2025.02.26
Joshin 試用レポート
NECと富士通のZ世代向けノートパソコンを比較!デザインと性能を確かめる



NECと富士通のZ世代向けノートパソコンを比較!
Z世代向けのノートパソコンが国内トップクラスのNECと富士通から登場!
デザイン性と機能性を兼ね備え、仕事や勉強に加えて、ストリーミングやゲームにも対応できる高性能モデルです。
今回はそんなZ世代向けノートパソコンのデザインや性能の違いを比較してみました。
最後までご覧いただき、長く愛用できるノートパソコン選びの参考にしてください。 ライター:くっきー
今回試用するZ世代向けノートパソコン
持ち運びやすく、自宅やカフェ、学校、職場など、様々な場所で作業できるノートパソコン。
スマホやタブレットも便利ですが、リモートワークやレポート作成などの作業を効率よく行うためには欠かせません。
今回試用するのは、NEC『LAVIE SOL(以下、SOL)』と富士通『FMV Noto C(以下、Noto C)』で、Z世代のニーズを存分に取り込んだノートパソコンです。
早速どのようなこだわりが詰まっているのか確かめていきましょう!
NEC LAVIE SOL S1355 | 富士通 FMV Noto C CZ-K1 | |
---|---|---|
CPU | Core i5-1335U | Core Ultra 5 134U |
液晶画面 | 13.3型WUXGA (16:10) | |
タッチパネル | 対応 | ー |
メモリ | 16GB | |
セキュリティ | 顔認証(Hello) | |
サイズ(約) | 301.6x210x14.3mm | 297×210×13.9mm |
重量(約) | 1197g | 1187g |
カラーバリエーション | フェアリーパープル/プラチナシルバー/ムーンブラック | エクルベージュ/ミストグリーン/スモークグレー |
※モデルによりスペックは異なります
両モデルとも高性能CPUを搭載し、大学推奨スペック(Intel 第13世代Core i5以上・メモリ16GB)をクリアしています。
Noto Cの「Core Ultraプロセッサー」は、AI処理専用のNPUを搭載し、低消費電力にフォーカスした最新世代※のプロセッサーです。※2025年2月現在
本体サイズはほぼ同じですが、A4サイズにこだわったNoto Cの横幅が4mmだけ小さいです。
少しの差ですが薄くて軽いため、Noto Cの方が持ちやすいと感じました。
液晶画面のサイズも変わりませんが、横のベゼルが狭いNoto Cがやや大きく感じます。
サイズ感ではやや上回ったNoto Cですが、タッチパネル非対応なのが残念。
タッチパネルを搭載したSOLは直感的な操作が可能で、指紋が目立ちにくい防指紋コーティングも施されています。
カラーバリエーションは両モデルともZ世代に人気のパステルカラーを採用した3色展開。
SOLは外装と内側のカラーが統一されているのに対し、Noto Cは外装が全てシルバーで、開いたときの内側カラーが異なるバイカラーを採用しています。
デザイン・品質へのこだわり
両モデルとも頑丈なアルミボディで、安心して持ち運ぶことができます。
SOLはスタイリッシュなデザインで「シルクタッチコート」による耐擦りキズ・防指紋処理が施され、Noto Cは耐久性を備えつつも、持ち運びや使い心地にこだわった、丸みを帯びたデザインです。
静音性も優れており、SOLはデュアルファンを採用。
2つの冷却ファンで回転数を低く抑え、動作音を小さくしています。
Noto Cは冷却ファンを無くしたファンレス設計。
廃熱処理は極薄高性能ヒートパイプや大型ヒートスプレッター、高性能の熱拡散シートでおこないます。
天面や底面はフラットで、ノイズレスなデザイン!
隙間や切り⽋きなどを極⼒⼩さくし、高品質な⾒た目に仕上げています。
SOLの底面にはスピーカーの穴が2か所、Noto Cの底面には小さなネジ穴が4カ所あります。
SOLはノイズレスデザインを追求するあまり、画面を開けるときの指かかりまで省いたのでしょうか。
画面を開ける時は指かかりの形状を備えたNoto Cが圧倒的に開けやすく、ワンハンドオープンも可能でした。
ふと画面に何かが触れた時に生じる揺れは、SOLの方が少なく感じました。
両モデルを5℃ほど開いた状態で2分間放置してみると、Noto Cは画面部分の重みで閉じてしまいました。SOLはそのままの状態をキープ!
