2021.08.03
Joshin 試用レポート
シチズンの機械式腕時計ブランド「Series 8」の代表モデル『870 Mechanical』


シチズン Series 8 870 Mechanical 自動巻(手巻つき)メンズタイプ NA1005-17L
モダンでスポーティなデザインが特徴の、シチズンの機械式腕時計ブランド「Series 8」より、今回は力強くシャープなデザインと機能性、実用性を追求した『870 Mechanical』のNA1005-17Lをレポートします。
2008年に登場した前身ブランド「シリーズエイト」のテーマである「引き算の美意識」を引き継ぎつつ、今に相応しいデザインと機能性を兼ねそろえたモデルを見ていきましょう。
ライター:ぴよこ
シチズン Series 8 870 Mechanical 自動巻(手巻つき)NA1005-17L
ケースサイズ(約):横幅 40.8mm
厚さ(約):10.9mm
駆動方式:メカニカル 自動巻(手巻つき)
駆動時間:最大巻上時 約50時間
防水:10気圧防水
前身ブランド「シリーズエイト」の最後の商品が登場してから約8年経ち、新たなモダンでスポーティーな機械式時計ブランドとして再始動した「Series 8(シリーズエイト)」。
そんなSeries 8を代表するモデル「870 Mechanical」は、新開発の薄型メカニカルムーブメント「Cal.0950」を搭載し、力強くシャープなデザインと機能性、実用性を追求しています。
シンプルなインデックスに太い針は視認性が非常に高く、それでいて飽きのこないシンプルを極めたようなフェイスです。
そのシンプルなフェイスが、ヘアラインとミラー仕上げを施した美しい2体構造のベゼルを見事に引きたてています。
ヘアライン加工によって感じる金属の力強い質感と、紺のような深い色の光沢のあるパネルは、対照的ともいえる質感なのですが、その異なる質感が合わさる事で、深みや強さ、時には軽やかに見えたりと、表情豊かなフェイスを演出しています。
見れば見るほど味わい深く、長く愛用いただいても思わず時計をチラリと見てしまいたくなる魅力があります。
ケース部分と裏ぶた
巻いたゼンマイがほどける力を動力にして時を刻む機械式時計は、職人たちによって精巧に仕込まれた無数の歯車や部品によって時を刻みます。
機械式時計にはゼンマイを自分で巻く「手巻き式」と、腕の振りでゼンマイを巻き上げる「自動巻き」があり、Series 8 870 Mechanicalは、ゼンマイを自分で巻く必要がない「自動巻き」です。
味わい深い機械式時計ですが、デメリットとして電池式に比べて時間の精度は劣りますが、新しく開発されたメカニカルムーブメント「Cal.0950」は、スマートフォンなどのデジタル機器から発せられる磁力による時計の時刻精度への影響を防ぐため、耐磁性能を強化した「第2種耐磁」を備えています。
これにより駆動時間最大約50時間で、平均日差-5秒~+10秒の精度を備えております。
さらに、手巻きに比べて厚みが出ると言われる自動巻きで、ムーブメントを4.1mmまで薄型化することで、ケース自体もスリムになって装着性の良さにもつながっています。
ステンレスケース×ウレタンバンド
870 Mechanicalには、ステンレスのケースとバンドで黒文字盤の「NA1004-87E」と、白文字盤の「NA1000-88A」に、レポートしているステンレスケースとウレタンバンドを採用した青文字盤のNA1005-17Lの3モデルを展開しています。
厚みがあり柔らかなウレタンバンドは非常に装着感がよく、3モデルの中で最もスポーティーなモデルです。
フォーマルなフェイスですのでオンの日でも活躍しますが、「大人の休日」という言葉が似合う、オフの日に上質な時間をもたらしてくれそうなデザインです。
まとめ
現在の電池で駆動する腕時計(クオーツ時計)が登場する前より、人々に親しまれていた機械式腕時計は、定期的なメンテナンスが必要であったり、時間の誤差もあります。
ですが、電池も使わずゼンマイを巻いて機械で動くというメカニカルな時計には、職人たちの芸術的な工芸品としての価値があり、魅了される方もとても多くいらっしゃる逸品です。
NA1005-17Lは、クラシカルで上品なフェイスに、スポーティーなウレタンバンドを合わせるという、とても大胆なデザインのモデルです。
メタリックで深みのある青の文字盤と、紺のような落ち着いた青のベルトに直線的なベゼルが、ステンレスウォッチに爽やかさをもたらしており、幅広い世代の方に愛用していただけるデザインです。
電波時計やエコドライブといったメンテナンスの手間のかからない時計を数多く生み出してきたシチズンによる、今の時代に合わせたデザインの機械式腕時計「Series 8」を末永くお使いください。 2021.08.03 (ぴよこ)