2025.06.10
Joshin 試用レポート
NEC、アイリスオーヤマ、Xiaomi、SAMSUNGの10~11インチAndroidタブレットを比較してみた!



Androidタブレット NEC/アイリスオーヤマ/Xiaomi/SAMSUNGの4社を比較
日本国内のタブレット市場では、iPadOSが主流だと思われがちですが、近年ではAndroidタブレットがじわじわとシェアを拡大しつつあります。
今回は、そんなAndroidタブレットの中でも人気のメーカーであるNEC、アイリスオーヤマ、Xiaomi(シャオミ)、そしてSAMSUNG(Galaxy)から、注目のモデルを厳選してレポート!
エントリーモデルからハイエンドモデルまで、4社のAndroidタブレットを比較し、性能や価格、使い勝手などを体験しました。
ライター:くっきー
4社のAndroidタブレット

Androidタブレットは多様なラインアップと高いコストパフォーマンスで注目を集めています。
エントリーモデルからハイエンドモデルまで幅広く、用途や予算に合わせて選べる他、多くの機種がmicroSDカード対応やUSB-Cポートを備えており拡張性にも優れています。
NECやアイリスオーヤマといった国内ブランドからXiaomi、SAMSUNG(Galaxy)などの海外ブランドまで、多彩なメーカーが揃い、選ぶ楽しさも豊富!
まずは外観から、じっくり見ていきましょう。
サイズ感とパフォーマンス
NEC PC-T1165KAS |
アイリスオーヤマ TE10D1M64-KV1H |
Xiaomi pad 7 |
Galaxy Tab S10 FE |
|
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本体サイズ(約) | 255.3×166.9×7.2mm | 241.2×160.1×8.3mm | 251.2×173.4×6.2mm | 254.3×165.8×6.0 mm |
本体質量(約) | 465g | 510g | 500g | 497g |
OS※ | Android 14 | Android 14 | Android15 Xiaomi HyperOS 2.0 |
Android15 |
ストレージ | 128GB | 64GB | 256GB | 128GB |
防水・防塵 | IP52 | ー | IP52 | IP68 |
※出荷時期により変更される場合があります
NEC「PC-T1165KAS」はシンプルで軽量。
落ち着いたデザインに仕上がっており、ビジネスシーンにもなじむ印象です。
防水・防塵性能はIP52※1なのでキッチン等水回りでの使用も可能です。
アイリスオーヤマ「TE10D1M64-KV1H」は日常使いをコンセプトにコスパを追求。
メタル素材を採用したボディは、強度を確保しつつも510gに抑えられ、手に持っても負担にならないサイズ感です。
Xiaomi pad 7はスタイリッシュなアルミ製ユニボディと軽量設計が特徴で、モダンで都会的な印象を与えつつ水回りでの使用も可能。
Galaxy Tab S10 FEは洗練されたメタルボディで防水・防塵性能はIP68※2。
高級感があり、薄型・軽量で持ち運びに便利です。
手に取った瞬間にその軽快さとスタイリッシュさが際立ちました。
※1 IP52:粉塵から保護され、垂直より左右15°以内からの降雨によって有害な影響を受けない
※2 IP68:完全な防塵構造で、水面下での使用が可能
NEC PC-T1165KAS |
アイリスオーヤマ TE10D1M64-KV1H |
Xiaomi pad 7 |
Galaxy Tab S10 FE |
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CPU | MediaTek Helio G88 | T606 | Snapdragon7+Gen3 | Exynos 1580 |
メモリ | 8GB | 4GB+4GB(仮想メモリ) | 8GB | 8GB |
NEC「PC-T1165KAS」はMediaTek Helio G88を搭載し、8GBのメモリー。
軽めのアプリや動画視聴には問題ないものの、ゲームや複数アプリの同時使用ではややもたつきを感じる場面もありました。
アイリスオーヤマ「TE10D1M64-KV1H」はエントリー向けのT606と4GBのメモリーを搭載。
電子書籍やWeb閲覧が主な用途になります。
4GBメモリでは少なく感じるかもしれませんが、ストレージの一部を4GB分仮想メモリとして割り当てることで、複雑な設定をすることなくメモリ不足への対策が施されています。
Xiaomi pad 7はSnapdragon7+Gen3と8GBメモリーでかなり高性能。
重いゲームやマルチタスクもサクサク動作し、全体的にスムーズな使用感です。
Xiaomi HyperOS2に搭載されているXiaomi Hyper AIにより、外国語の翻訳や要約といった日常生活や仕事で役に立つ様々なAI機能だけでなく、AI電卓やMiキャンバスといったXiaomiタブレット独自の機能も搭載しています。
Galaxy Tab S10 FEはExynos 1580と8GBのメモリーを備え、普段のアプリ操作は快適。
ゲームも中程度の設定ならスムーズに動作し、動画視聴も高精細だと感じました。
インターフェイス
NEC PC-T1165KAS |
アイリスオーヤマ TE10D1M64-KV1H |
Xiaomi pad 7 |
Galaxy Tab S10 FE |
