2024.12.18
Joshin 試用レポート
他のスマートウォッチと何が違う?Google Pixel Watch 3でできることをお教えします



Google Pixel Watch 3 41mm/45mm
Googleが手掛けるスマートウォッチ『Google Pixel Watch 3』が登場。
今回はより使いやすく選びやすくという事で、サイズは41mmと45mmから選べるようになり、バッテリー長持ち機能が追加されています。
普段からスマートウォッチを使っている筆者が、はじめて「Google Pixel Watch 3」を使い、思ったことを正直に話してみたいと思います。 ライター:ぴよこ
Googleが手がけるスマートウォッチ「Google Pixel Watch」とは
セット内容 | Google Pixel Watch 3、アクティブ バンド(S サイズ・L サイズ各1本)、USB-C 急速充電ケーブル、クイック スタートガイド |
---|
「Google Pixel Watch」はGoogleが手掛けた初のAndroidスマホ向けスマートウォッチで、初代は2022年に登場しました。
その頃には「スマートウォッチ」自体が珍しいものでもなくなっていたので、恥ずかしながら「Google Pixel Watch」が他のスマートウォッチと何が違うか、という事をあまり理解しないままだったりします。
なので今回は、筆者と同じように「Google Pixel Watch」って何?という方向けに、「Google Pixel Watch」の特長と、『Google Pixel Watch 3』で新たに追加された機能など、筆者が2週間使って感じた本音をまとめます。
スマートウォッチは、1日の運動量の記録、運動時のパフォーマンスの確認、スマホのアプリ・電話の通知などが、時計で操作できるアイテム。
運動ログはスマホアプリで確認ができ、記録の細かさやアプリの見やすさで各社特長が異なります。
「Google Pixel Watch」にも当然、スマートウォッチの基本的な機能は搭載されており、ログの確認には「Fitbit」アプリを利用します。
NEW!フェイスサイズは41mmと45mmの2タイプ
41mm | 45mm | ||
---|---|---|---|
重さ(約) | 31g(バンドを除く) | 37g(バンドを除く) |
『Google Pixel Watch』のデザインは初代から大きく変わっておらず、『Google Pixel Watch 3』もベゼルレスの丸型ディスプレイに、ベルトの先を内側に入れ込むシリコンバンドです。
バンドは本体にある上下のくぼみに合わせてスライドさせれば装着でき、外す時はバンドを留めているすぐ横のボダンを押しながらスライドさせるとスルッと外れます。
このベルトの着脱のしやすさは、すべてのスマートウォッチに採用してほしい…めちゃくちゃカンタンです。
ディスプレイは前モデルより約2倍の明るさで表示ができる「Actuaのディスプレイ」が採用され、応答性も向上しました。
サイズは従来からの41mmの他に、45mmモデルが初めて登場!
Google Pixel Watchはモニターの中でキーボードが打てたりするので、第2のスマホとしてGoogle Pixel Watchを活用する方には、大きなディスプレイを心待ちにしていた方も多いのではないでしょうか。
外観と装着感
『Google Pixel Watch 3』の重さは41mmが約31gで、45mmは約37g(バンドを除く)。
フェイス幅がほぼ同じで多機能なスマートウォッチは30~40gの物が多く、その中では比較的軽いモデルになります。
ただ、筆者の普段使っているスマートウォッチが小型軽量なため、同じように小型軽量モデルに慣れている方だと「おっ、なかなかの重量」と感じるかもしれません。
バンドの先端を手首側に収納するのでフィット感がとてもいいのですが、筆者は手首にフェイスの背面があたって少し圧迫感を感じたので緩めに装着していました。
充電ケーブルはGoogle Pixel Watch 2と同じ機構
充電は専用の充電ケーブルを使います。
アダプターは付属せず、充電ケーブルの入力端子はUSB Type-Cのため、USB Type-Cポートのアダプターをご用意ください。
筆者はアダプターを持っていないので、スマホから給電を行っていました。
充電ケーブルの丸い部分を本体の背面センサーに近づけると、磁力でピタリとくっつき充電がはじまります。
初代は磁力が弱くて外れやすかったようですが、改良されたGoogle Pixel Watch 2と同じケーブルが採用されているので、ビターンとくっつき、よほどの衝撃がなければ外れません。
NEW!バッテリー セーバーモードで最長36時間駆動
駆動時間はGoogle Pixel Watch 2と同じですが、新たに「バッテリー セーバーモード」が搭載されました。
バッテリー残量が15%以下の時に不要な機能の制限をオフにすることでバッテリー使用量を抑えるモードで、最長36時間駆動します。
運動ログやマップ機能をたくさん使うと、次の充電タイミングまでにバッテリーが無くなりそう…という不安が、「バッテリーセーバーモード」で解消されます。
とはいえ充電するタイミングを考えると、常時点灯の場合だと、充電頻度は1日1回が安心です。
1日1回の充電が習慣化できる方だと特に違和感はないかもしれませんが、筆者はロングバッテリーのスマートウォッチを使っていたので、この充電頻度が正直合わず、充電を忘れてしまい気が付いたら電池切れという事もありました。
充電を忘れてしまう方は、「バッテリーセーバーモード」にするのと合わせて、電池持ちをよくするために「常時点灯はオフ」にするのがおすすめです。
スマホアプリと連携する
アプリ「Google Pixel Watch」の設定
