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鉄道模型教室 カトー C12型蒸気機関車 試作品レポート

カトー C12型蒸気機関車 試作品レポート
 今回は、カトーの完成品Nゲージ車両、C12型蒸気機関車(試作品)に触れる機会をいただきましたので、さっそくレポートいたします。走行時に、サウンドボックスとC12用音源を使用した動画もございますので、そちらもぜひご覧下さい!

 実車は昭和7年から282両が製造された1C1の車軸配置(先輪1+動輪3+従輪1)を持ち、需要の低い簡易規格線での運転や機関区などでの車両の入換運転向けに開発された小型のタンク式蒸気機関車です。

 国鉄の無煙化によって全廃されましたが、現在真岡鐵道(茨城・栃木県)では66号機が動態保存され「SLもおか号」として運転されています。また、鳥取県の若桜鉄道では167号機の本格的な本線運転を実現するために、様々な取り組みが行われています。

真岡鐵道で活躍する
C12 66号機

全体のフォルムをチェック
 実車は全長11.35メートル・全高3.9メートルの小型の車体ですが、実車のイメージを損なうことなく、バランスよくNゲージ化されています。

先頭部です
 ヘッドライトはLP42型を再現しています。先頭部の連結器はダミーカプラーですが、バック運転用にアーノルドカプラー・ナックルカプラーが1個ずつ付属しています。

煙突とドームです
 砂撒き管は前後に振分けの初期タイプ、空気作用管は銅管表現を印刷で再現しています。また、ランボードには白線が入りません。

運転室です
 運転室をサイドから見たところです。

斜め後ろから見たところです
 積載された石炭のほか、梯子や配管なども表現されています。

水タンクの下です
 スポーク動輪・主連棒・クロスヘッドなどの走り装置が見えます。

足回りをチェック
 動輪・先輪・従輪ともスポークの抜けた実感的な姿を再現しています。

上から見てみました
 この方向からは実車を見る機会はなかなかないので、とても興味深かったです。

動力ユニットです
 カトーの蒸気機関車で、近年、標準装備となっているフライホイール付コアレスモーター搭載タイプです。低速でも安定した走りを実現します。写真の先輪・従輪は仮のものです。

C12の音源も楽しめます
 鉄道模型にリアルなサウンドをプラスできるサウンドボックスに新しい音源として、「サウンドカード<C12・C56>」が登場。本体に付属するサウンドカードD51用とは異なるC12やC56の軽やかなブラスト音や汽笛を楽しむことができます。サウンドボックスの詳細は、鉄道模型教室のバックナンバーをご覧下さい。



試走させてみました
 最後にサウンドボックスとC12用音源を使用してみました。C12が貨車ワ12000・タム500を牽引して走行する様子をご覧下さい。
 


 このC12は半径150ミリの急カーブも通過できる設計となっています。この機関車をメインに小型のレイアウト作りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
 C12は6月より順次出荷予定です。現在ご注文いただきますと7月以降のお届けとなります。

※写真はすべて試作品のものです。製品と異なる場合がありますのでご了承願います。

2015. 5.1.公開(J-鉄道部


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