2023.05.18
Joshin 試用レポート
思わずコンデジ?と疑うほどの軽量ボディ!キヤノンのRシリーズ 入門機 EOS R50でサクサク撮影してきました



キヤノン ミラーレス一眼カメラ「EOS R50」/ RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM / RF-S55-210mm F5-7.1 IS ST
キヤノンのカメラの入門機といえば「Kiss」シリーズですが、今回Kissではない入門機「EOS R50」が登場しました!
え?じゃあ使うのが難しいカメラなの?というと、カメラ初心者の方が使いやすい機能がしっかり詰め込まれています。
しかも片手で操作が出来るほどに軽くて小さいので、どこでも気兼ねなく撮影したくなりますよ。
ライター:ぴよこ
キヤノン ミラーレス一眼カメラ「EOS R50」
本体サイズ | 116.3(幅)×85.5(高さ)×68.8(奥行)mm |
---|---|
質量(約) | 約375g(CIPAガイドラインによる:バッテリー、メモリーカードを含む) |
レンズマウント | キヤノンRFマウント |
キヤノンのカメラといえば「EOS R」、入門機といえば「Kiss」シリーズでしたが、『EOS R50』はカメラ入門機モデルながら「Kiss」ではなく「EOS R」シリーズとして仲間入りです。
大口径RFマウントのRシリーズでありながら、センサーサイズはAPS-Cを採用し、他のEOS Rシリーズと比べてかなり小型です。
本体サイズと採用センサーから機動性にこだわっているのは理解していたものの、持つと想像以上に軽くてビックリ!
バッテリーが内蔵されてのこの軽さに、思わずコンデジ??と言いたくなります。
最近フルサイズのミラーレス機が増えていますが、本来のミラーレス機ってこの機動力の良さが魅力でしたよね。
グリップは小さめ。ボタン部の確認
グリップはかなり浅型で、手が大きい方だと少し持ちにくさはあるかと思います。
本体が軽い分、グリップに頼って支える事はないものの、持ちながら歩く時に少し心もとないかも知れません。
右手側の上部にはメニューダイヤルと電子ダイヤルが1つ、シャッターボタン、動画撮影ボタンなどが配置。
側面の端子カバーを開くと、右手側にHDMIマイクロ出力端子とデジタル端子、左手側に外部マイク入力端子が配置しています。
Type-C端子からの充電・給電が可能ですが、私物のモバイルバッテリーでは充電できず…。
公式サイトに「市販のモバイルバッテリーでは正しく充電されないことがある」と記載があったので、たくさん撮影される場合は、専用のアダプターで充電を行った純正のバッテリーを2つ用意する方が安心です。
タッチパネル式のバリアングルモニター、背面のボタン部
モニターは直感的に操作ができるタッチパネル式で、色んな角度で撮影が出来るバリアングルモニターです。
カメラの外側にモニターを出して上向きや下向きにできるので、低い場所・高い場所の撮影時にも楽な姿勢で確認できます。
分かりやすい設定画面! ピント合わせもタッチでカンタン!
カメラは様々な設定や構図によって撮影シーンの印象がガラリと変わるのが面白い所ですが、ボタンが沢山あったり、ISOやF値など最初は分からない事だらけ!
EOS R50はモニターに設定の説明が表示されますので、ビギナーさんでも設定を学びながらお使いいただけます。
ピントもモニターで被写体にタッチするだけで合わせられるので、ダイヤルをグリグリしたりしなくても大丈夫です!
人物・動物・乗り物も上手に撮影ができる
被写体検出は設定より【人物・動物・乗り物】に優先することができます。
「人物」なら瞳・顔・頭部・胴体の検出に対応し、人物を認識すると検出設定した部分にフォーカスが自動的に合います。
「動物優先」にして鳩を撮影してみましたが、草むらの奥にいる鳩の小さな瞳にピタッとピントが合いました。
鳩が動き回っても瞳を追尾し続けるので、狙った場面でシャッターを切れば、撮りたい写真が撮れますよ。
被写体検出は【自動】モードも搭載されましたので、切替が必要でない場合には自動モードが便利です。
サイレントモードは設定の中にあります
EOS R50はしっかり「カシャン」というシャッター音がします。
人が多い場所だとシャッター音に反応される事があったり、静かな場所ではシャッター音が響いてしまって、動物だと驚いて逃げてしまう事も。
そんな時にかかせないのが「サイレントシャッター」です。
MENUボタン→カメラマークの6番目のメニュー内にある「サイレントシャッター機能」をONにすれば、ほぼ無音シャッターになりますよ。
標準・望遠レンズの装着イメージ
カメラの醍醐味の1つといえば、レンズ交換です。
カメラは本体が軽くてもレンズで重くなったり、鞄の中でかさばる…なんてこともありますが、EOS R50のダブルレンズキットに付属する「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」と「RF-S55-210mm F5-7.1 IS ST」を装着してもかなりコンパクトで、望遠レンズでも片手で余裕で片手で持てるほどです。
これならどこへ行くときでも持ち運びたくなる、そんなレンズキットです。
「RF-S55-210mm F5-7.1 IS ST」の焦点距離の違い
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レンズ:RF-S55-210mm F5-7.1 IS ST
絞り:f8
シャッター速度:1/320
ISO:100
焦点距離:55mm -
レンズ:RF-S55-210mm F5-7.1 IS ST
絞り:f9
シャッター速度:1/400
ISO:160
焦点距離:210mm
-
レンズ:RF-S55-210mm F5-7.1 IS ST
絞り:f6.3
シャッター速度:1/500
ISO:100
焦点距離:55mm -
レンズ:RF-S55-210mm F5-7.1 IS ST
絞り:f7.1
シャッター速度:1/400
ISO:100
焦点距離:210mm
望遠レンズ「RF-S55-210mm F5-7.1 IS ST」なら遠くの被写体も大きく撮る事ができます。
かなり遠方の向かいの山にある鉄塔もかなり大きく撮れますし、近寄りたいけど足を踏み入れられない!という場所に咲く花も、望遠レンズならすぐそばで撮影しているかのように撮れます。
標準レンズを使っているともうちょっと寄りたい!と思う場面は沢山あるので、持っていると撮りたい場面はかなり増えますよ。
作例
まとめ
RFマウントのRシリーズにAPS-Cセンサーを搭載した入門機のEOS R50は、KissシリーズのRFマウント版といったカメラです。
操作ボタンはシンプルで、設定に細かい説明表示が出たりとまさに入門機といった要素が前面に出ているのですが、高速連続撮影は最高約12コマ/秒(電子先幕)、最高約15コマ/秒(電子シャッター)だったり、画像エンジンには最新(2023年4月現在)の「DIGIC X」が採用、最高感度はISO 32000と、入門機ながらに性能はRシリーズの良いところがしっかり搭載されています。
それでいて、なんといってもこの小型軽量の良さ! ほんとにどこへでも持ち運びたくなる重さとサイズです。
タッチでのピント合わせは、時々フワッと移動したりすることはありましたが、比較的カメラを向けてシャッターを押せば、それだけでいい写真が撮れた!と思える写真がカンタンに撮れます。
難しい設定をせずにカメラを楽しみたい!趣味にしたい!という方に、EOS R50はピッタリなカメラです。
2023.05.18 (ぴよこ)