品『南洲香』と『森林香』の違い |
| 今回ご紹介した児玉兄弟商会さんが製造している蚊取り線香『南洲香』と『森林香』。虫が元気になる季節に大人気の商品だが、知らない方の為にこの2つの違いをご説明します。 |
| 殺虫成分が含まれた医薬部外品の蚊取り線香『南洲香』&『菊の香り』 |
『南洲香』は昔から屋内で使用されている蚊取り線香で、ピレストロイド系の殺虫成分を含んだ防除用の医薬部外品。線香立てを使って屋内の窓際などに置いて火を焚き、部屋に煙を広げて殺虫する。昔ながらの緑色の南洲香の他に、パッケージの小さな窓穴から3色の蚊取り線香がチラリと見える、3つの香りが楽しめる南州香もある。
南洲香に使用しているピレストロイド系の殺虫成分は人体の安全性が高く、害虫には効果的な薬剤なのだが、蚊取り線香『菊の香り』は天然の除虫菊の粉末が主成分で安全性がさらに高い。ペットのいるご家庭や、薬剤を気にされる方でも安心して使用されている。無着色で、火をつけると菊の香りが部屋に広がる蚊取り線香だ。線香が短い使いきりの小さなサイズも展開。
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蚊取り線香といえばこの緑! 高級菓子のようなパッケージに梱包されている南洲香
| 製品名 |
蚊取り線香『南洲香』 |
| 有効成分 |
dl・d-T80-アレスリン 32.5mg |
| その他成分 |
除虫菊抽出粕粉末、タブ粉、木粉、防腐剤、着色剤 |
| 燃焼時間 |
6〜7時間 |
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ベーシック・梅・かんきつと、3つの香りが楽しめるカラフルな南洲香
| 製品名 |
蚊取り線香『南洲香 3つの香り』 |
| 有効成分 |
dl・d-T80-アレスリン 32.5mg |
| その他成分 |
除虫菊抽出粕粉末、タブ粉、木粉、防腐剤、着色剤、香料 |
| 燃焼時間 |
6〜7時間 |
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無香料・無着色。天然除虫菊配合の蚊取り線香『菊の香り』
| 製品名 |
蚊取り線香『菊の香り』 |
| 有効成分 |
除虫菊粉末(ピレトリン)46.8mg |
| その他成分 |
除虫菊抽出粕粉末・タブ粉・バレイショ澱粉・ソルビン酸・木粉 |
| 燃焼時間 |
6〜7時間 / ミニは3時間 |
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| 有効成分の効果が南洲香の約5〜10倍! 林業や農業の方向けに開発された『森林香』 |
上が蚊取り線香、下が森林香。森林香は太巻き加工で煙が通常の蚊取り線香よりも多く出る。

パワー森林香は、『森林香』より有効成分の効果が約2倍と強力
| 製品名 |
防虫線香『パワー森林香』 |
| 有効成分 |
メトフルトリン |
| 適用害虫 |
ユスリカ、チョウバエ、アブ |
| 燃焼時間 |
6時間〜6時間半 |
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森林香は、一般的な『蚊取り線香』より有効成分の効果が約5倍
| 製品名 |
防虫線香『森林香』 |
| 有効成分 |
ディート |
| 適用害虫 |
ユスリカ、チョウバエ、アブ |
| 燃焼時間 |
6時間〜6時間半 |
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害獣に効果のある獣よけ線香
| 製品名 |
富士錦 パワー森林香『害獣よけ線香』 |
| 有効成分 |
カプサイシン |
| 対象動物 |
タヌキ・イタチ・猫など |
| 燃焼時間 |
5時間半〜6時間 |
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『森林香』は、殺虫成分ではなく、防虫効果の高い『ディート』という薬剤を使用し、害虫を寄せ付けずに身を守る、防虫の線香。体に虫を寄せ付けない事が目的なので、携帯防虫器を腰にぶら下げたり、キャンプ地や釣り場で自分のそばに置いて使用する。
効力は有効成分で一般の線香と比べて約5倍もあるのだが、森林香よりも効力のあるメトフルトリンを使用している『パワー森林香』は、森林香の2倍の効果がある。つまり、一般の蚊取り線香のなんと約10倍!
南洲香と重ねてその太さを見比べてみても太巻き。この太巻き加工によって煙が多く出せ、薬剤の散布量が多くなる事で虫から体を守る事ができるのだ。
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| 草むらに落としても見つかりやすい森林香の専用『携帯防虫器』は、頑丈で厳重。 |

スペアの線香がセットできるキャップつき。

鎧戸状の排出口で雨風にも強い

開かないように3箇所でロック

内側はノコ状で線香をガッチリ固定
林業や農業の方たち向けに作られた商品なので、携帯防虫器も草むらに落としても見つかりやすい赤色をしており、ブリキのボディなのでかなり頑丈だ。側面部分は鎧戸状になっており煙が出やすく、少しの雨風や濡れた地面に落とした時でも水気を切って乾燥がしやすい工夫がされている。
腰に取り付けて使用する事を想定しているので、森林香が器の中で動かないように、内側はノコ歯。この中央に置いてフタをするとしっかりと固定され、フタは左右2箇所の止金と、吊り金部分の紐を穴に通す事で、3箇所で厳重にロックができる。
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| 他にも児玉兄弟商会さんはアウトドアに心強い商品を沢山製造しています |

部屋の至る所に西郷さん
釣りやキャンプ、山登りなど、アウトドアの季節に、児玉兄弟商会さんの森林香は体を虫からしっかり守ってくれます。南洲香や森林香の他にも、獣よけ線香やペット用の蚊取線香、虫よけローションなどもあります。
一度使うとアウトドアの必需品として大活躍します! アウトドアへお出かけ前に、是非お買い求めください!!
ちなみに、南洲香のパッケージにもなっている西郷隆盛は、児玉兄弟商会さんの至る所に絵や像が置かれていた。なにかゆかりがあるのか聞いてみると『先代がファンだったから』だそうだ。