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鉄道模型教室 ミニジオラマ(ヴィネット)を作ろう

鉄道模型教室 ミニジオラマ(ヴィネット)を作ろう

・ミニジオラマ(ヴィネット)を作ろう

 前回は、市販のジオラマボードを使って、A4サイズのジオラマを作ってみました。今回は、モーリンから発売されている「土職人」などのジオラマ素材を使って、さらにコンパクトなミニジオラマ(ヴィネット)の作成にチャレンジしてみました。オリジナルのディスプレイ台座を作りたいという方にもおすすめの特集です。

まずはイメージ作りです

 スケッチで全体の形、製作の流れ、必要な部材をイメージします。今回はこんな感じでヴィネットを作ってみたいと思います。

台座(ベース)を用意

 100円ショップで買ってきた発泡スチロールと木材を加工して作ってみました。側面には、グリーンマックス「石垣C コンクリートブロック」を使用しています。

線路をカット

 台座に載せる線路は、PECOのフレキシブルレールを必要な長さ分カットして使用します。

Bトレ「阪堺電車Cセット」161形

 車両は、Bトレインショーティーの「阪堺電車Cセット」から161形を使用します。そのまま組み立てただけでも十分楽しめますが、今回は、パンタグラフを付け替えて、ウェザリングを施してみました。少しの手間で見た目がリアルになりました。

架線柱を立ててみました

 イメージの確認のために、車両や架線柱を並べてみたところです。いよいよ本格的な作業に取り掛かりたいと思います。

下地には「土職人」を使用

 下地作りに使用するのはモーリンから発売されている「土職人」です。リアルサンドと固着剤のマットメディウムがセットになったものです。砂の色は6種類ありますので、お好みの色に調合して使うことも出来ます。

下地を作っていきます

 それでは早速、下地を作っていきます。まずリアルサンドとマットメディウムを1:1くらいの割合で混ぜます。紙コップなどでかき混ぜてみてお好みの粘度になるようにマットメディウムを調節します。

土台に塗りつけます

 混ぜ終わったら、ヘラなどで土台に塗りつけていきます。なかなかコツがいりますが、左官職人さんになった気分で塗っていきます。

塗り終わりました

 塗り終わったので線路をセッティングしました。マットメディウムは約1日で固まりますので、完全に乾く前に、バラストとグラス類も撒いておこうと思います。

バラストの出番です

 使用するのは、Rストーン(Nバラスト ローカル)です。今回はローカル(茶色)タイプを選んでみました。

保存にはタッパーが便利

 開封後は、小さいタッパーなどに移し替えておくと便利です。

バラストを撒きます

 完全に乾く前にバラストを撒きます。

草地の表現には、カントリーグラス

 カントリーグラス(ミックスグリーン)です。草地などの表現に使用します。

草むらの表現には、グラスセレクション

 グラスセレクション(グリーン)です。カントリーグラスよりも少し毛が長いので、草むらなどの表現におすすめです。

カントリーグラスを撒きます

 土職人を塗った面が隠れてきたら、木工ボンドを水に溶かしたものを接着剤にしてカントリーグラスを撒いていきます。木工ボンドを薄める際は、木工ボンド:水=1:0.5~1くらいが目安です。木工ボンドは乾くと透明になりますが、草などの上に大量に塗りつけると仕上がりがベチャッとしてしまいますので、ボンドを塗った上に撒くようにします。

グラスセレクションを撒きます

 コンクリート壁との境には、グラスセレクションを撒いてアクセントを付けます。

仕上げです

 仕上げに電線と架線も付けてみました。

台座の完成です

 緑色が単調だったので、少し明るめのグラスも撒いてみました。あと、道床部が低すぎることに気づいたので一度線路を剥がしてバラストを撒きなおしました。

土台部分を作ります

 道路になる部分をグレーで塗装します。

側面の板を作ります

 側面(4箇所)の寸法をはかり、厚紙を切り抜きます。内側の目に見える部分を黒で塗ります。縁(厚み)の部分も白色が目立ちますので黒く塗ります。外側には家具補修用などの木目調シートを貼り付けました。

側面に板を貼り付けます

 完成した板を、両面テープで側面に貼り付けます。

ヴィネットの完成です

 最後にBトレインショーティーの車両を載せて完成です。




 本格的なジオラマ製作というとなかなかハードルが高いイメージがありますが、小さいサイズのヴィネットなら意外とすぐ作ることができました。今回使用した「土職人」をはじめ、素材も豊富に発売されていますので、完成イメージさえ出来ていれば、あとはスムーズに製作することが出来ます。作ってみたいけど何から始めたらいいか分からない、という方へ入門用としてもお勧めいたします!

2013. 6.28.公開(J-鉄道部


  --- E N D --- 2013/6/28 公開
J-鉄道部