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Joshin 試用レポート レーザープリンタに匹敵する使い勝手と手軽な設置性!
エプソンの新しいエコタンクモデル登場

エプソン A4モノクロプリント対応 エコタンク搭載プリンタ PX-S270T&PX-M270T

「インク交換の手間が少ない」「印刷コストが良い」という事で、大容量インクタンクを搭載した『エコタンクモデル』も定着してきました。
そんな中、エプソンの担当者が「自信作です!」と持ち込んできた、モノクロプリント対応のエコタンク搭載プリンタ「PX-S270T&PX-M270T」。

今までのインクジェットになかった形で印刷ができるのだとか。どういうこと?
ジックリとその自信作を検証してみましょう!

ライター:ダブルK

  1. 2タイプのエコタンク搭載プリンタを用意
  2. タンクにインクを注入する
  3. レーザープリンタと印刷品質、スピード比較
  4. まとめ

エコタンクボトルで気兼ねなく印刷できる PX-S270T&PX-M270T

  • 画像左からPX-S270T、PX-M270T
    画像左からPX-S270T、PX-M270T
  • 用意したのは、エコタンク方式のモノクロモデルプリンターPX-S270Tと、複合機のPX-M270T。
    今回はレポートをしていませんが、FAX機能のある「PX-M270FT」もございます。

    インクジェットらしくコンパクトで、しかも軽い!
    ビジネスでモノクロプリンタと言えばレーザー式が一般的ですが、比較用に用意したレーザープリンタ(LP-S180D)と重さを比べると、PX-S270Tは約1/3、複合機のPX-M270Tでも約半分!
    軽くて小さいので設置面で助かりますね!

    LP-S180D…約14kg
    PX-S270T…約4.5kg
    PX-M270T…約6.4kg

エコタンクだから、印刷が1枚あたり約0.4円

  • インク残量が前から見えます
    インク残量が前から見えます
  • ボトルを差し込めばOK
    ボトルを差し込めばOK
  • 【動画】インクを注入
    【動画】インクを注入

エコタンクのインクは、カートリッジではなくボトルインクを本体に挿して注入します。
上部右側にあるカバーを開けると、インクタンクキャップを発見。
このキャップを開けて、ボトルインクを差し込みます。 ボトルを逆さにしただけだとインクは出てこないので、手を汚す事なく注入ができますよ。
インク残量も前面から見えるのが良いですね。

ボトル容量は127mlとたっぷりなので、カートリッジよりも交換頻度が低く、手間が省けます。
1枚あたりの印刷はモノクロ文書で約0.4円(税別)とコストが良いのがエコタンクモデルの良いところです!
※エプソン独自に算出したシミュレーション値。

特にコンパクトなモノクロプリンター PX-S270T

  • 本当に小さなPX-S270T
    本当に小さなPX-S270T
    • 天面左に操作部
      天面左に操作部
    • 後方に手差しトレイ
      後方に手差しトレイ
    • 250枚収納可能
      250枚収納可能
    • 背面ユニット
      背面ユニット

PX-S270Tは、レーザー式のプリンタを少し薄くしたようなデザインで、本当にコンパクト!
カラリオシリーズでコンパクトに定評のある技術を、そのまま継承されているかのようです。

この薄さで、前面の給紙カセットに普通紙が約250枚収納でき、給紙カセットも本体にスッキリ納まって、前面に飛び出すことも無いんです!
設置スペースの事を考えるとベリーグッドですよね!

  • 両面印刷もできる
    両面印刷もできる
  • 5枚で約1分24秒
    5枚で約1分24秒
  • 良い感じですね
    良い感じですね

試しにUSBケーブルでパソコンと接続し、カラーの資料データをモノクロで印刷してみましょう。
印刷の質感などは、のちほど詳しくチェックします。

用紙が排出されてきました。
何かお気づきになりませんか?
そう! 印刷された紙が本体の上面に出てきています!
これが今までには無かったんですよね~!

私も最初は気が付かず「何かが違う!」と違和感があったのですが、レーザー式プリンタと同様に、印刷された紙が上方に出てくるのです!
通常のインクジェット式のプリンタは前面排紙なので、奥行が必要でしたがこれなら不要!
さらにPX-S270Tはこの小ささで両面印刷も行えます。
メッチャ便利じゃないですか~!

スキャン機能のついたPX-M270T

  • スキャンもできるPX-M270T
    スキャンもできるPX-M270T
    • 天面左に操作部
      天面左に操作部
    • 手差しトレイが微妙な位置に
      手差しトレイが微妙な位置に
    • 下に置いても取りやすい
      下に置いても取りやすい
    • 背面ユニット
      背面ユニット

印刷の機能はPX-S270Tと同じで、スキャン機能のあるPX-M270T。
読み取り装置のスキャナーをPX-S270Tの上にパコッとくっつけた印象です。

マイデスクの下に置いておけば、コピー機能もあるし、印刷された紙も邪魔にならず、手を伸ばしたら取れる!という事に感動してしまいました。
コピーなどの操作パネルも上部にあるので視認性も良しです!

