カテゴリから選ぶ

鉄道模型教室 氷河特急をショートカプラーに交換する

・氷河特急をショートカプラーに交換する

 カトーより発売されているNゲージ車両「アルプスの氷河特急」ですが、既存のカプラーを別売の「氷河特急 ショートカプラーセット」に交換することで、よりスケールアップすることが可能。また、曲線半径R150のユニトラックコンパクトに対応しているので、テーブル上で手軽にスイスを代表する観光列車「氷河特急」が楽しめます。それでは、実際にカスタマイズしてみましょう!

アルプスの氷河特急 基本セット

 まずは「アルプスの氷河特急 3両基本セット」の内容をチェック。機関車と客車2両、展示用ユニトラック線路3本、リレーラーがセットになっています。

アルプスの氷河特急 増結セット

 「アルプスの氷河特急 4両増結セット」です。基本セットと同様に、2006年に置き換えられた、新型「プレミアム客車」で構成される最新のスタイルを再現しています。パッケージは6両ブックケースタイプなので、収納に便利です。

曲線半径R150のユニトラックコンパクトに対応

 「アルプスの氷河特急」は曲線半径R150が走行可能な小半径対応車両ですので、「ユニトラックコンパクト CV-1 エンドレス基本セット」で遊ぶことが出来ます。
 レイアウトのサイズは325×573mmで、カトーの8両ブックケース約3つ分です。

早速走らせてみましょう

 3両基本セットを、ユニトラックコンパクトで走らせてみました。A2サイズ以下のコンパクトなレイアウトですが、小回りを利かせてぐんぐん走ります。

連結部分に注目

 よく見ると連結部分の車間距離が結構開いています。小半径対応ということもありますが、もう少しすき間のない方が本物に近い気がします。

ショートカプラーセットの出番です

 そこで今回使用するのが「氷河特急 ショートカプラーセット」です。既存のアーノルドカプラーと交換するだけで、より実感的な車両間隔を再現できます。セット内容は、機関車用カプラー×2個、客車用カプラー×12個、客車用ホロ×12個です。

機関車のカプラー交換

 説明書をよく読みながら、既存パーツと交換していきます。写真は、機関車のアーノルドカプラーを取り外したところです。

ショートカプラーの取り付け

 アーノルドカプラー(写真右上)を取り外して、ショートカプラーを取り付けました。板バネを曲げてしまわないように気をつけながら作業します。 

機関車の取付が完了しました

 ショートカプラーに交換することにより、車両前面が引き締まった印象になりました。

客車のパーツ交換

 次に客車のパーツを交換します。ボディと床下パーツを取り外して作業します。

ホロを付け替えました

 ショートカプラーセットに付属の客車用ホロと交換しました。奥が変更前、手前が変更後です。随分とスリムになった印象です。

客車のカプラー交換

 カプラーの交換は台車を取り外してから行います。台車をつまんで、回すようにして外しますが、破損しないように慎重に作業します。

台車が取り外せました

 取り外した台車です。アーノルドカプラーはこの台車に取り付けられています。

台車を分解します

 アーノルドカプラーと、スプリングを外します。スプリングは無くさないように、ピンセットで慎重に取り外します。

台車にショートカプラーを取り付けました

 外したのと逆の手順で、ショートカプラーを取り付けます。

スプリングをはめこみます

 ショートカプラーの動きもチェックしておきましょう。

客車の取付が完了しました

 台車・ボディ・床下パーツを、外した時と逆の手順で組み立てます。

取付後の側面です

 客車と客車のすき間が狭くなって、よりリアルになっているのがわかります。

機関車と客車です

 機関車と客車のすき間もご覧のとおりです。いかにも模型っぽいチープさがなくなりました。

走らせてみました

 カプラー交換により車両間隔が短くなったので、R150のカーブを曲がれるか心配でしたが、無事ユニトラックコンパクトを走行することが出来ました。



 いかがでしたでしょうか。カプラー交換の一手間を加えるだけで、ぐっとスケールアップしました。また、自分で手を加えたことによって、車両に愛着が沸いてきます。そのままでは物足りない、カスタマイズしてみたい、だけど何処から手を加えたらいいのかわからない、そんな方にぜひ遊んでいただきたい商品です。
 また、半径R150のユニトラック線路に対応していますので、テーブル上で手軽に遊べる入門用車両としてもおすすめです。


2013. 9.13.公開(J-鉄道部


      --- E N D --- 2013/9/13 公開
    J-鉄道部