
Joshin ミニ試用レポート
Nゲージの車両を通過させるだけで車輪の汚れを落とすレール
湿式&乾式クリーニングを試してみました!
以前、試用レポートでもご紹介しました「マルチレールクリーニングカー」は動力車につないで走行させると、レール表面のほこりや汚れを取り去る事ができる商品でした。
今回も、同じトミックスの製品ですが、トミックスのレールにつないで車両を走行させると車輪についた汚れを取る事ができるという優れものです。
実際に長期間使用した車両を用意して、湿式&乾式クリーニングを試してみました。
トミックス ファイントラック マルチ車輪クリーニングレールのここが凄い!!
通常の運転と同じ様にクリーニングレール上で車両を往復させるだけで車輪の汚れを取り除く事ができます。
動力車やトレーラー車、レイアウトに組み込めば編成のままクリーニングすることも可能です。
交換用クリーニングヘッドは汚れに応じて湿式と乾式を使い分ける事が可能です。
通常は別売の「6401 レールクリーナー」を併用し、湿式で使用します。
汚れのひどい場合は紙ヤスリタイプの乾式で車輪表面を研磨します。
通常は通電している他のトミックスのレールと接続するだけで動作しますので面倒な配線は必要ありません。
セット内容をご紹介。
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レール部の長さは140㎜で、トミックスの標準的な直線レールと同じ長さです。
幅はいちばん広い部分で37㎜とレイアウトにも組み込みやすい寸法になっています。 また、通常は使用しませんが、本体から出ているのが、クリーニングレールの電源を外部から供給できる電源コネクターコード(全長700㎜)です。
・乾式クリーニングヘッド(ヤスリタイプ)…4本
・湿式クリーニングヘッド(ペーパータイプ)…12本が付属します。
湿式クリーニングの準備を始めましょう。
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パッケージを開けたままの状態では、湿式クリーニングヘッド(白いパーツ)が取り付けられています。
通常のクリーニングではこちらを使用します。
それでは、湿式クリーニングの準備を始めましょう。
まずお手持ちのトミックスレールをクリーニングレールの前後につなぎます。
次にお手持ちのトミックス製パワーパックに電源コード(5534 D.C.フィーダーN)をつなぎ、クリーニングレールの前後につないだレールに差し込み、通電する様にします。
最後に、湿式クリーニングヘッドに「6401 レールクリーナー」(クリーニング液)を適量染み込ませます。
多すぎると周りを汚しますのでご注意下さい。※ご注意※ クリーニングレールから出ている電源コネクターコードは通常のモードでは使用しません。
レールをクリーニングモードに切り替えます。
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レール本体のスイッチを「RAIL」に切り替えると、通常のクリーニングモードになります。
このモードではクリーニングレールが動作するのに必要な電源はパワーパックから前後につないだレールに差し込まれたDCフィーダー経由で供給されます。
スイッチを「OFF」にした場合通電時もクリーニングレールは動作しません。
「AUX」を選択した場合はクリーニングレール用の電源を本体から出ているコネクターコードに接続した車両走行用とは別のパワーパックから供給します(パワーパックを2台使用します)。
このモードを使用すると走行用パワーパックの負担を軽減できる他、クリーニングレールを一定の速さで作動させたまま、車両をゆっくり通過させてクリーニング効果を向上させる事ができます。
車両をレールに載せ、クリーニング開始。
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クリーニングしたい車両をレールに載せ、パワーパックのハンドルを倒します。
動力車なら動き出し、クリーニングレールが動作を始めます。
パワーパックの目盛り半分程度の出力で使用して下さい。
高出力で長時間使用しますとモーターが加熱してしまいます。
車輪のクリーニング中です。
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列車が、クリーニングレール上を通過しているところです。
動力車は自走で通過しますが、トレーラー車は動力車に連結させて通過させます。
この工程で、車輪の汚れが、クリーニングヘッドに移り、車輪がきれいになります。
この汚れを長い間放置したままにすると、走行がぎくしゃくしたり、ライトのちらつきが発生するなど、走行に支障をきたす恐れがあります。
ただし、動作音がそれなりに大きいので、深夜の使用は避けたほうが良いでしょう。
湿式クリーニングの結果。
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湿式クリーニングで数回往復させてみました。
レール表面の黒いすす汚れがきれいに取り去れた事が判ります(画像)。
左上の車輪はゴムタイヤを巻いているので、黒いままです。
非常に長期間使用した車両ですので、車輪表面のメッキはクリーニング前にすでに取れています。
クリーニングヘッドを交換
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通常はこの湿式クリーニングだけで車輪の汚れを取り去る事ができますが、汚れがこびりついてなかなか取れない場合は、乾式(ヤスリがけ)クリーニングの出番です。
指でクリーニングヘッドの片側を引っかける様に持ち上げて取り外し、乾式クリーニングヘッドに交換します。
乾式クリーニングしてみました
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乾式クリーニングヘッドを取り付けた状態です。
使用方法は湿式と変わりませんが、レールクリーナー(クリーニング液)は使用しません。
また、車輪表面を削ることになりますので、こちらのモードの使用は必要最小限にとどめて下さい。
汚れがこびりつく前に湿式クリーニングを定期的に行なう事をお勧めします。
モーターのついていない車両の車輪表面の汚れは、レールクリーナーと綿棒で比較的簡単に落とせるのですが、動力車は車輪がモーターとギアで固定されているので、清掃するために動力台車を車両から取り外す必要があり、初心者の方には非常に難しい作業になります。
しかし、本製品を使用すると、台車を分解することなく車両を走らせるだけで、動力車の車輪表面をクリーニングできます。
初心者の方でも難しい作業無しで、車両のコンディションをよい状態に保つ事ができます。
クリーニングするときは、動作音が結構大きいので周りの迷惑にならない様に気を付けましょう。
※本製品はトミックス車両の車輪クリーニング用に設計されています。他社製の車両に使用された場合正しく動作しない可能性があります。
※プラスチック車輪には使用できません。一部の軽量車両・軽い台車には対応していません。
2011.7.11 yawayawa
スタッフが使ってみました