  • 原稿台は右下基点だから設置場所にとらわれない
    原稿台は右下基点だから設置場所にとらわれない
  • 仕上がり
    仕上がり

スキャン時の原稿台にあわせる基準点は本体上面の右下です。
奥側だと不便ですが、手前だとデスクの下に置いた時でも確認しやすい!
試しにカタログをそのままコピーしましたが、ストレス無くキレイに仕上がっています。

レーザープリンタと印刷品質の違いを確かめてみよう

  • 同じデータを出力、印刷、時間を計測します
    同じデータを出力、印刷、時間を計測します
  • さて、ここからが本題!
    PX-S270Tとレーザープリンタで比較してみましょう!

    どちらもパソコンとUSB接続をし、同じデータを10枚印刷して、それぞれ時間を計測します。
    棒グラフを含んだ文字の資料と、写真データを印刷して、どれほどの時間と質感の違いが出るかを比較します。

文書データを印刷して比較

  • 【動画】インクジェットの時間を計測
    【動画】インクジェットの時間を計測
  • 【動画】レーザーの時間を計測
    【動画】レーザーの時間を計測
  • 【動画】PX-S270Tで印刷の動きを覗き見
    【動画】PX-S270Tで印刷の動きを覗き見

排紙の仕方を見るとそれぞれの特徴が出ていますね。
インクジェットは「ジャッジャッジャッジャッ」と、インクジェットらしく刻みながら、レーザーはスルーッっと1枚1枚がスムーズに出てきます。

あまりにも印刷スピードが速いので、メーカーさんの許可をいただき、中をのぞきながら印刷スピードを確かめてみました。
※故障の原因となりますので、プリンタの蓋をあけての印刷は決して行わないでください。
さて、結果はというと…

インクジェットの印刷速度:約39秒。
レーザーの印刷速度:約32秒。
やはりレーザーの速さには敵いませんが、良い戦いだったといえるのではないでしょうか。
印刷の仕上がりはどうでしょうか?

  • レーザー
    レーザー
  • インクジェット
    インクジェット
  • 一部を拡大
    一部を拡大

文字の部分では、パッと見た感じ違いがわかりません。
今回、ここで掲載している画像を撮影していただいたスタッフに「どっちの印刷物がどっちでした?」と確認をするほどです。
見た目の違いが無いって事も証明?されていますね。
違いを見つけるために少し水を付けて擦ってみると、ほんの少し滲む事で確認したぐらいです。

比較ではありませんが、PX-S270Tには「動作音低減モード」があります。
試しに行ってみますと、印刷時はインクジェット特有の紙送りやインクヘッドの動作音は抑えられています。
が、両面印刷時の『片面を印刷→巻き戻し→もう片面を印刷』の時の、巻き戻しの音は静穏ではなかったのが惜しいところです。

写真データを印刷して比較

  • 写真データも印刷してみる
    写真データも印刷してみる
  • インクジェット10枚あたり:1分10秒
    インクジェット10枚あたり:1分10秒
  • レーザー10枚あたり:41秒
    レーザー10枚あたり:41秒

次に写真を印刷して比較してみます。
インクジェット10枚あたり:1分10秒
レーザー10枚あたり:41秒
正直、印刷にかかった時間は妥協範囲かもしれません。

少し難があるとすると、インクジェットはヘッドクリーニングを必ず行なうため、時間が少しかかってしまうことでしょうか?
どうしても液体を細かいノズルから噴出しての印刷なので、汚れやつまりを防ぐために行なわれているので無理な要求かと思います。
それを考慮しても、充分すぎるスピードだと思います。

  • 印刷品質を確認
    印刷品質を確認
  • インクのりが違います
    インクのりが違います

写真の質感を見てみましょう。
液体の黒と、レーザーの粉を溶かした黒との違いで、色見はどうしても異なります。
(どっちが良いかと言われると、どっちも良いと思いますが)
少し難を言うと、インクジェット式の方が粒状感がある仕上がりになっています。
その点、レーザー式は滑らかな階調に見えます。

  • きれいモードだと4分30秒だが…
    きれいモードだと4分30秒だが…
  • 仕上がりはかなり高精細
    仕上がりはかなり高精細

もう少し突っ込んでみましょう!
大体のインクジェットプリンタには、印刷設定時に品位の設定があるかと思います。
このエコタンクのモデルにもありました。
なので、今までは全て標準で印刷していましたが、「きれいモード」があったのでそちらも比較してみます!

印刷時間はヘッドクリーニングが3回ほど行なわれて約4倍弱という結果に。
時間はかかりましたが、印刷結果が明らかに変わり、先ほどの粒状感はほとんど解消されています。
撮影のスタッフも「メッチャきれい!」と大声を上げてました。
これぞインクジェット式のキレイさ!
あまり職場の事務的にモノクロの写真を印刷する事はないのかもしれませんが、評価できる結果となりました。

まとめ

今回、エプソンの自信作というこのモノクロ対応モデルですが、本当に技術の集大成を感じられました。
モノクロプリンタでの印刷品位や印刷の排紙が上方に出てくる!
しかも、給紙カセットに紙が大量にセットできる。
しかもこの印刷スピード!
また、インクジェットなので、使い慣れているという安心感があります。

同じ印刷物を大量に印刷する際に、5~10枚ごとにクリーニングがあって少しもどかしさもありますが、本体が軽くてオフィスでレイアウト変更時に移動させるのも楽ちん。
この便利さには感動ものでした。

小さな事務所や店舗、オフィスでプリンタに場所をとられたくない場合などに、オススメできるモデルです。

2019.07.05 ダブルK

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