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ピンク・フロイドの名盤『Animals』のニュー・リミックス盤に、
ドルビー・アトモス・ミックスを追加した新装版『Animals(2018 Remix Audio Atmos Mix)』
ピンク・フロイドの音を司るジェームス・ガスリーによる
オリジナル・マスター・テープからの渾身のリミックスが2018年になされたものの、
様々ないきさつがありお蔵入りになっていたものが、オリジナル・アルバムの発売から45周年を迎えた2022年秋、遂にリリース。
バタシー発電所に豚が飛ぶ象徴的なアートワークも一新され、現在考えうる最良の形、極上のサウンドで全く新たに甦った。
『アニマルズ』はピンク・フロイド通算10作目のスタジオ・アルバムで、オリジナル盤は1977年1月にリリースされた。
同作は1976年から1977年初頭まで彼らの所有するブリタニア・ロウ・スタジオでデヴィッド・ギルモア、ニック・メイスン、
ロジャー・ウォーターズ、リチャード・ライトによってレコーディングが行われ、メンバーが自らプロデュースを手掛けた。
『アニマルズ』は1970年代半ばのイギリスにおける社会政治情勢に焦点を当てたコンセプト・アルバムであり、
人間の世界を動物に比喩し、社会問題やモラルの崩壊を痛烈に批判するコンセプトへと発展させていった。
ジョージ・オーウェルの『動物農場』にインスピレーションを得たこの作品は様々な階層の人々を動物に描写しており、
社会的連鎖は「豚」(権力者)を頂点に、言われたことに従うしかない、感情を失った「羊」(労働者)の群れを底辺に置き、
「犬」をカネと他人を支配する力で肥えていくビジネス界のボスたちに例えている。
1977年から45年という長い月日が経ったものの、アルバムの語るストーリーは、
社会的・経済的状況が当時と酷似している今の世の中とも共鳴する。
豚(今は“アルジー”という名で知られている)のバルーンがバタシー発電所の2本の煙突の間を漂っている、
あまりにも有名で象徴的なアルバムのジャケットは、ロジャー・ウォーターズが構想し、
長年ピンク・フロイドとコラボレーションを行ってきたヒプノシス・スタジオのストーム・トーガソンがデザインを手掛けたもの。
今回の新たなリリースにあたり、
ヒプノシスでストーム・トーガソンとパートナーを組んでいたオーブリー・“ポー”・パウエルがデザインを一新。
バタシー発電所は近年大規模な再開発が行われているが、
改装工事の際にオーブリー・パウエルが建物を新たな視点で撮影、オリジナル盤のデザインを印象的な形で作り替えた。