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「第3軌条サードレール」を組み立てる


・「第3軌条サードレール」を組み立てる

 鉄道模型の愉しみをお届けする「鉄道模型教室」。今回は、グリーンマックスより発売の『第3軌条サードレール(6本入り)』を組み立ててみることにします。第3軌条といっても聞き慣れない方も多いかもしれませんが、電気鉄道において、走行用レールとは別に並行して設置される第三の給電用レールのことをいいます。日本では主に地下鉄などで用いられています。上の写真を見て「あ、あれか」と思われる方も多いのではないでしょうか。


「サードレール」のストラクチャーキットです

 この商品はレイアウトで「サードレール」を再現するためのストラクチャーキット。キットなので、組立が必要となります。セットには、写真のランナーが6枚入っています。成型色は茶色で塗装してもいいのですが、今回はこのまま組み立ててみることにいたします。

パーツをカットします

 用意するのは、プラモデル用のニッパー。ランナーのゲート部分をカットし、各パーツを切り離して行きます。プラモデル特集のニッパーの使い方も参考にして下さい。

レールパーツの根元の注意

 レールパーツの根元には、ベースに固定するための突起があります。写真下円のように、突起がないパーツもありますので、間違って切り取らないように注意しましょう。

パーツの切り取りが終わりました

 そうこうしているうちに、パーツの切り取りが終わりました。

カーブレールにも対応します

 このレールは、ABS樹脂成型なのである程度柔軟性があり、カーブレールにも取り付けられます。さらにリアリティにこだわるなら、好きな色に塗装してください。

レールをベースに取り付けます

 トミックスレールとカトーレールとでは道床幅が異なりますので、取り付け穴の位置も異なります。ご使用のレールに合わせて組み立てて下さい。

レールをベースに取り付ける際の注意点

 レールの端を持って取り付けようとすると、レールを支えている柱に無理な力が掛かり、折れてしまいます。できるだけ根元の部分を持って、ゆっくりと差し込んで下さい。

こちらは失敗例(×)です

 写真は、折れそうになったので慌てて手を止めた時のものです。一番右の柱の部分が白化して折れそうになっています。

組み立てた状態です

 ランナー1個分のパーツを組み上げると、このようになります。この上にトミックスレールをのせてみましょう。

トミックスレールの取り付け例(直線)です

 ベース部分がはみ出てしまっています。このままだと不格好なので、不要な場合はカットしても良いでしょう。

カトーレールの取り付け例(直線)です

 カトーレールの場合、加工しなくても、ぴったりと取り付けられました。

カトーレールの取り付け例(曲線)です

 カトー『ユニトラック 曲線線路R315-45°』への取り付け例です。

車両を走らせてみます

 今回使用するのは、カトーより発売中の『10-1109 営団地下鉄丸ノ内線500・300形 6両セット』です。この「サードレール」を追加するだけで、グッと地下鉄車両の雰囲気が出てきました。

細部までリアルに再現

 さらに、台車部分をよく見てみると、第三軌条より集電するための集電靴が再現されています。実際にこの「サードレール」から集電できるわけではありませんが、実車さながらのリアリティを感じさせてくれます。


 今回ご紹介したグリーンマックス『第3軌条サードレール(6本入り)』は簡単な加工と取り付けで第三軌条方式の再現が可能となっています。お手持ちのレイアウトやジオラマのディテールアップに是非お勧めいたします。

※本製品にて集電を行うことは出来ません。
※大型の車両(新幹線やスカート付きの車両など)の走行には対応しておりません。
※高架橋付きレールには対応しておりません。
※ミニカーブレールやユニトラックコンパクトなどの径の小さいレールには対応しておりません。



  --- E N D --- 2012 /8/7 公開 (J-鉄道部