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2025.02.24(更新)

Joshin 試用レポート

世界で2000万個以上の販売数を誇る超大ヒットボードゲーム『カタン』のスタンダード版をプレイ!

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ジーピー カタン:スタンダード版

ボードゲームの王様ともいわれ、ドイツゲームの象徴ともいえる『カタン』。
無人島「カタン」が舞台。拠点となる開拓地(家)を建てて、そこから島全体を開拓する事で対戦相手と開拓競争を行い、最初に10点を取ったプレーヤーが勝者となります。
誰が一番早く開拓することが出来るのか。スタッフ3人を集めて早速プレイしてみましょう! ライター:たつ

ジーピー カタン:スタンダード版

中身を確認!

  • セット内容を確認しましょう
    セット内容を確認しましょう
  • 【下ごしらえ】型紙からどんどんパーツを外します
    【下ごしらえ】型紙からどんどんパーツを外します

カタンには、プラスチック製の各コマ、サイコロ、各種カード、型紙パーツ、ルールブックが入っています(サイコロは袋の中にコマと一緒に入っています)。

ドイツゲームといえば雰囲気的に木製のコマが欲しくなる所です。ご安心ください。
木製コマは別売で用意されていますので雰囲気を出したい方は、ぜひご購入ください!

パーツは型紙からどんどん外しましょう。
これをしないとゲームが出来ないのですが、外してしまうと取り返せないという複雑な気持ちになります・・・僕だけですか?

  • 舞台を作る大事なパーツ
    舞台を作る大事なパーツ
  • ゲームを有利に進める『資源』と『発展』のカード
    ゲームを有利に進める『資源』と『発展』のカード

カタンの世界を形成するパーツは、「地形タイル」が6種類(森林・丘陵・畑・牧草地・山地・砂漠)と、その島を囲う「海フレーム」が6枚。
地形タイルの上に後から置いてサイコロの目として使用する「数字チップ」が計18枚(「2・12」が各1枚、「3~6・8~11」は各2枚)あります。
※「7」はルールの都合上ありません。

ゲームに必要不可欠なカードは、土地を開拓していくために必要な5種類(各19枚)の『資源』カードに、うまく使えば有利にゲームを進める事が出来る『発展カード(25枚)』です。
これらのカードを集めてどんどん土地を開拓していきましょう。

  • 各土地から受け取れる資源
    各土地から受け取れる資源
  • コマは3種類と+1個
    コマは3種類と+1個

サイコロを振って出た目の土地から資源カードを獲得していきます。
タイルと資源カードの背景が同じですので、分かりやすいですね。土地から獲得できる資源は以下の通りです。

森林→木材。・丘陵→レンガ。・畑→小麦。
牧草地→羊毛。
山地→鉱石。・砂漠→資源なし。

カタンは3種類のコマを使って土地を開拓していきます。
コマによって得られる点数が違います。
上記2枚目の画像の左から、「道(0点)」「開拓地(1点)」「都市(2点)」で、プレイヤー別に違う色で(赤・青・黄・緑)プレイします。
右の黒々としたコマは「盗賊」で厄介者です。
どの場面で使用するかはプレイ中にご説明させていただきますが、僕はコイツが大嫌いです。

  • ボーナスカードとガイドカード
    ボーナスカードとガイドカード
  • カードの中には、各1枚しかない、条件を満たしていれば持つ事が出来る『ボーナスカード』があります。
    持っていると2ポイント加点のボーナスがありますが、他のプレイヤーに奪われるとその時点で加点分は無くなりますので、このカードをいかに所持し続けられるかもポイントです! ※詳細は後述。

    直接得点に絡むカードではありませんが、建設コストが分かりやすく書いている『ガイドカード』もあります。
    これらのパーツやコマ、カードを使ってゲームを進めていきます。

舞台を作ろう

  • まずは舞台作りです
    まずは舞台作りです
  • 地形タイルを並べます
    地形タイルを並べます

まずは枠フレームでもある6枚の海フレームを組み立てます。
隅に小さく数字が書いてありますので、同じ数字が対面するように確認して合わせます。

今回はルールブックに記載されていた「初心者のための初期配置例」で配列しましたが、地形タイルはランダムに並べてもよし、任意で並べてもよし、並べ方に決まりはありません。
自由に様々な方法でプレイが楽しめます。
その上に数字タイルを置いて、サイコロの目とします。

ゲームスタート!

  • それではゲームスタートです!
    それではゲームスタートです!
  • 準備が出来ましたのでゲームスタート!
    資源を集めて10点獲得すれば勝者です。
    上がりは自分の順番時しかコールできませんので、途中で気付いてもじっと順番を待ちましょう。
    プレイヤーは青色「Panta」、赤色「モアイ」、オレンジ「筆者」です。

    いちいちカードを取るのも面倒だと思っていたら、モアイ(一番後輩)が『快く』カード配布などの雑務を引き受けてくれました。
    (人生ゲームでいう銀行役のようなもの)

  • 資源を獲得しましょう
    資源を獲得しましょう
  • さっそく盗賊が動きました!
    さっそく盗賊が動きました!

