炊飯器比較～小型高級炊飯ジャーでご飯・おにぎり炊き比べ

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[ 2017. 3.24 ]

　2013年に無形文化遺産に登録された「和食」に欠かせないものは、やっぱり「ご飯」だ。お寿司、お粥はもちろん、焼肉やすき焼き、実は日本生まれのカレーライスやオムライスにもご飯が欠かせない。魚でも肉でも、定食には必ずご飯がついてくるし、おかわり自由なんてお店も少なくない。なんなら、お好み焼きにご飯なんてものも存在する。炭水化物万歳！である。

　お米が美味しければ、一日が幸せだ。つまり、「毎日美味しいご飯を食べたい！」そんな願いをかなえるべく、今年も炊き比べを実施！昨年と同じく、少量炊きの高級炊飯器6機種を用意して、スタッフに実食、評価してもらいました。

----------------------------------　目次　----------------------------------

１

使用する高級炊飯ジャーの特徴

２

炊飯、そして実食!!

３

まとめとスペック

今回エントリーした小型高級炊飯ジャー

「プレミアム本土鍋」＋「大土かまど」の二重発熱構造	技の逸品　特別仕様「南部鉄器極め羽釜」	少量でも美味しいもちもち銀シャリ。

土鍋圧力IHジャー炊飯器炊きたて GRAND X シリーズ JPX-062X	圧力IH炊飯ジャー極め炊き NP-QS06	可変圧力IHジャー炊飯器おどり炊き SR-JX056
価格:	価格:	価格:

本炭釜で粒感きわだつふっくらごはん	伝統の形、確かな旨さ備長炭かまど本羽釜	少量でも美味しく炊けて食卓に運んでアツアツが食べられる!

IHジャー炊飯器本炭釜 NJ-SW067	IHジャー炊飯器備長炭かまど本羽釜 RC-4ZPJ-T	日立 IHジャー炊飯器おひつ御膳 RZ-WS2M
価格:	価格:	価格:

美味しいお米を炊く技術

旨みのあるご飯を炊くためには、お米をしっかりと糊化（α化）させないといけない。
お米をしっかりと糊化させるには大量の熱量が必要で、その熱量がしっかりとお米に伝わらないとムラが出来てしまって美味しさも半減してしまう。糊化した状態のお米と食感の合わさった「美味しい状態」を作り出すにはどうしたらいいのか。そこでお手本となったのが「かまど」のご飯。

大火力で炊いて熱を逃がさず包み込む事で、お米全体をくまなく糊化できる古来からの「かまど炊き」にならって、大火力とこだわりの釜を備えたのが高級炊飯器たちだ。今までの炊飯器以上の大火力と熱伝導率の高い釜を使って炊いたご飯の美味しさはどれほどのものなのか。それぞれのこだわりの釜や性能を確認して実際に炊いていこう！

【タイガー】「プレミアム本土鍋」+「つや艶内ぶた」+「高温蒸らし」のトリプル効果で、より美味しいご飯に。

タイガー土鍋圧力IHジャー炊飯器炊きたて GRAND X シリーズ JPX-062X
容量：0.63L（3.5合炊き） / 内釜：表面6層コート　プレミアム本土鍋釜 / 本体サイズ(約)：幅23.8×奥行27.7×高さ21.8cm / 重量：約6.2kg


スタイリッシュな本体と、厚みのある釜。	お手入れしやすいフラットデザイン。モーションセンサー付き。	見やすい液晶は、タッチパネルで操作性も◎。	お手入れしやすいの大型ボール調圧キャップ。

