富士通 電子ペーパー QUADERNO FMV-DPP04(A5サイズ)
外観
- 充電時間 :約 5.5時間
- 充電端子 :USB Type-B
- 充電池持続時間(Bluetooth機能オフ時):Wi-Fi 機能オフ時…最長3週間 / Wi-Fi 機能オン時…最長1週間
厚みがないので紙のようにパネルを手に置いて書くことができ、パネルとフレーム部分の段差がないので、思い切ってペンを滑らせられる。
背面は扇形のような緩やかなカーブがあり、パネル面の角ばりも少なく、手馴染みがとてもいい。
表面の質感から肌が触れている感触だけなら、紙そのもののよう。
とはいえデジタル。上部には電源ボタンと充電端子、正面中央上部にホームボタンがあり、左右側面にスタイラスペン装着部、側面下部にストラップホールがある。
本体は満充電すれば、最長で3週間使用できるので充電の手間はかなり少ない。
スタイラスペン
- 充電時間:約3時間
- 付属品:替え芯(フェルト)×3、芯抜き
スタイラスペンは頭のキャップを外してケーブルを挿し、充電を行う。
ケーブルを挿すと充電ランプが点灯し、消灯すれば完了だ。
本体の装着部にペンを挿しても充電は行われないので、ペンとクアデルノ本体は別々に充電が必要。
親指の位置にボタンがあり、ペン先側を押すと消しゴム、上側を押すとPDFなどのデータにマーカーのように色が付けられるハイライト機能となる。
書いているとペン先はすり減ってしまうが、ペン先は交換式で、替え芯もあらかじめ付属している。
メニュー画面の確認
ホームボタンを押すと操作メニューが表示される。
スケジュールはすぐに呼び出せ、ノートは一覧で確認できる。
フォルダはパソコンとクアデルノを接続し、ソフトウェアで作成ができるので「仕事用」「プライベート用」などと整理して保管が出来る。
実際に書いてみよう
画面の左上にはリストを呼び出すメニューボタン、右上にペンの設定、拡大、検索、オプションボタンが表示されている。
上部メニューは画面をタップすると表示/非表示が切り替えられ、スマホのようにピンチアウトでズームが出来たり、スライドさせて新しいノートの表示ができる。
実際に書いてみると、反映にやや時間差があるがストレスを感じるほどではなく、表面の摩擦が手に伝わって書き心地がいい。
さすがに「紙に書いているかのよう」とは言えないが、つるっとした表面の固いパネルにペンでカチカチと書く感触ではないので、デジタル感が抑えられている。
ただ、ペンを画面から少しの間離すと、数秒後に直前に書いた部分がフッと消えて“データを作っています”というような動作に。デジタル感は否めなかった。
動画では思わず消しゴムを使うようになぞってしまったが、ボタンを押してタッチすれば線は消える。
なぞると芯も消耗するのでタッチして消すと便利(この操作が思ったよりも筆者になじまず、何度もこすっていた…)。
スケジュール帳は、書き込みたい日をタップすればデイリーになり、月別の週の列の一番左側の三角マークを押すと、マンスリーに切り替わる。
気づけば落書きしていた。ピンチインして一覧を見ると、思ったよりも落書きしてた。
この画面は月別には表示されないので、より細かく記入が出来たり、メモが出来る。絵日記にしてもいい。
テンプレートをクアデルノに転送
クアデルノの公式サイトから、五線譜、タブ譜、原稿用紙、ドット、日記など、様々なノートのテンプレート(無料)がダウンロードでき、クアデルノに転送して使える。
音楽をする方には楽譜に、執筆業の方は原稿用紙と、使う人に合わせて柔軟に姿を変えるのだ。
今回はパソコンにクアデルノを接続し、専用ソフトウェア「Digital Paper PC App」を使って、ダウンロードしたファイルをクアデルノに転送したが、スマホでも同じように転送などが行える。
スマホの場合は専用アプリ「QUADERNO Mobile App」を使い、Wi-FiやNFCを使って接続をする。
フォルダの中にとりあえずデータを入れてしまったが、気にせずこのままクアデルノで確認してみよう。
ホーム画面の「フォルダ」をタップすると、フォルダの中に2つのファイルを発見。
これで原稿用紙が使えるようになった。
フォルダ分けをすれば自分のノートだらけの本棚がクアデルノの中に出来るというわけだ。キレイに整頓されたフォルダが並んでいるのは素晴らしい景観だと思う。
まとめ
物事によってノートを使い分けるので、やたらとノートが手元にある。そこに手帳やメモ帳を持つとなると、時々自分で「かさばりすぎだ」と思う事もしばしばだ。
クアデルノなら1台で手帳やメモなどが集約できて、フォルダに分けておけるのが魅力的だった。
個人的には少し手間はかかるけど、手書きメモをPDFに変換すればそれも残しておけるのは便利。
捨てるに捨てられない大切なメモが紙で残ると、やっぱりそれもかさばるので、書庫のようなクアデルノに保管しておけば、後から見返しやすいかと思う。
簡易的な地図や、目印、イラスト付きでメモが出来るのはやっぱり手書きが1番。
デジタルツールですがアナログの紙のようにスラスラッと気兼ねなくメモができつつ、ズームやスライド、大容量の保存容量などのデジタルの良さも兼ね揃えています。
たくさんメモをされる方や、持ち物を1つに集約したい方は、日常的に行っているメモをデジタル化してみてはいかがでしょうか。
紙とは違った使い勝手の良さがあり、ペーパーレスになる日も近づきますよ。
2019.09.21 ぴよこ
10万冊のノートが保存できるのに約6mmという薄さで本体も軽く、ノートと比べてみてもサイズや厚みがよく似ている。
これなら女性が持ちながら使っても負担にならないだろう。
サイズはA5サイズとA4サイズの2つのサイズが用意されている。
スリープ時はパネルにロゴが表示されるのだが、ロゴがパネルの上に浮かび上がっているかのように近くに感じる。
パネルの表面はサラリとしていて、スマホの指紋を抑える保護パネルのような手触りだ。
ツヤがないので画面反射も抑えられ、パネルはバックライトがないので目の負担も少なくなっている。