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スペックの見方、基礎知識

 ディスプレイのサイズや解像度、モニターの種類や輝度、コントラスト、視野角など、PCモニターのスペックや基礎知識を項目ごとにまとめてみました。わからないことがあったら、ここをチェックしてみて下さい。

画面のサイズ

 テレビと同じように、画面の大きさはインチ数(画面の対角線の長さ)で表記されています。現在、PCモニターには、アスペクト(縦横)比が「4:3」のスクエアタイプと、アスペクト比が「16:10」(1920×1200)、もしくは「16:9」(1920×1080)を採用したワイドタイプがあります。

 右の画像のように、21型(スクエア)と24.1型(ワイド)を比べてみると、縦幅がほぼ同じになります。そのため、スクエアからワイドに買い替えるときは、2サイズほど上のものを選ぶと良いでしょう。
画面の解像度

 モニターの解像度は、デジカメやプリンターと同じく、画素数(ピクセル)で表記されています。以前は「VGA」(640×480)という規格が基準になっていましたが、最近では、ほとんど見かけません。現在では「XGA」(1024x768)という規格を基準に、解像度が引き上げられ、「SXGA」、「UXGA」、「QXGA」と進化してきました。ワイド画面の場合、頭に「W」を付けて「WUXGA」(1920x1200)と表記されます。
アスペクト比の違い

 ワイドモニターって、アスペクト比が「16:10」と「16:9」のタイプがありますが、一体どちらを選んだら良いのでしょうか?

 パソコンでハイビジョンコンテンツを視聴したり、PCモニターにブルーレイレコーダーや次世代ゲーム機をつないで楽しみたい方は、アスペクト比が「16:9」(1920×1080)の製品がおすすめ。いわゆるフルハイビジョンと言われる映像もワイド画面いっぱいに、上下の黒帯なしで表示できるからです。

 一方、アスペクト比が「16:10」(1920×1200)の製品も、決してハイビジョン視聴に向いていないわけではなく、ドットバイドット表示のスケーリング機能(後述)に対応していれば、正しいアスペクト比で表示できます(黒帯あり)。

 文章作成やWebブラウザなどパソコンでの作業が中心なら、「16:10」のほうが、「16:9」よりも、縦の解像度が広いため、一般的に使いやすいと言えます。
スケーリング機能

 最近では、低価格のモニターでも備わっていることが多い「スケーリング機能」。この機能が搭載されていないと、入力したアスペクト比が無視されて、常に全画面(フルスクリーン)に拡大されてしまいます。例えば、ワイド画面に4:3の解像度を入力すると、横に引き伸ばされてしまうわけです。

 アイ・オー・データ機器の場合、ありのまま表示できる「リアル」モード(ドット・バイ・ドット表示)、アスペクト比を維持したまま拡大表示する「スマートズーム」モード、アスペクト比を無視して、画面全体に拡大表示する「フル」モードが用意されています。メーカーによって、呼び方は様々ですが、スケーリング機能の仕組みはほとんど変わりません。
モニターの種類

 液晶パネルは駆動方式の違いで、3種類に大別できます。
  • 【TN方式】 現在最も多くのパネルに搭載されているのがこの方式。比較的安価なものが多く、応答速度が速いのが特長。他の駆動方式に比べて、視野角が狭いことが知られています。

  • 【VA方式】 TNよりワンクラス上の方式。応答速度では、TN方式に劣るものの、視野角は広くなり、コントラストも上げやすいのが特長。中間色の応答速度が遅いという欠点を補うために「オーバードライブ」機能を搭載したものが多くなっています。

  • 【IPS方式】 液晶パネルの中で最上級に位置する方式。どの角度から見ても色の変化がほとんどない、広い視野角を持っているため、写真やカラーイラストなどのグラフィック用途に最適。VAよりも白から黒への応答速度は遅くなりますが、中間色ではほとんど応答速度が変わらないのが特徴。目にやさしいため、液晶テレビに多く採用されています。
輝度

 文字通り液晶パネルの明るさを表したものが輝度。標準的なもので、最大300cd/㎡以上のものが多くなっています。一般的にPCモニターは、液晶テレビほど高輝度ではありません。テレビや映画、ゲームなどを楽しむなら、なるべく高輝度のものを選ぶのがベストでしょう。
コントラスト比

 白と黒の明るさの違いを表したのがコントラスト比。この値が大きいほどメリハリのある映像表示が可能。最近では、パソコンでテレビや映画を視聴する方が増えていることもあり、コントラスト比「1000:1」以上のものが多くなっています。
光沢、非光沢

 最近増えているのが、グレア(光沢)パネルを採用したPCモニター。黒がひきしまって、映像がきれいに見えるため、動画視聴に最適です。ただし、室内の照明や自分の顔が映り込みやすい。目が疲れるなどのデメリットがあるため、ノングレアのほうが長時間使用に向いていると言えます。さらに機種によっては、ノングレアをグレアにできる液晶保護パネルが用意されています。
応答速度

 液晶画面の色が「黒→白→黒」と変化するときに要する時間を表したものが応答速度。この値が小さいと、動きの速い映像もスムーズに表示することが可能。さらに、今まで見落とされがちだった中間階調の応答速度を高速化してくれる「オーバードライブ回路」にも注目。PCモニターを動画やゲームに使う場合は、「中間階調」の応答速度が早いものがベストです。
HDMI、DVI、VGA端子

  • HDMI端子は、主にテレビやレコーダーなどAV機器用に開発された端子で、PCモニターでも採用する機種が目立っています。映像信号自体はほぼ同じなので、変換ケーブルやアダプタを使えば、DVI-Dと相互接続も可能。1本のケーブルで映像と音声の両方を送信できるため、接続も簡単なのが特長です。

  • DVI端子には、デジタル接続専用のDVI-D、アナログ接続専用のDVI-A、デジタルアナログ兼用のDVI-Iが存在します。

  • VGA端子(D-sub 15ピン)は、アナログ信号を使用するディスプレイ用端子。ノイズの影響を受けやすいですが、DVI端子が使えない環境やマルチディスプレイを構築したいときなどにあると便利です。

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