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インターフェイス | USB 2.0 Type-C×1、ヘッドフォンステレオ出力・マイク入力共用ミニジャック×1 | USB 2.0 Type-C×1、3.5イヤホンジャック×1 | USB Type-C (USB 3.2 Gen 1)×1 | USB 2.0 Type-C (兼イヤホンジャック)×1 |
4機種ともUSB Type-Cポートを搭載しており、充電やデータ転送に対応しています。
microSDカードスロットとイヤホンジャックに関しては、唯一Xiaomi pad 7のみが搭載されていません。
ただBluetoothでのオーディオ利用はできるので、Bluetooth対応イヤホンであれば無線接続は可能です。
Xiaomi pad 7とGalaxy Tab S10 FEには外部アクセサリ用の接点が装備され、キーボード接続にも対応しています。
画面と表示性能
NEC PC-T1165KAS |
アイリスオーヤマ TE10D1M64-KV1H |
Xiaomi pad 7 |
Galaxy Tab S10 FE |
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画面サイズ | 11.6インチ | 10.1インチ | 11.2インチ | 10.9インチ |
解像度 | 1920×1200 | 1280×800 | 3200×2136 | 2304×1440 |
パネル | IPS液晶 | IPS液晶 | IPS液晶 | PLS液晶 |
NEC「PC-T1165KAS」とアイリスオーヤマ「TE10D1M64-KV1H」は、基本的なIPS液晶を採用しており、日常使用には十分な性能です。
Xiaomi pad 7は、クラス最大級の精細さを誇る3.2K解像度(3200×2136)の約11.2インチディスプレイ。
高解像度と高リフレッシュレート(144Hz)、800nitsの最大輝度、Dolby Visionを兼ね備え、なめらかで残像の少ない視覚体験を提供します。
Galaxy Tab S10 FEは、リフレッシュレート90Hzと最大600nits(屋外であれば800nits)と明るく滑らかで、SGSの「低ブルーライト(Low Blue Light)」認証も取得した目に優しいディスプレイを採用しています。
バッテリー容量
NEC PC-T1165KAS |
アイリスオーヤマ TE10D1M64-KV1H |
Xiaomi pad 7 |
Galaxy Tab S10 FE |
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バッテリー容量 | 7040mAh | 6000mAh | 8850mAh | 8000mAh |
4機種のタブレットはいずれも6000mAh以上のバッテリー容量を備えています。
映画2~3本程度であれば余裕をもって見ることができるでしょう。
充電時間も寝ている間に完了するスピードです。
Xiaomi pad 7やGalaxy Tab S10 FEはそれぞれ対応の高速充電器で満充電まで2時間を切るスピード。
急いでいるときには助かりますね。
カメラ性能
NEC PC-T1165KAS |
アイリスオーヤマ TE10D1M64-KV1H |
Xiaomi pad 7 | Galaxy Tab S10 FE |
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背面カメラ | 約800万画素 | 約1300万画素 | 約1300万画素 | 約1300万画素 |
前面カメラ | 約800万画素 | 約500万画素 | 約800万画素 | 約1200万画素 |
タブレットでカメラを使うかどうかは意見が分かれるところですが、いずれの機種も前面・背面ともに500万画素以上のカメラを搭載しています。
ピクセル換算ではフルHDを超える解像度となっており、必要十分な性能と言えるでしょう。
NEC「PC-T1165KAS」は背面・前面ともに800万画素を搭載し、ビデオ通話や日常的な写真撮影に適した性能。
アイリスオーヤマ「TE10D1M64-KV1H」は背面1300万画素・前面500万画素です。
前面はwebカメラや鏡代わりとしての性能は充分。
背面カメラはミドルレンジの製品に迫る性能です。
Xiaomi pad 7は背面1300万画素、1/3.06インチ、F値2.2、1.12μmピクセルサイズ PDAFで、前面800万画素、1/4インチ、1.12μmピクセルサイズ、F値2.2です。
背面は4K30fpsでの撮影も可能。
Galaxy Tab S10 FEも背面1300万画素で4K30fpsでの撮影も可能。
前面は1200万画素と4機種の中で最もスペックが高く、自撮りも最適でしょう。
価格とコストパフォーマンス
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コスパがいいのは? -
ゲームをあまりプレイしない筆者が個人的に「コスパ最強!」と感じたのはNEC PC-T1165KAS。
スタイリッシュなデザインで高品質な映像と音響を備えており、国内メーカーの安心感があります。操作面や持ち運びなども快適でした。
アイリスオーヤマ「TE10D1M64-KV1H」はゲームや複数の重い処理には向いておらず、動画やSNS、電子書籍の閲覧などに最適です。
Xiaomi Pad7は3200×2136という高解像度で、ハイエンドモデルに迫る完成度の高いアイテムです。
Galaxy Tab S10 FEは少しお値段がはりますがSペンが付属。
手書きでのお絵かきやアウトドアでの映像共有など使用用途が広いです。
子どもに使わせても安心なのは?
