九州の観光列車
日本初の本格的クルーズトレイン「ななつ星in九州」は、2013年に運行開始しました。
九州各地の観光地を周遊する豪華列車です。
「はやとの風」は、吉松~鹿児島中央駅間で2004~22年に運行され、運賃+特急料金で乗車できました。運行終了後は「ふたつ星4047」に改造されました。いずれも、車両デザインは水戸岡鋭治氏が手がけています。
九州鉄道記念館~関門海峡めかり間2.1kmを結ぶ「門司港レトロ観光線」は、2009年に開業しました。
路線はJR貨物と北九州市が保有していた貨物線の再利用です。運行されるトロッコ列車「潮風号」の車両は、機関車は南阿蘇鉄道、客車は島原鉄道で使用されていました。
徳山駅と日立製作所
写真は徳山駅(山口県周南市)で撮影した0系(2008年引退)、N700系、115系、227系、キハ40です。
徳山駅新幹線口構内に、「ものづくりのまち下松産 ひかり号」と名付けられたステンレス製のモニュメントが2018年に設置されました。山口県下松市(周南市の隣)の鉄道車両部品メーカー・山下工業所により、打ち出し板金の技術を用いて手作りされたものです。「Spirit of Kudamatsu」の文字があります。下松市には日立製作所笠戸事業所があり、古くから新幹線を含む鉄道車両の製造工場として有名です。
流線形C55形の写真は「鉄道」1936年8月号より。
関門海峡と鉄道
戦前は、本州と九州の間の主要な交通機関は下関と門司を結ぶ関門連絡船でした。関門トンネルが戦時中の1942年に開通すると、特急「富士」(東京~下関)の運行区間は長崎まで延長。乗り換えなしで東京~門司~長崎間の行き来が可能となりました。
写真は横浜を出発し下関へ向かう特急「富士」(「鉄道」1935年10月号より)、関門トンネル用EF10形・1925年就航の関門連絡船「下関丸」(「日本の鉄道」より)。
関門トンネル前後の直流電化区間・下関~門司駅間の専用機関車は当初EF10形で、1961年から交直両用機EF30形に交代しました。ステンレス・無塗装の車体は国鉄電機で異色の存在です。後継はEF81形300・400番代やJR貨物のEH500形です。
1965年10月ダイヤ改正では481系電車による特急として名古屋~熊本「つばめ」、新大阪~熊本「はと」が設定され、関門トンネルを自力走行しました。2023年現在、関門トンネル(在来線)を通過する旅客列車は下関駅止まりの普通電車のみです。
JR山陽本線 過去の風景
4枚とも山口県のJR山陽本線小野田~厚狭(あさ)駅間での撮影です。115系、105系(広島色3両編成)、ブルートレイン、どれも今は見られない姿です。
山陽新幹線の博多延伸、航空機の発達などにより本州~九州の特急は次第に削減され、最後の「富士」「はやぶさ」も2009年3月に廃止。末期の九州行きブルートレインでは「富士・はやぶさ」「さくら・はやぶさ」「なは・あかつき」といった併結運転が行われました。
2017年に消滅した105系広島色は、2022年7月に復刻塗装の2両編成1本が運行開始となりました。
JR美祢線の貨物列車
美祢(みね)線は、山口県を縦断して山陽本線厚狭駅と山陰本線長門市駅を結ぶ路線です。
山口県美祢市の秋吉台周辺で採掘される石灰石を、美祢線から山陽本線経由で宇部線へ運ぶ貨物列車が運行されていました。厚狭川沿いに、DD51形がセキ3000形20両以上を牽く姿は圧巻でした。美祢線の石灰石輸送は2009年に廃止、2013年に貨物列車全廃。現在、通常は気動車だけが走ります。
山口県の蒸気機関車
山口線の「SLやまぐち号」は1979年に運行開始。
国鉄・JR西日本の代表的なSL動態保存列車です。牽引機は当初からC57 1が主力で、2017年に本線復活を果たしたD51 200が同年から加わっています。
客車は当初からの12系改造車に代わり、旧型客車を模して新製された「35系」が2017年から使用されています。増結される事があった展望車・マイテ49 2は、それを機に引退しました。
C50形125号機は1930年・日立製作所笠戸工場製。
最末期は柳井機関区に配置され、1971年廃車。柳井市駅南公園に保存されています。
D60形は、D50形の改造により1951~56年に78両が誕生しました。従台車交換により、D50形とは軸配置が異なっています。1号機は山口線で使用され、山口市の山口県立山口博物館で保存されています。
写真はC50 125が「たのしい科学グラフ 機関車の話」(1948年)、D60 1が「日本の鉄道」(鉄道記念刊行会、1952年)より。
明治時代の九州
1889年、博多~千歳川仮停車場間を開業させた私鉄の「九州鉄道」が、九州初の鉄道です。創業時はドイツ人技師の指導を受け、車両やレールにドイツ製品が多用されました。
写真は長崎(現・浦上)駅まで開業の頃の長与付近での九州鉄道の列車(「九州の鉄道の歩み」より)と、九州鉄道旧社屋(九州鉄道記念館)です。
九州鉄道は、後発の他社を吸収合併しつつ九州北部で順次路線を拡大。福岡・佐賀・熊本・長崎県にまたがる九州最大の私鉄となりましたが、1907年に国有化されました。
大分駅や鹿児島駅は、開業当初から国有鉄道の駅でした。
写真は1911(明治44)年11月に開業した大分駅です。
九州の蒸気機関車
8620形58654号は、JR九州唯一の動態保存蒸気機関車です。1922年日立製作所笠戸工場製で、1975年3月に人吉機関区・湯前線で引退するまで一貫して九州で使われました。国鉄小倉工場式の切取除煙板、いわゆる「門鉄デフ」設置改造を戦後に受けた機関車の一つです。1987年の動態復活以来、「SLあそBOY」「SL人吉」などで活躍してきましたが、2023年度限りでの同機の運行終了が2022年に発表されました。
白黒写真は、1921年頃の直方付近での8620形(「九州の鉄道の歩み」より)。
国有化後「10形」となった九州鉄道のクラウス製機関車は計3両保存され、九州では宇佐神宮の26号が唯一です。
写真は現役時の26号と、「門鉄デフ」装備の9600形59684(田川市石炭・歴史博物館)です。
路面電車
現在、九州の路面電車は、長崎電気軌道、熊本市交通局、鹿児島市交通局があります。福岡県の筑豊電気鉄道は併用軌道は存在しませんが、かつて直通運転を行った西鉄北九州線と同じく路面電車規格の車両が使われています。
大阪の阪堺電気軌道モ162が、2020年に筑豊電鉄との共同PR活動の一環で「赤電」カラーになりました。かつて西鉄北九州線・筑豊電鉄で用いられた塗装です。
山口県では唯一の私鉄・路面電車だった、下関市の山陽電気軌道が1971年に廃止されました。山陽電気軌道の車両は、とさでん交通(旧・土佐電気鉄道)で現役です。
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