青のPantaがサイコロを振って羊毛を1枚獲得しました。
サイコロ合計の出目の土地全てから資源が産出し、該当する土地に面した開拓地か都市を保持している「全プレイヤー」も獲得できます。
※開拓地等が複数ある場合は1つにつき1枚、都市の場合は2枚受け取れます。

数字チップ「7」は不要と説明しましたが、その理由がこの盗賊。 サイコロを振って「7」が出た場合は砂漠にいた盗賊が以下の通りの動きをします。

・盗賊が活動したターンは、誰も資源が獲得できない。
・活動時点で資源カード8枚以上のプレイヤーは全員、資源を半分選択して破棄する。(奇数の場合は端数切捨て。9枚の場合は4枚破棄。)

これだけでも厄介ですが、盗賊はまだまだ迷惑行為を働きます。

  • 盗賊がいると非常に厄介!
    盗賊がいると非常に厄介!
  • 「7」を出したプレイヤーは好きな土地に盗賊を移動させ、その土地に面した、開拓地や都市を保有しているプレイヤー1人を選んで、資源を1枚奪うことができます。
    しかも、盗賊のいる土地からは資源が産出されなくなりますので開拓していた場所を攻められると非常に厄介…ガッデム!!

    とことん邪魔しかしないので本当に不愉快!
    しかし資源の獲得方法は土地産出分以外にもあります。

  • 交渉で資源獲得(島内取引)
    交渉で資源獲得(島内取引)
  • 筆者は後輩モアイに『平和的交渉』で資源の交換を『快く』承諾してもらいました。
    他のプレイヤーに交換の提案を持ち掛ける事でも資源がゲットできます。交渉で資源を得るというのはこのゲームの最大の醍醐味だと思います。
    この交換提案は条件が合う限り、ターン中何回でも行え、交換枚数も自由ですので「1:2」「1:3」なども可能です。
    ※ただし贈与はできません。(ありえないですけどね…)

  • 銀行交換と海外取引
    銀行交換と海外取引
  • 発展カードの獲得
    発展カードの獲得

『リードしているから誰からも相手にされない・・・』とお困りの方には『同一資源4枚を山札に戻せば、任意の資源1枚を獲得できます』という、殿様商売的に条件が厳しい『銀行』や『海外』との交換も可能。
カタン島の外側にある港の交差点なら、開拓地や都市を持っていれば少しお得な条件で資源も獲得できます。港によって条件は以下のように変わります。

・一般港・・・同一資源3枚と任意の1枚獲得
・専門港・・・港に描かれたイラスト資源2枚と任意の1枚獲得

「小麦」「羊毛」「鉱石」を1枚ずつ支払えば、山札から『発展カード』を1枚引く事が出来ます。

発展カードは「騎士」「進歩」「1ポイント獲得」の3種類あり、「進歩」はさらに3種類に分かれます。
それぞれの効果は面白い(強力な)ものばかりです。是非ご自身でご確認いただきたいと思います。
※使用のタイミングや枚数などに制限がありますのでご注意ください。

  • ボーナスカード『最長交易路』の獲得!!
    ボーナスカード『最長交易路』の獲得!!
  • 道の長さが連続して5本以上になり、ボーナスカード『最長交易路』をゲットして得点2が加算されました!
    このボーナス得点はカード保持者のみの加点ですのでカードを奪われたりすると得点も無くなりますので、以下の点にご注意を。

    ・別途、最長の道を作った人は「最長交易路」を奪うことができる。
    ・5本(以上)の道の間に、他プレイヤーの開拓地や都市ができた場合は連続ではなくなる。
    ・上記により、連続5本以上の道が存在しなくなった場合は「最長交易路」は誰のものでも無くなくなる。

  • 最大騎士力の獲得(ボーナスカード2)
    最大騎士力の獲得(ボーナスカード2)
  • 騎士カードを最初に3枚出したプレイヤーは最大騎士力のボーナスカードを受け取れます。これも、最長交易路と同様、持っている限り「2点」が加点された状態になります。
    この最大騎士力も他プレイヤーがより多く騎士カードを使用した時点で奪われます。騎士カードは合計14枚。3枚くらいでは全然安心できませんよ!!
    ちなみに騎士カードの絵柄は7種類あり、微妙に違っていてゲーム参加者全員が「細かいですね~~」と賞賛の声を上げました。

  • 高らかに「勝利宣言」!!
    高らかに「勝利宣言」!!
  • 最後にお片付け
    最後にお片付け

筆者「俺の勝ち!!!」
いきなりですいません。
黙って自分の勝ちを待ち、高らかに勝利宣言です。
羊毛の独占と、羊毛専門港を獲得できたのが大きいですね。
ボーナスカードを1枚も取れなくとも、圧倒的な資源力 と先輩力 で勝利することもできるのです!!

ゲームを遊び終えたらもちろん片づけていくのですが、プレイカードとボーナスカードを収めるところがありませんでした…。
海辺ボードは右側コマの上に収まるのですが、プレイカードとボーナスカードをどこに収めれば…。

「全部収めるようにしてくれよ」と3人口を揃えたところで、本日のレポートは終了いたします。

まとめ

「さすがボードゲームの王様」と思いました。
自身のターン以外でも道を作っていく順番や、開拓や都市建設する場所などを構想しているので暇になりませんし、資源獲得のチャンスが毎ターン発生するのでサイコロの度にワクワクドキドキな状態です。

自由な交渉ができるところも、このゲームの醍醐味であると思っております。
これにより、コミュニケーション能力や、自身の足りないところや、他プレイヤーが求めていること(嫌がること)を把握する能力も向上するのではないでしょうか。
このシステムがあることでトップのプレイヤーは交渉が成立しにくくなりますので接戦が多く、慣れた人だけが勝つなんて状況も少ないかと思います。

ちょっと細かいルールが多いとは思いますが、ゲーム自体は非常に簡単な内容です。
始める前は「できるかな…」と思っておりましたが、いざ初めてみるとすぐに慣れてきますので、ボードゲームデビューを飾るに相応しい商品だと思います。
家族や仲間と一緒に、ボードゲームの王様『カタン』をぜひ楽しんでみてください。 2025.02.24 更新 (たつ)

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