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子どもに使わせても安心なのは? -
お子さまに安心して使わせられるタブレットとして最もおすすめなのはGalaxy Tab S10 FEです。
標準搭載の「Samsung Kids」モードにより、使用時間やアプリの制限が細かく設定でき、保護者の管理下で安全に利用できます。
OSやセキュリティのアップデートが長期にわたり提供される点でも信頼性が高いでしょう。
NEC「PC-T1165KAS」も日本メーカーでサポートが整っており、Googleファミリーリンク対応で安心です。
アイリスオーヤマ「TE10D1M64-KV1H」も保護者による使用制限を設定した上でお子様に使ってもらえば勉強や遊びのお供にちょうどいいのではないでしょうか。
Xiaomi pad 7も制限機能はありますが、設定にやや慣れが必要かも…。
便利なアクセサリー キヤノン ページクリッカー
電源 | アルカリ電池LR44×1 |
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電池寿命(約) | 45時間※1 |
本体サイズ(約) | 奥行32.5×幅34×高さ35mm(USBレシーバー含まず) |
本体重量(約) | 14.5g(電池含まず) |
受信可能範囲 | 最大半径10m※2 |
ワイヤレス接続 | USBレシーバー/Bluetooth low energy |
セット内容 | 本体/USBレシーバー/純正ポーチケース/アルカリ電池LR44×1/使用説明書 |
※1 プレゼン機能オン(200回 スライド送る/1時間) ※2 使用環境により変化する場合があります
最近の会議では、タブレットを使ったプレゼンをよく見かけるようになりました。
軽量で持ち運びやすく、起動も早いことから人気のようです。
そんなビジネスパーソンに、タブレット選びとあわせておすすめしたいのが、キヤノンのページクリッカー(PR5000-C)。
Bluetooth接続により指先でスライドをめくるように操作。
通信距離は最大20メートルもあり、1人でもスムーズにプレゼンテーションを進行できます。
赤色よりも視認性の高いグリーンレーザーを採用しており、大型スクリーンや明るい会場でもポイントがはっきり見え、聴衆の注目を集めやすいのも特長です。
実際に使ってみると、クリック感がしっかりしていて誤操作が起きにくく、手になじむデザインで操作もしやすく感じました。
スライドの送り・戻しやブラックスクリーン機能など、プレゼンに必要な操作が直感的に行える点も安心です。
乾電池式なので、バッテリー切れの際もすぐに交換でき、出先でも安心して使えますよ。
純正ポーチケース付きでUSBレシーバーは本体に収納できるのもありがたいです。
まとめ
今回レポートした4機種は、それぞれタイプが違っていて、どんなふうに使いたいかでおすすめが変わってきます。
NEC「PC-T1165KAS」は、落ち着いたデザインと国内メーカーの安心感があり、ビジネスシーンにもぴったり。
アイリスオーヤマ「TE10D1M64-KV1H」は価格がかなり抑えられており、ネットや動画を見るだけならこれで十分。
Xiaomi pad 7は性能が高めで、ゲームや複数アプリを使いたい人に向いています。
Galaxy Tab S10 FEは画面がキレイで動きもスムーズ、エンタメにも仕事にもバランスよく使え、お子さまにも安心です。
使い方や予算に合わせて、自分に合った1台を見つけてください!2025.06.10 (くっきー)