2023.02.16
Joshin 試用レポート
充電ケースにタッチスクリーン搭載!JBL TOUR PRO 2ならスマホなしでスムーズに操作ができる!



JBL ノイズキャンセリング機能搭載 Bluetoothイヤホン TOUR PRO 2
JBLの完全ワイヤレスイヤホンに、新たなフラッグシップモデル『TOUR PRO 2』が登場!
臨場感あふれるサウンドに高性能ノイズキャンセリング、世界初(※2023年2月現在)となるタッチディスプレイを搭載した充電ケースなど、従来モデルから大きな進化が見えるモデルとなっています。
「サウンドも機能も妥協したくない、さらに個性もほしい!」という願いを全て叶えるイヤホン、さっそく見ていきましょう! ライター:もあ
世界初のスマート充電ケースを採用した JBL TOUR PRO 2
音質・ノイズキャンセリング(以下:ANC)機能・使いやすさの全てがハイクオリティだと注目を浴びた「TOUR PRO+ TWS」の発売から約2年、ついに新たなフラッグシップモデル『TOUR PRO 2』が登場しました。
待ち望んでいた方も多いであろう新モデルは、サウンドや機能、デザインをフルモデルチェンジ!
装着感や使い勝手も大きく進化しています。
さっそく開封すると、TOUR PRO+ TWSよりもスケルトンボディが魅力の「Tune Flex」に近い雰囲気の、スクエア型充電ケースがお目見え。
なにやら見覚えのないディスプレイがある・・・?と思ったら、タッチ操作で画面が表示されました!
TOUR PRO 2は、世界で初めてケースに1.45型LEDタッチディスプレイを搭載した「スマート充電ケース」を採用。
本来アプリで行う、好みの音に変更するイコライザー設定や本体のカスタマイズがタッチスクリーンで行えることで、スマホなしでスムーズに操作できます。
ディスプレイをスワイプしていくと、再生/停止、曲変更などの音楽の管理や、ANC/外音取り込み機能/トークスルーの切り替えなど、全部で13項目がズラリ(※2023年2月現在)。
着信やメッセージ通知も表示され、スマートウォッチみたいになっている・・・と感動しました。
オンライン会議でイヤホン使っているときに、ケースでミュート設定ができるのは絶対便利。
残りバッテリーが%で表示されたり、時間の確認もでき、もう一般的なインジケーターだけの充電ケースでは物足りなさを感じてしまいます。
画面が小さいので操作しにくいのでは?と思いがちですが、文字や記号の視認性が良く、タッチ反応もかなりいいのでサクサク操作できました(操作の様子は動画をご確認ください)。
音質面は、ドライバーに「DLC(Diamond-Like Carbon)」コーティング振動板を採用した、10mm径ダイナミックドライバーを搭載。
TOUR PRO+ TWSの6.8mmダイナミックドライバーからかなり大型化しており、迫力の重低音が期待できます。
通話品質も向上し、通話中の自分の声の量を調整する「ボイスアウェア」機能を搭載。
2台のデバイスに同時接続する「マルチポイント」やワイヤレス充電に対応など機能面のレベルも高く、プライベートと仕事の両方でオールマイティに活躍しますよ。
外観と付属品
セット内容 | イヤホン本体、充電ケース、充電用ケーブル(USB Type-C)、イヤーチップ(3サイズ)、取扱説明書 |
---|---|
質量(約) | 6.1g |
対応コーデック | SBC / AAC / LC3※ ※ Googleによる仕様確定後にファームウェアアップデートで対応予定(Androidデバイスのみ) |
防水性能 | IPX5(イヤホン本体のみ) ※ いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない |
TOUR PRO 2のカラーはシャンパンゴールドとブラックの2色。
どちらも光の反射がキレイな光沢感のあるデザインで、見た目の高級感はJBLのイヤホンでトップクラスなのではと思います。
ディスプレイがあるため充電ケースは少し大きめですが、イヤホン本体は小型サイズ。
Tour Pro+ TWSから大きく形状が変わり、装着時に安定性の高い独自の「ショートスティック型」を採用しています。
耳穴をしっかりと覆うタイプで密閉感が高く、細かな音も逃しにくくなっています。
スティックの先端にはマイクがあり、装着時は自然に口元に向くので、通話の声も届けやすそうですね。
対応コーデックは発売時点(2023年2月)ではSBCとAACのみですが、後日次世代Bluetooth規格「LEオーディオ」の新コーデック「LC3」に対応予定です。
付属のシリコン製イヤーチップ(全3サイズ)は全て楕円型。
「LIVE FREE 2」で好評だった、サウンドチューブ(音筒)とイヤホン本体に楕円型の様相を施した「デュアル・オーバルシェイプデザイン」を採用し、抜群のフィット感を実現しました。
耳穴をガッチリ塞ぐため遮音性が高く、ANC機能の効果も期待できます。
ノイズキャンセリングと外音取り込み機能
ANC機能は、イヤホンの外側と鼓膜側のマイクでノイズを打ち消す「ハイブリッド方式」。
ANCの種類はTour Pro+ TWSと同じですが、TOUR PRO 2はノイズの周波数帯とその度合いをリアルタイムに補正する機能が追加され、ANCのレベルは大幅にアップしています。
特に中音域のノイズカット性能が高く、人の声や街中のざわつきはほとんど聞こえないレベルです。
他のハイエンドモデルのANCと比べると車の走行音は少し聞こえやすいかなと感じましたが、音楽を聴いていてジャマになるレベルではなく、風切り音や雨音など環境音のカットは個人的に完璧だと思いました。
強いANCでも水中にいる時のような耳の圧迫感がなく、外音取り込み機能の音もすごく自然です。
音楽を聴いていない状態でもホワイトノイズはほとんどなく、マイクの性能は相当高くなったのではないかと思います。
