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Joshin 試用レポート

スマホでNASを使ってみよう!
Synology(シノロジー)の「DiskStation DS420j」を、PCを使わず設定してみました!

Synology 4ベイオールインワンNASキット DiskStation DS420j Jシリーズ DS420J

スマホの大容量プランを契約したことで、データ通信料を気にしないでよくなりました。
そうすると、当然データ容量にも躊躇しなくなり、ダウンロードデータやスクショ、写真データがどんどん増えて、スマホのストレージ容量がピンチに…!
家に帰ってチマチマとデータ移動や整理をするのも面倒になってきたため、思い切ってNASを使ってみることにしました!
(スマホやタブレットのみで設定する際は 無線LANルーターをご用意ください)ライター:pue

  1. NASとは?
  2. 中身のチェック
  3. 準備するもの
  4. NASを組み立てよう
  5. スマホで簡単!初期設定をしよう
  6. アプリでカスタマイズ
  7. まとめ

NASとは?

NAS(ナス)とは「Network Attached Storage(ネットワークアタッチトストレージ)」の頭文字の略称です。
一般的なハードディスクはUSBケーブルでパソコンと接続をしますが、NASはLANケーブルでルーターやスイッチングHUBに接続します。
すると、同じルーターに接続しているパソコンやスマホ、タブレットなどからNASに接続する事ができます。
さらに、専用サイトでユーザー登録すると、外出先から設定したIDとパスワードを使って、家のNASに接続する事も可能に…。
最近よくあるオンラインストレージサービスを、自分専用で自宅に作ることが出来るんです!

そんな便利なNASですが「HDDと違い、初心者にはハードルが高そう」といった意見をよく聞きます。
確かに、昔のNASはネットワークなどの設定がほとんど手動だったため、それなりの知識が必要でしたが、今では、スマホアプリ1つで簡単に設定する事ができちゃうんです。

NASのメリット
①ハードディスクを接続できないスマホやタブレットでも使える!
②複数のパソコンやスマホで1つのNASを共有ができる!
③2ベイ以上のNASだと1つのHDDが壊れても入れ替えて修復ができる!

NASのデメリット
①初期導入のコストがハードディスクに比べて高い。
②ネットワーク環境がないと使えない。
初期設定が必要なため、最初に手間がかかる。 簡単でした!

中身のチェック!

  • 前面
    前面
  • 側面
    側面
  • ハードディスクが入っていないので結構軽い…
    ハードディスクが入っていないので結構軽い…
  • ハードディスクやSSD固定用のネジやケーブル類。ACアダプタがちょっと大きいので置き場所に注意!
    ハードディスクやSSD固定用のネジやケーブル類。ACアダプタがちょっと大きいので置き場所に注意!
  • ほとんどが図解で分かりやすい
    ほとんどが図解で分かりやすい

外形寸法 : 168(W)×184(H)×230(D) mm
本体重量 : (ドライブ除く) 2.21kg
対応ストレージ : 3.5/2.5インチ SATAドライブ×4
対応RAIDレベル : Synology Hybrid RAID, Basic, JBOD, RAID 0,1,5,6,10

さっそく中身を見ていきましょう。
同梱物は、NAS本体の他に、ACアダプタと電源ケーブル、ルーターに接続するためのLANケーブルが1本。
あとは、ハードディスクなどを固定するネジが3種類です。

準備するもの

  • 今回はSeagateのNAS用ハードディスクを用意
    今回はSeagateのNAS用ハードディスクを用意
  • ハードディスクを留めるときにプラスドライバーを使っただけでした
    ハードディスクを留めるときにプラスドライバーを使っただけでした

NASと一緒に揃えておきたい物は、セットするハードディスクとドライバー1本で、簡単にセットができました。
今回用意したハードディスクは、SeagateのNAS向け製品「IronWolfシリーズ」です。
2台以上をセットで使用する際に特化した商品ですが、24時間稼動を想定しているので、通常製品よりも耐久性が高いのが1番分かりやすい特長です。

パソコン用としても使えますので、少しでも故障率の低いハードディスクが欲しい時は、こういったNAS向けのハードディスクを使うのも良いと思います。

NASを組み立てよう

  • NASのカバーを外します
    NASのカバーを外します
  • スロットを取り出す
    スロットを取り出す

NASにハードディスクをセットしていきましょう。
まず、NASのカバーを取り外して、中身のハードディスク固定用のスロットを取り出します。

  • スロットにハードディスクを固定します
    スロットにハードディスクを固定します
  • セットしたハードディスクをNASにセット
    セットしたハードディスクをNASにセット

次に、取り外したスロットにハードディスクを取り付けます。
このときに付属のネジを使って固定します(ドライバーの役目はこの1回限りでした…)。
爆速のNASを作りたい富豪の方は、ハードディスクの代わりにSSDを使ってもOKです!
後はハードディスクをセットしたスロットをNASに戻していくだけです。

このときの注意点ですが、NASの奥にハードディスクの接続端子があります。
そのため、スロットにハードディスクを固定する時は、スロットのツマミと反対側に接続端子が来るように固定してください。
また、NASにセットする際も「サクッ」というファミコンのカセットを挿したときの様な感触があるまでスロットを奥に押し込んでください。

