『新日鉄コンサート』は1955年から半世紀にわたりオンエアされたクラシックの人気音楽番組。まだFM放送のない時代、演奏家たちの熱い楽想はラジオの波に乗り、多くのファンの心をつかみ、その後のクラシック界隆盛の礎ともなりました。これは2005年春、サントリーホールでの番組最終回のライヴ記録です。プログラムは浮き立つようなワルツやポルカに始まり、軽快なアンダーソンのあと、プロコフィエフとマーラーによって堂々と締めくくられます。井上道義マエストロのMCとアンコールで円環を結んだコンサートは、楽しさ満載、聴衆の歓呼は演奏に向けられたと同時に、番組に対する感謝やオマージュとなり、さわやかな感動を呼び覚まします。録音から20年を経て蘇る、一期一会のモニュメントをお聴きください。 (C)RS