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鉄道模型教室 リアルな運転音を楽しもう!! カトー・サウンドボックス

リアルな運転音を楽しもう!! カトー・サウンドボックス
 今回取り上げるのは、「2014 第54回 全日本模型ホビーショー」で出展された注目アイテム! お持ちのコントローラにつなぐだけで、実車さながらのリアルな運転音が楽しめる「カトー サウンドボックス」です。発売前に試す機会をいただきましたので、動画を交えてレポートいたします。

※今回使用した商品は発売前の試作品です。製品と異なる場合がございますのでご了承願います。

カトー サウンドボックスとは・・・
 今までもDCC(デジタル・コントロール・コマンド)で車両の走行音や警笛などを再現する事はできましたが、車両にデコーダーの基板を組み込んだり専用のコントローラーを用意する必要があり、一般的ではありませんでした。

 今回レポートするサウンドボックスは、スピーカーは車両でなく、手元の本体に内蔵しているので、車両の加工は一切必要ありません。走行音は車両の走行状態(速度)に同期して変化します。お持ちの車両とパワーパックで、手軽にリアルな音を鉄道模型の運転に加える事ができます。

運転の準備を始めましょう
 まずは、サウンドボックスの左側面にスナップ形端子がありますので、パワーパック側面の端子に合わせるようにして接続します。

パワーパックと接続しました
 今回のレポートでは、カトーの定番商品「パワーパックスタンダードS」を使っています。

ケーブルを接続します
 パワーパックのDC出力とサウンドボックスのJUMP入力を付属のジャンプコードで繋ぎ、隣の線路出力端子には線路から伸びるフィーダーケーブルを繋ぎます。

配線が完了しました
 サウンドボックスの電源はパワーパックからスナップ端子経由で供給されるので、電源入力端子は使用しません。車両や線路に手を加える必要がないので簡単です。

付属のサウンドカード
 サウンドボックスには「蒸気機関車用」のサウンドカードが付属しており、本体に差し込んで使用します。オプションとして、今後様々な車種のサウンドカードの発売が予定されています。

サウンドボックスの操作スイッチ
 左の6つの押しボタンは走行時のサウンド操作ボタンです。サウンドカードによって操作音が替わります。

 付属の蒸気機関車用カードでは、「1:汽笛」「2:ドレイン(排水)」「3:ブレーキ(制動)」「4:注水(インジェクター)」「5:絶気」「6:投炭」の音がスピーカーから流れます。

>> こちらの動画でサウンドをチェック!

※今回はサウンドボックスに外部スピーカーを接続した状態で走行サウンドを収録しています。

こんな楽しみ方もあります
 前面にある音声入出力端子です。マイク端子に市販のマイクやオーディオ機器を接続して車内放送を再現したり、発車メロディーやBGMを加えるなどして音遊びを楽しめます。

 サウンドボックスはスピーカーを内蔵しているのでそのままでも楽しめますが、ライン端子にアンプ・外部スピーカーを接続することで、より高音質に、迫力のある走行サウンドが楽しめます。 



右側は車両が動き出す電圧・音と動作の同期・音声入力レベル・音量をそれぞれ調整するつまみです。車両の特性に合わせて調整する事によってより実感的な動作を楽しむ事ができます。

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それでは走行させてみましょう。
蒸気機関車のサウンドカードに併せて先日発売になったD51を用意しました。車両の制御はサウンドボックスに接続したパワーパックで行います。

走り出しと同時にブラスト音が鳴り響きます。速度があがるとリズムが早くなります。汽笛とドレインボタンを押してみました。

車両の速度の変化によってブラスト音が自動で変化します。勾配の上り下りので速度変化に併せて実車の走行音のように強弱が表現されます。サウンドボックスにはモーターの負荷を検知する機能があり、列車の速度に合わせて走行音を変化させる事ができます。

出発から停止まで、操作ボタンを押しながら運転させてみました。D51の走行音をお楽しみ下さい。



 いかがだったでしょうか。サウンドボックスをお持ちのレイアウトに加えていただく事により、精巧なNゲージモデルに迫力のあるサウンドが加わり、よりリアルな運転を楽しむ事ができます。SLのブラスト音をBGM代わりに「鉄」なひとときをゆったりとお過ごし下さい。現在は蒸気機関車用のサウンドカードのみですが、電車・電気機関車・ディーゼル機関車などのサウンドカードが発売予定との事ですので、今後の展開が楽しみです。なお、本製品はDCC制御の車両・コントローラーには対応いたしません。

2014. 12.30.公開(J-鉄道部


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