後は、NASのカバーを戻して組み立て完了です!
そこまで難しい工程もありませんし、マニュアルも図解で分かりやすいため、簡単に組み立てる事ができると思います。
ハードディスクを含め、金属パーツが多いため、特に冬場は静電気に注意しましょう。

スマホで簡単!初期設定をしよう

  • マニュアルにQRコードが記載
    マニュアルにQRコードが記載
  • 各ストアよりダウンロード
    各ストアよりダウンロード

NASをルーターに接続したら、いよいよ初期設定をしていきます。
パソコンでの初回設定方法はSynologyの日本代理店であるアスクのページに分かりやすい解説がありますので、アスクページを参考にしてみてください。

ということで、今回はスマホのみで設定にチャレンジしていきたいと思います。
パソコンを持っていない方も最近増えていますしね…。
まずはアプリのダウンロード。
マニュアルの最終ページにGoogle Play、App Store毎のQRコードが載っていますので、こちらよりダウンロードします。

  • Synologyアカウントと、NAS検出画面
    Synologyアカウントと、NAS検出画面
  • インストール画面
    インストール画面

ダウンロードが完了したら、NASの電源を入れてから、アプリを立ち上げます。
最初に「Synologyアカウント」の作成画面がでてきます。
これは、外出先からオンライン接続する際のユーザー登録画面になります。
家の中だけしか使わない場合は、スキップを選んでも大丈夫。
もちろん後から設定することも可能です。

NASの設定が出来ていれば、NASが自動的に検出されます。
検出されない場合は、NASの電源がまだ入っていないか、ルーターに接続されていないか、ネットワークの設定が出来ていないかのいずれか。
落とし穴としては、スマホがWi-Fi接続されているかもチェックしましょう。

アプリを起動するとユーザー登録画面が表示されます。
外出先から接続しないのであればスキップしてもOK。後からも設定可能です。
上手く設定出来ていればNASを自動で検出します。
そのまま画面下のインストールボタンを推せばNASの設定がスタート。

インストールは特に操作はいらず、終了時間まで待つだけ。
NASの設定と再起動に自動的に移行されます。こちらもタイマー終了まで待つだけ。

  • NASのユーザー設定、完了画面
    NASのユーザー設定、完了画面
  • 再起動が完了した後、今度はNASの設定画面が表示されます。
    こちらの設定は必須となり、パソコンやスマホから接続する際に入力を求められます。
    画面キャプチャやメモする事をおすすめします。

    お疲れ様です。以上で初期設定は完了です。

アプリでカスタマイズ

ハードディスクとしてのNASの設定は以上で完了ですが、より使いやすくするためにアプリをインストールして機能拡張をおこなうことが出来ます。
今回はその中でも基本となる3つのアプリを簡単にご紹介します。
基本的にデータはNASからのストリーミングとなりますので、スマホの容量を気にする必要はありません!

①Synology Moments

  • 写真・動画管理アプリ「Moments」
    写真・動画管理アプリ「Moments」
  • 写真や動画を管理出来るアプリです。
    似たようなアプリとして「DS Photo」等がありますが、Moments は、類似写真をまとめてくれたり、その場で簡単な編集をしたりと、より手間いらずな操作が可能となっています。

    また、自動バックアップ機能も搭載していて、スマホの指定フォルダにある写真をNASに自動的にバックアップしてくれます。
    データ通信料が気になる方は、Wi-Fi接続時のみ自動バックアップするよう設定する事も可能です。

②DS audio

  • 音楽ファイルを管理・再生できる「DS audio」
    音楽ファイルを管理・再生できる「DS audio」
  • 音楽ファイルを管理・再生出来るアプリです。
    音楽ファイルは「アーティスト、アルバム、作曲家、ジャンル別」にそれぞれ整理が可能で、タイマー停止やランダム再生にも対応します。

③DS video

  • 動画ファイルを管理・再生できる「DS video」
    動画ファイルを管理・再生できる「DS video」
  • 動画ファイルを管理・再生できるアプリです。
    対応フォーマットはデバイスによって異なりますが、主に「MP4」をサポート。
    サムネイルとファイル名が表示され、プレイリストでの整理が可能なので、シリーズ毎などにまとめる事ができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
パソコンを一切使わず、スマホだけで設定が出来てしまいました。
特に初期設定については、かなり詳しく解説をしようと考えていたのですが、解説を必要としないほど簡単に設定が完了してしまい「あれ?もう終わった??」と、私自身ビックリしてしまいました。

また、今回NASの特長とも言うべきRAIDについて触れていないのですが、Synology NASの場合、「SHR(Synology Hybrid RAID)」と呼ばれるRAID自動管理システムが採用されており、自動的に最適なRAIDを選択してくれるため、わざわざ設定する必要がありませんでした。

私自身もNAS=パソコン用ストレージのイメージが少なからずありましたが、今後はスマホやタブレットの容量不足解消や、パソコンとのデータの共有においても積極的に活用できそうです。 2020.09.10 (pue)

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