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鉄道模型教室 トミックス TCS自動運転ユニットNを使ってみた


トミックス TCS自動運転ユニットNを使ってみた
 今回はトミックスから発売されている「TCS自動運転ユニットN」を使用してNゲージの自動運転を試してみました。この装置はトミックスのレール・TCS出力端子付きのパワーユニットNと接続するだけで車両を改造することなく、列車の加速・減速・停車や電動ポイントN切り換えを行い、自動運転を実現する優れものです。さっそく、遊んでみることにしましょう!

TCS自動運転ユニットNです
 約12×10センチ程の大きさです。トミックスの代表的なパワーパック「N-600」よりも少し小さなサイズです。

裏面です
 たくさんの端子があり、少々面食らいますが、説明書と表記を見ながら線を繋げば問題ありません。ユニットから出ている2本の線はパワーユニットの端子に繋ぐものです。

別売の列車の通過を感知するセンサーです
 今回用意したのは、「5559 ファイントラック TCSセンサーレール(2本セット)」で70ミリの直線線路にセンサーを内蔵したものです。センサーは4個使用しますので、2セット用意しました。付属のコードを使用して「TCS自動運転ユニットN」と接続します。レイアウトの条件や使用するレールによって他のタイプのセンサーを使用する場合もあります。

パワーパックと接続しました
 パワーパック「N-600」に接続、他のケーブルも接続した状態です。電動ポイント2本・DCフィーダー1本・TCSセンサー4本、計7本のケーブルを接続しました。絡まないように整理しましょう。

操作ダイヤルです
 「TCS自動運転ユニットN」の操作ダイヤルです。左から運転モード切り換えダイヤル・加減速率設定ダイヤル・停止時間設定ダイヤルです。

 運転モードは、(1)単線往復運転モード、(2)単線駅往復運転モード、(3)スイッチバック運転モード、(4)ダブルクロスポイント運転モード、(5)単線往復3列車交互運転モード、(6)エンドレス駅停車モード、(7)エンドレス2列車交互運転モード、(8)エンドレス2列車交換運転モード、(9)エンドレスランダム運転モード、(THR)手動運転モードがあり、お好みの運転モードを楽しむ事ができます。

 加減速率設定ダイヤルで列車の加速度・減速度を調整します。MINが急加速・急減速でMAXに廻すほど緩やかになります。停止時間設定ダイヤルで停止時間(約3~60秒)を設定します。

運転モードを試してみましょう
 ではレールとセンサーを配置して、(1)単線往復運転モードで走らせてみましょう。写真の数字は設置したTCSセンサーの番号です。説明書に従って加減速率設定ダイヤルを操作して列車が止まる位置を設定します。

 往復運転モードでは、②または③のセンサーを列車が通過すると減速し停止します。この減速度を調整するのが、加減速率設定ダイヤルです。もし止まり切らず、センサー①または④を通過するとそこで停止します。

(1)単線往復運転モード
 単線往復運転モードで運転してみました。ここでは①②の距離が短かったため、減速が十分ではなく、①のセンサーのところで急停止しています。(動画はこちら

(2)単線駅往復運転モード
 直線線路の真ん中に駅に見立てた行き違い区間があり、ポイントが自動で切り替わりながら駅に入線します。(動画はこちら

(6)エンドレス駅停車モード
 円周線路をぐるっと周回し、センサーのある場所を駅に見立てて停車します。(動画はこちら

(7)エンドレス2列車交互運転モード
 円周線路に行き違い区間を設けています。2列車が同一方向に交互に走行するモードです。(動画はこちら

(8)エンドレス2列車交換運転モード
 円周線路に行き違い区間を設けています。(7)とセンサーの配置が異なります。2列車が反対方向に交互に走行するモードです。(動画はこちら










 今回取り上げた「TCS自動運転ユニットN」は、加速度・減速度の設定でスムーズな走行を実現します。車両やレールの状態によって調整が必要なので、何度か試してみましょう。また、レールや車輪に汚れがあると正しい走行ができません。レイアウトの組み立て時にレールの掃除は念入りに行いましょう。オーソドックスな手動運転も楽しいですが、自動運転によってのんびり「見る鉄」に徹するのはいかがでしょうか。

2014. 2.4.公開(J-鉄道部


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