音楽をBGMにして周囲の音を取り込むなら外音取り込み機能がピッタリですが、急な会話の時は音量が自動的に小さくなる「トークスルー機能」がおすすめです。
機能の切り替えは本体タップ、または充電ケースからも可能です。
ケース込みで最大約40時間再生可能なタフネスバッテリー
充電ケース質量(約) | 73.0g |
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連続再生時間(約) | ANCオン:8時間(イヤホン本体)+ 24時間(充電ケース含む) ANCオフ:10時間(イヤホン本体)+ 30時間(充電ケース含む) |
充電時間(約) | 2時間 |
急速充電 | 約15分の充電で約4時間使用可能 |
ワイヤレス充電 | Qi規格のワイヤレス充電器に対応 |
バッテリーは、ANCオン時に本体で連続8時間再生、充電ケースを含むと32時間再生可能と、とってもタフネス。ANCオフの際は驚異の40時間再生が可能です。
バッテリー持ちが優秀過ぎて逆に普段充電するクセがつきにくいような気がしますが、残りバッテリーはディスプレイですぐに確認でき、約15分の充電で約4時間使える急速充電にも対応しているので、バッテリー面の心配は全くなさそうです。
音楽を聴いてみた
装着イメージと本体操作方法
装着イメージ
イヤホンを耳穴に入れて、スティックが口元を向くように回転させて装着します。
凹凸があまりない形状ですが本体が耳のくぼみにしっかりフィットし、頭を激しく振ってもほとんどズレない抜群の安定感です。
耳穴をガッチリ塞ぐタイプなのに圧迫感が気になりにくく、長時間快適に使えました。
筆者はこれまで様々なイヤホンを試してきましたが、耳穴をしっかり覆うスティック型のイヤホンが、特にフィット感が良いと感じることが多いです。
「密閉感が高くないと落としそうで不安、でも圧迫感が強すぎても疲れる・・・」という方にピッタリの形状ではないでしょうか。
本体操作方法
音楽の再生/一時停止 | 右側を1回タップ |
曲送り/曲戻し | 右側を2回タップ/3回タップ |
ボリューム(+/-) | アプリで設定 |
アンビエンスコントロール | 左側を1回タップ(ANCオン→外音取り込み機能) |
トークスルー | 左側を2回タップ |
※ 上記の操作方法はデフォルトの場合です。専用アプリでカスタマイズが可能です。
スティック部分がタッチセンサーになっていますが、一般的なイヤホンよりも操作できるエリアが広くて使いやすかったです。
タッチ範囲が広いと誤操作も起こりやすいイメージですが、髪やマスクを触るときにスティック部分に触れることがほとんどなかったため、問題ありませんでした。
操作は項目はアプリでカスタマイズもできますが、アンビエントサウンド・音量・再生の全ての操作を振り分けできないため、音量か曲トラックの変更どちらかしか選べないという状態になります。
こういった設定のイヤホンは多いので、筆者は音声アシスタントを使うことが多かったのですが、TOUR PRO 2は充電ケースからサッと変更可能!
スマホで動画を見ているときやゲームをしているときも、画面を止めずにケースでスムーズに操作できます。
やっぱりスマート充電ケース、めちゃくちゃ便利です。
ペアリング方法
充電ケースを開くと電源が入ってペアリングモードになるので、スマホなどの端末のBluetooth設定で「JBL TOUR PRO 2」を選んで接続します。
【音質レビュー】パワフルかつ繊細な臨場感あふれるサウンド
iPhoneと接続し、AACコーデックで音楽配信サービスの曲を聴いてみたところ、JBLらしいパワフルな低域は健在ですが澄み渡るようなキレイな高域も前に出てきて、全体的に上品に聴こえることが多い印象です。
駆け抜けるような躍動感あふれる演奏の表現が上手く、他のイヤホンでは楽器に埋もれがちなボーカルラインもハッキリしていて、ロックやポップスは特に気持ちよく聴けました。
深みを感じる低域とクリアな中域、そして高域の抜け感が絶妙なバランスでチューニングされており、原音の再現性はJBLのイヤホンでトップクラスだと感じます。
- Losing Grip / アヴリル・ラヴィーン
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入り出しから深みのあるベースラインが際立ちますが、ボーカルとの距離は息遣いも感じられるほど近く、楽器の後ろに回っている印象もありません。
演奏が一気に派手になるサビは迫力満点で、解像度が高いためか転調もすごく自然でした。
専用アプリ「JBL Headphones」では、今回のTOUR PRO 2から個人の聴覚特性を最適化する新機能が追加され、簡単な聴覚テストを行うと自動で最適な音を作ってくれます。
聴こえにくい音を左右の耳別々に判別し足りない音を補うもので、筆者の場合は中音域を中心に音全体が増えて、よりダイナミックなサウンドになりました。
まとめ
世界で初めて採用となったスマート充電ケースは、本来アプリで行う設定がスムーズなだけでなく、正確な残りバッテリーや時間をすぐに確認できるなど、便利だと感じるシーンが多かったです。
何よりガジェット感が強すぎて、持っているだけでめちゃくちゃテンションが上がる!
個人的にはどんどん発展していってほしい技術ですし、いつか電子決済もできるようになったら面白いなど想像が膨らみました。
音質やANC機能、装着感などもTour Pro+ TWSから確実に進化していて、特に音質は細かい音をじっくり聴きこみたい方も選択肢に入れて間違いないレベルに仕上がっています。
「イヤホンはハイスペックなだけでなく、他とは一味違う個性もほしい!」という方はドンピシャだと思います。
ぜひチェックしてみてください。 2023.02.16 (もあ)