加熱から保温までこだわった「つや艶内ぶた」	大小2つの圧力ボールで、圧力を調整。お米はもちもちの弾力に。	内側までこだわりの光る高級感のある素材。	本土鍋釜は一目で違いが分かる重厚な造りになっています。
テレビCMでおなじみのタイガー「GRAND X(グランエックス)」シリーズより、最高級ジャー炊飯器「JPX-062X」が登場。新モデルは、土鍋ならではのお米の香りにこだわり、プレミアム本土鍋に遠赤効果の高い「遠赤釉薬」を新採用。従来の口絞り構造による熱対流とともに理想的な加熱を生み出します。ほかにも、釜全体を効果的に加熱する「遠赤大土かまど」、200度以上の高温で仕上げる「高温蒸らし」で美味しく炊き上げます。また、「麦めし」の美味しさにも注力。専用の炊飯モードはもちろん、麦の割合(麦1割と麦3割)や麦の種類(押麦ともち麦)が選べ、専用の計量カップを採用するなど、健康志向の方にも嬉しい機能を搭載しています。流線が美しい近未来的なフラットデザインで、液晶はタッチパネルで音声ガイドによる操作の確認も可能。モーションセンサーつきで必要時に情報が点灯するので、省エネにもつながります。

【象印】 1キロの重さがある鉄釜とヒーターの大火力でご飯をしっかり炊き上げる！

象印圧力IH炊飯ジャー炊飯器極め炊き NP-QS06
容量:0.63L(3.5合炊き) / 内釜:南部鉄器　極め羽釜 / 本体サイズ（約）:幅26.5×奥行32.0×高さ22.5cm / 重量:約6.0kg


特徴的なデザインの「南部鉄器極め羽釜」。	釜のデザインに合わせて、炊飯器の内部にも段が。	操作しやすい大きめボタン	しっかり釜をホールド！

「うるおい二重内ぶた」で、ご飯のうるおいを保ちます。	つやつやの銀色の蓋をはずすすと･･･。	2枚目の黒い内ぶたが出てきます。こちらも取り外し可能。	二重内ぶたの分、ややパーツは多め。DVDやお料理ノートも付いてきます。
象印の内釜は真ん中にツバがついている南部鉄器の羽釜。IH発熱効率が高い鉄釜が大火力で一気にご飯を炊き上げる。庫内の中央には羽釜にしっかり密着して熱を伝えるかまどヒーターを搭載。広く浅い形状の釜を包み込むように搭載されたヒーターの熱で激しく熱対流を起こして炊きムラを抑え、1粒1粒をふっくらと大きく炊き上げます。釜をセットする内側は、汚れをキレイにふき取れるステンレスフレーム。3.5合炊きの少量モデルだが鉄で出来た内釜の重さは1キロ超えと重め。「二重内ぶた」は、穴の位置を見直す事で従来品より沸騰時の火力が1.3倍にアップ。お米のα化をしっかりと促進し、ふっくらと大粒ごはんを炊き上げるという。

【パナソニック】激しい沸騰を起こして対流させる!少量でもお米をおどらせて、芯からムラなく加熱「可変圧力おどり炊き」

パナソニック可変圧力IHジャー炊飯器おどり炊き SR-JX056
容量：0.54L（3合炊き） / 内釜：ダイヤモンド竈釜（厚さ2.4mm） / 本体サイズ(約)：幅24.3×奥行30.7×高さ19.1cm/ 重量：約4.7kg


グラデーションが美しい、つやっつやのボディに、眩しい金の釜。	フルドット液晶の見やすいパネル。	ステンレスフレームでお手入れもサッと拭くだけの簡単仕様♪	ワンタッチで取り外し可能なふた加熱板。