スマートフォンと連携させるためにアプリ「Google Pixel Watch」と「Fitbit」をスマホにダウンロードします。
アプリ「Google Pixel Watch」では、時計の連携やフェイスデザインの変更、通知設定、Googleウォレットなどの設定ができます。
Google ウォレットにクレジットカードやSuicaを登録すれば、コンビニの電子決済の端末や電車のICカードの読み取り機器で時計をかざすだけで決済ができます。
スマホのおサイフケータイ機能が腕の中でできるので、スマホを取り出す手間なく、より動作がスムーズに行えて便利です。
ウォッチフェイスが豊富で、選んだデザインからさらに色や表示項目を追加するなどのカスタムができます。
実際に使ううちに「この表示が欲しい」と思ったりもするので、筆者は最初のころ、デザインをコロコロ変えていました。
活動ログはアプリ「Fitbit」で管理
健康やフィットネスデータはアプリ「Fitbit」で管理します。
ホーム画面では1日の運動量やエナジースコア、歩数、移動距離、消費カロリーなどが表示されて、各項目をタップするとより詳細に状態を確認することができます。
睡眠の項目をタップすると、睡眠時間中の睡眠の深さや浅さ・覚醒していた時間帯や、睡眠の質が100点満点で何点の状態なのかが分析されています。
睡眠中の血中酸素の変化なども合わせて見れて、睡眠状態が悪い時は体の回復にも影響してエナジースコアが悪かったりするので、「今日はムリをしないでおこう」という目安になります。
他にも皮膚温度の変化や心拍変動など、ストレスや体調管理の目安になる項目があるので、気になっていろいろ調べていると気持ちが健康的になります。
見れる項目がかなり多いので、データで管理するのが好きな方は眺めているだけでも楽しめるかと思います。
ちなみに今回はアプリは無料版を利用しています。
より項目を詳しく見るには、月額利用料が必要な「Fitbit Premium」への加入が必要です。
「Fitbit Premium」には90日間のトライアル期間が設けられていますので、試してみた後に必要に応じて継続するかを検討してみてください。
ただ、「Fitbit Premium」に加入しても、Fitbitのスマートウォッチで使える一部の機能は使えません。
欲しい機能が対応しているかはあらかじめ調べることをおすすめします。
Google機能が腕の中で使えるのが便利!
Google Pixel Watchの最大の特徴は、GoogleアシスタントやGoogle HomeなどのGoogle機能が使える事。
「OK Google,〇〇さんに電話をかけて」「メッセージを送信して」といった音声操作が行えます。
個人的には、我が家がGoogle Homeで照明や家電を管理していることもあり、Google Pixel WatchでGoogle Homeの操作ができるのは想像以上に便利でした。
使う前はスマホがあるから特に必要ないかなと思っていましたが、スマホが手元になくて家事で手が離せない、といったような状態が意外とあるんです。
Google マップもGoogle Pixel Watchで確認ができます。
場所の指定は音声操作とキーボード入力で行え、場所を指定すると時計にマップが表示されたり、目的地の方向を指示してくれるので、はじめての場所や迷子になりやすい方には大活躍です。
スマホに比べて画面は小さいものの、位置は把握できますし、マップはスマホでの操作と同じように拡大・縮小、地図移動ができます。
GmailやSMSも確認ができ、メッセージアプリの通知に対して返信もできます。
キーボード入力を試してみましたが、タップする範囲が小さくてなかなか操作が難しい!
小さなキーボードは慣れるまで誤入力を多発しそうです。
筆者は41mmで操作をしていましたが、45mmだとマップが一回りほど大きく、キーボードの文字間もわずかながら広くなるので、操作や視認性の快適性を求めるなら45mmがおすすめです。
まとめ
スマートウォッチというと、健康状態や運動量を把握するためのフィットネスのサポートアイテムといった印象が強いですが、「Google Pixel Watch」はGoogleの各機能が使えるので、第2のスマホとして使うことも可能にします。
もちろん運動ログを取るにも十分な機能は備わっており、YouTube Musicも対応しているので、『Google Pixel Watch 3』に音楽を保存し、スマホを使わずに音楽再生が行えます※。
そのため、運動中はGoogle Pixel Watch 3だけで、電話の応答、メッセージの送信、音楽操作、コンビニなどで買い物と、手をほとんどフリーにした状態で活動ができます。
※YouTube Musicの一部の機能は「YouTube Music Premium(月額制有料サービス)」に登録している方のみご利用いただけます
スマートウォッチとして十分な機能が備わっていますが、それだけ機能が充実しているため、やはりバッテリーもちは他のスマートウォッチと比べると悪いと言わざるを得ません。
前モデルで充電もちが改善され、『Google Pixel Watch 3』なら「バッテリー セーバーモード」を利用すると最長で36時間対応と、新しくなるごとにバッテリー性能が向上している事から、ユーザーがバッテリーに対して関心が高い事が窺えます。
性能を考えると「スマートウォッチ」ではなく「簡易スマホ」と認識すると、こまめな充電にも納得です。
運動ログを取るために選ぶなら正直他の選択肢もありますが、Googleアプリやウォレット機能を活用したい方なら、この上ないほど利便性が高いスマートウォッチになるのではないでしょうか。
2024.12.18 (ぴよこ)
Google Pixel Watch、Pixel、Google Home、Google マップ、Google ウォレット、Google アシスタント、Gmail、YouTube、Fitbitは、Google LLC の商標です。