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鉄道模型教室 信号機を点滅させよう


・トミックス 信号機を点滅させよう

 鉄道模型の愉しみをお届けする「鉄道模型教室」。今回取り上げるのは、列車の安全運行に欠かせない信号機。鉄道模型(Nゲージ)でも、列車の走行に合わせて色灯が変わる信号機が発売されています。さっそく、トミックスの「3灯」「4灯」「5灯」式の信号機をレイアウトに組み込んで、そのリアルな点滅を楽しんでみることにしましょう。


トミックスの信号機(パッケージ)を並べてみました

 今回用意したのは、トミックスの「3灯」「4灯」「5灯」式信号機で、同社のワイドPCレール対応の製品です。ワイドPCレールは従来の線路より道床が広く、複線の線路としても使用が可能で、枕木はPC(コンクリート)を表現しています。もちろん従来のトミックス線路に組み込む事が可能です。

セット内容をチェック

 左から、ケーブル、信号柱、ベース部(レール・タッチセンサー・コード組込)、複線間信号柱対応バラスト、ワイド化バラスト、ジョイント(大・小)、バラストジョイントです。その他、取扱説明書が付属します。

ベースの組み立て

 ワイドPCレールに組み込む場合は道床の幅を合わせるために、ベースにワイド化バラストを取り付けて、バラストジョイントで固定します。従来のトミックス線路に組み込む場合はこの作業は必要ありません。

邪魔なコードは収納しておきます

 ベースから延びているコードのうち短い方(端末コード)は、信号機を複数組み込む場合に使用するものなので、ここではまだ必要ありません。邪魔になるので、ベース部に収納しておきます。

信号柱の取り付け

 信号柱の向きに注意してベースのコネクターに取り付けます。信号柱は大変繊細に作られていますので、取り扱いにはご注意下さい。

電源を配線します

 ベースの長いコード(電源コード)をトミックスのパワーユニット(TCS出力端子)に差し込みます。この際、電源が切になっている事を確認して下さい。
 信号機を複数接続する場合は、先ほどベースに収納した端末コードに、増設する信号機の電源コードを差し込み、数珠つなぎに接続します。

※トミックス製のパワーユニットでも、TCS出力端子のない製品には接続できません。

ひとまず完成です

 レールに組み込みます。トミックスのTCS信号機のレールの長さはすべて70ミリです。ベーシックセットに信号を1台組み込む場合には必ず70ミリの直線線路が必要なので、持っていない場合は、下記のレールも用意します。
1024 ファイントラック ストレートレールS70 2本セット
1734 ワイドPCレール S70-WP(F) 2本セット

さらに複線化してみました

 さらに、付属の複線間信号柱対応バラストを使用して、複線線路の間に信号機を組み込んでみました。やはり信号機を2台並べると、存在感がぐっと増します。

信号機を点灯してみるとしましょう

 パワーユニットのスピードコントロールダイヤル(ハンドル)がSTOPの位置になっている事を確認したら、電源をONにします。すると、信号(青)が点灯しますので、10秒以上経ってから列車の運転を行ってください。

 実物では、信号機の場所からどの位先の区間に前の列車が走行しているかで色灯が変わりますが、模型では、前周の走行時間によって点灯の切り替わる時間を変化させています。高速走行させた場合は切り替わりが早く、低速走行の場合はゆっくりといった具合です。
 また、センサーは金属車輪がタッチセンサーに触れる事で車両を検知しますので、暗い場所でも使用出来ます。

3灯式信号の動作

 それでは、3灯式信号の動作からチェックしていきましょう。信号が青なので迷わず列車を走らせます。列車が信号機のセンサーを通過すると、信号が赤に変わりました。

動画を見る  センサーを列車が通過し終わると「赤」(停止)→「黄」(注意)→「青」(進行)の順に点灯します。もちろん逆方向から列車が来る場合は「赤」です。また、ポイント切り替えなどで信号のあるレールに電流が流れなくなると、信号が「赤」になる、無停電時「赤」モードに切り替えられます。
△ 動画を見る(WMV形式:約26秒:1.26MB)

4灯式信号の動作

動画を見る  列車の運転本数の多い区間では、4灯式・5灯式の信号機が使用されます。使用方法は3灯式と同じですが、4灯式信号の場合は、写真左から「赤」(停止)→「黄」(注意)→「黄・青」(減速)→「青」(進行)を示します。

△ 動画を見る(WMV形式:約38秒:1.86MB)

5灯式信号の動作

動画を見る  5灯式信号の場合は、写真左から「赤」→「黄・黄」(警戒)→「黄」(注意)→「黄・青」(減速)→「青」(進行)を示します。4灯式・5灯式の信号機では上記の標準モードに加えて一部の鉄道で採用されている抑速表示「黄と青の点滅表示」を楽しめる抑速表示モードに切り替えられます。
△ 動画を見る(WMV形式:約28秒:1.38MB)


 トミックスの信号機は、センサーやコードがベース(レール)に1つにまとめられており、とても簡単に線路に組み込む事ができます。また、パワーユニットへの接続には、TCS端子を使うので、ケーブルが取り回しも簡単でした。過去の鉄道模型教室でも取り上げたことのある、カメラカーと組み合わせれば、より臨場感や迫力のあるレイアウトを楽しむ事ができます。

 なお今回ご紹介した商品は、トミックス以外のレールに組み込む事はできません。またプラスチック製車輪の車両ではセンサーが反応しませんのでご注意下さい。



  --- E N D --- 2012/7/3 公開 (J-鉄道部