揺れる稲穂を表現した「豊穣柄」の上質な風合い。	お手入れのしやすそうな大きめのキャップ。	パナソニック特有の銀シャリモード。	付属品は、しゃもじ、しゃもじ置き、計量カップ。
パナソニックは「可変圧力おどり炊き」と「全面発熱4段IH」、「ダイヤモンドかまど釜」を3合炊き用に新開発。加圧と減圧を繰り返す事でお米が踊るように炊き上げる「可変圧力おどり炊き」によって、少量でも甘みと粘りを引き出して美味しいご飯に炊き上げる。ふたにもIHを搭載し、上下左右から、発熱性とかまどの蓄熱性を兼ね備えた釜を包み込むよう強火で加熱。高級炊飯器といえば重い釜が多い中、パナソニックは普通の炊飯器のように軽くて扱いやすい。釜をセットする内側部分はステンレスのクリアフレームで凹凸がなくて汚れをサッとふき取れる。ボディの下には凹みがあって、そこに手をそえることでガチッとしっかり持ち運べるように工夫されている。天面は漆器を思わせる深い赤色の中に、揺れる稲穂を表現した細い線が折り重なって模様を作っている。こだわって作られた日本らしいデザインの炊飯器である。

【三菱】こだわり抜いた本炭釜を少量炊きの炊飯器に採用。五重全面加熱でしっかりと炊き上げる

三菱 IHジャー炊飯器本炭釜 NJ-SW067
容量:0.63L（3.5合炊き） / 内釜:本炭釜 / 本体サイズ(約):幅23.1×奥行28.9×高さ20.4cm / 重量:約4.3kg


どんなキッチンにも馴染む、シンプルな炊飯器＆釜。	こだわりの純度99.9％炭の釜。分かりやすい目盛りが便利そう！	特徴的な釜の底は釜底のヒーターの熱をしっかり伝えます。	分かりやすいオレンジの炊飯のボタン。

ワンタッチで簡単に内ぶたが取り外せます。お手入れも簡単です。		放熱板には大容量のカートリッジ付き。	自立式しゃもじに、白米用・無洗米用のカップ付き。
天面のパネル部分がややパール感のある白色でなんとなく女性らしい雰囲気のボディ。炊飯のオレンジボタンが分かりやすく、シンプルなのでお手入れも手間がかからなさそう。三菱のこだわりは「炭」。金属とは異なる、職人が手作業で削りだして作った炭釜は食材のうまみを閉じ込める「遠赤外線効果」があり、IHとの愛称もいいとのこと。また、ふた、胴回り×2、釜底×2の五重全面加熱で、本炭釜の強火を持続して連続沸騰。うまみを逃さず炊き上げ、放熱板に付いているカートリッジがうまみと蒸気を分離してうまみをごはんに閉じ込めます。また、Vピタ目盛で水位を見やすくしたり、ワンタッチで内蓋がはずせたりと、使い勝手のよさにも着目。ほぼ毎日使うものなので、お手入れのしやすさはポイントが高いところです！

【東芝】伝統の形をそのまま小さくした鉄の羽釜が少量炊きでもおいしく炊き上げる！

東芝 IHジャー炊飯器備長炭かまど本羽釜 RC-4ZPJ
容量:0.45L(2.5合炊き)※無洗米は約2合まで / 内釜:備長炭かまど本羽釜 / 本体サイズ(約)：幅22.0×奥行28.9×高さ18.0cm / 重量:約3.8kg 　


羽つきの釜はどこか懐かしい雰囲気。	片手で持てるサイズ。なんだか愛らしい。	蒸気口も丸洗い可能。大きく、取り外ししやすい。	オレンジパネルに木目柄が特徴的。

丸洗いできる内蓋。	取り外しも簡単。	炊飯器というよりカマドを連想する雰囲気。	しゃもじ、しゃもじ立て、計量カップ（約1合用・約0.5合用）付き。
かまど本羽釜を採用した少量サイズ。本物のかまど釜をそのままギュ～っとしてキュッ!!と可能な限り小さくしたデザインの羽釜はコロリとしていてとても可愛い。炊飯器にセットしてみると、羽から上の部分が出ているのもいじらしい。「女性は小さい物が好き」というのは釜でも実証された。フタをあけるたびに「かわいい」と思ってしまうに違いない。可愛いさだけではなく、羽から上に飛び出した部分は連続加熱･連続沸騰を可能にする「うまみ空間」構造であり、釜の羽は最大1000Wの大火力を閉じ込める役目をしている。プリティな丸い底は激しい熱対流を起こして熱をお米に行き渡らせる工夫の形となっている。