SOLのヒンジは強固に作られています。
画面の角度は、SOLが最大150°まで開きます。Noto Cはそこまで開きません。
開く角度が広いほど、その時々の状況に応じた柔軟な使い方が可能になります。
キーボード/トラックパッド
両モデルともキーボードは「かな表記」のないノイズレスキーボードです。
Noto Cは本体の幅ギリギリまでキーボードスペースを確保しているため、フルサイズキーが多く、端のキーまで押しやすい形状。
ファンクションキーもフルサイズキーに近い大きさです。
その反面、ファンクションキーの列にあるキーの数はSOLより1個少なくなります。
打鍵感は両モデルとも快適で大きな違いは感じませんでしたが、個人的には滑りにくいSOLのキーボードが手になじみました。
Noto Cの電源ボタンは他のキーよりやや重めになっており、押し間違いを防ぐための配慮がなされています。
これもZ世代からのフィードバックに対応した結果なのでしょうか・・・。
トラックパッドの大きさは両モデルとも同じサイズに見えます。
一般的なサイズよりやや大きめで扱いやすいと感じました。
Noto Cのトラックパッドはキーボードのキーと同じ質感で手触りが良く、指の滑りにも問題はありません。
洗練されたインターフェイス
インターフェイス
NEC LAVIE SOL S1355 | 富士通 FMV Noto C CZ-K1 |
---|---|
USB3.2 Gen2(Type-C)x3、Audio端子x1 | USB3.2 Gen2(Type-C)x2、Audio端子x1 |
インターフェイスも洗練されており、Type-C端子とAudio端子のみが搭載。
薄型・軽量化を実現するため不要なポートは削減され、スッキリした見た目になっています。
充電・データ転送・映像出力を1つでこなせるUSB Type-Cがあれば、複数のポートを搭載する必要がないのでしょう。
SOLにはそんなType-C端子が3つも搭載されています。
Noto Cは右側面にまったく端子がないので、右側からの電源供給などが苦手となります。
バッテリー駆動時間
駆動時間 JEITA3.0
NEC LAVIE SOL S1355 | 富士通 FMV Noto C CZ-K1 |
---|---|
アイドル時:23.2時間 / 動画再生時:10.8時間 | アイドル時:24.1時間 / 動画再生時:13.9時間 |
SOLには、実駆動時間で1日7時間の使用なら2日間バッテリーを切らさないAIバッテリーが内蔵されています。
1日の予定終了までのバッテリー残量を予測し、その日の予定終了までバッテリーが切れないように自動でバックグラウンド処理等を抑制します。
このAIバッテリーを採用することで約14時間の実駆動時間を実現しました。
Noto Cは、CPU Core Ultra5搭載によりバッテリーを長時間駆動させる省電力設計を実現。
低負荷時はLow Power Eコアのみで処理を完結させ、バックグラウンド処理はCPUから電力効率の高いNPUへ移行。
最新世代CPUは凄い!ファンレス設計もバッテリー持ちに貢献しています。
ACアダプター
ACアダプター
NEC LAVIE SOL S1355 | 富士通 FMV Noto C CZ-K1 | |
---|---|---|
サイズ(約) | 56×56×28.5mm | 93×40×28.5mm |
重量(約) | 177g(ケーブル含む:実測値) | 240g(ケーブル含む:実測値) |
出力 | 65W | 45W |
SOLのACアダプターは持ち運びしやすいウォールマウント型。
ケーブルもまとめやすく、これならカバンの中もかさばらないと感じました。
コンパクトでありながら、出力65Wなので充電も早いです(電源オフ時、1時間で約75%の充電が可能)。
本体の重量では10g重いSOLですが、ACアダプターを含めると53gも軽くなるんですね。
よく使う機能を素早く呼び出す
SOLはアクションキーとしてF10キーにカメラ、F11キーにYouTube、F12キーにLAVIE AI Plusがプリセットされており、ワンタッチで呼び出すことができます。
例えば、身だしなみチェックにF10キー、動画視聴にF11キー、困ったときにはF12と便利に活用できます。
Noto Cはキーボードを使わず、パッドの左クリックを長押しすることで、資料作成に便利な4つの機能(画面キャプチャ/最前面固定/クリップボード/ファイル検索)を画面に呼び出すことができます。
ワンクリックでサッと画面キャプチャを撮ったり、オンライン配信を画面の手前に表示させたままWord等でレポート作成が可能。
Word入力するときも映像が後ろに隠れてしまうことはありません。
クリップボードでコピーや貼り付け入力がスピーディにおこなえますし、保存したデータはファイル検索(キーワード検索/日付検索/ファイル形式の絞り込み)ですばやく確認でき「どこに保存したっけ?」がなくなりました。
キーボード検索は「あいまい検索」対応で、検索語句が多少間違っていても大丈夫です。
まとめ
両モデルともZ世代に人気のカラーが採用されたスリムなデザインでサイズや重量はほぼ同じ。
大きな違いはCPU、タッチパネル、指かかり、インターフェイスといったところでしょうか。
SOLは、タッチパネルで操作性が高くスタイリッシュなデザインがかっこいいですが、画面を開くときの指かかりがなく少し開けにくい。
Noto Cは、最新世代のCPUで省電力に優れているものの、USB(Type-C)端子の数が物足りない。
Z世代のニーズを取り込んだ高性能パソコンにもそれぞれ一長一短があるようです。
このレポートを参考に、自分の好みに合ったノートパソコンをお探しください。
2025.02.26(くっきー)