【日立】おひつを運んでアツアツを食卓で食べられる! 食べきりサイズの炊飯器

日立 IHジャー炊飯おひつ御膳 RZ-WS2M
容量:0.36L(0.5～2合炊き) / 内釜:打込鉄釜 / 本体サイズ(約)：幅21.7×奥行26.0×高さ17.5cm / 重量:約3.0kg


つややかなボディ。蛍光灯の反射が眩しい！	シンプルな内部。お手入れもしやすそうです。	底のボタンは、押しやすい凹凸仕様。	取っ手つきで、持ち運びもらくらく。

今回の特集の中で一番小さな2合炊き。	シンプルでスマートな内ぶた。凹凸が少ないので、洗いやすそう。		付属品は計量カップ、しゃもじ。
もはや、日立の炊飯器といえばコレ！といってもいいくらい、世間に浸透してきた「おひつ御膳」。炊飯器をそのまま食卓に持ち込めるという斬新さ・手軽さで人気の商品です。今回用意した炊飯器の中で一番小さな2合炊き。毎食、炊き立てを食べたい人にはちょうどいいサイズ感なのではないだろうか。操作ボタンは少なくてシンプル。炊き上がり時間や予約時間が赤いLEDランプでしっかりと表示されて非常に分かりやすい。釜は熱伝導率の高い鉄を釜底に溶射し、軽いアルミでコーディング。釜は軽くて扱いやすく、発熱効率が高く美味しく炊き上げられるようになっている。

各社の釜だけを並べてみた

タイガー(3.5合)	象印(3.5合)	パナソニック(3合)	三菱(3.5合)	東芝(2.5合)	日立(2合)
プレミアム本土鍋釜厚さ:最大5.0mm 重さ:やや軽い質感:つるり	南部鉄器　極め羽釜厚さ:1.7mm 重さ:重い質感:つるり	ダイヤモンド竈釜厚さ:2.4mm 重さ:軽い質感:--	本炭釜厚さ:7.5mm 重さ:軽い質感:つるり	備長炭かまど本羽釜釜底厚さ:5mm 重さ:やや重い質感:まるくてつるり	打込鉄釜厚さ:未確認重さ:軽い質感:ちいさくつるり

釜だけを抜き取ってみた。一目で違いが分かるのは、タイガー・象印・東芝の３社。特に象印は、羽つきに加えて釜の重さで圧倒的な存在感がある。逆に小ぶりな日立、パナソニックは軽く扱いやすそうで、女性やお年寄りなどによさそうだ。一番オーソドックスに見える三菱も、実はヒーターに合わせて釜底のデザインが角ばっている。やはり、炊き上がりのミソとなる釜は、どのメーカーもこだわりが光る。


今年は便利な「無洗米」のあきたこまちで炊き比べ!

　では、さっそくお米を炊こう！　それぞれの釜にお米2合と水をセットして一斉にスタート!! 炊飯器にあるコースの中からもっとも美味しくご飯を炊けそうなコースを選択。後は表示された時間まで待つばかり。果たして少量炊きの炊飯器でも美味しいお米は炊きあがるのだろうか。

　使用するお米はイオンのプライベートブランドの「あきたこまちの無洗米」。とがずにスグ使える無洗米は忙しい現代人の強い味方だ。手間がかからないだけではなく、洗いすぎによる栄養の流出を少なくし、とぎ汁がでないため環境にやさしく節水もできる優れもの。Joshin webでも隠れたヒット商品。ネット通販なら、玄関先まで届けてくれるので重～いお買い物が不要ですよ！» 無洗米はこちら

⇒炊飯、そして実食!!

1.使用する高級炊飯ジャーの特徴　　 2.炊飯、そして実食!!　　 3.まとめとスペック　　

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